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* 学情研メールマガジン ============================= 2002/03/08
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*              (財)学習ソフトウエア情報研究センター
*                  【http://www.gakujoken.or.jp】
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事務局から:全国のマルチメディア研究会の活動を毎号でお知らせ中です。
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今回も学情研(文部科学省生涯学習政策局所管)と関係の深い方々に、学情研
の近況をご紹介する意味で、学情研メールマガジンを送らせて戴きました。
 配信登録やバックナンバーは下記URLからお願いいたします。
         (http://www.gakujoken.or.jp/news/merumaga.html)

 次回から「学情研メールマガジン」の配信を希望されない方は、下記E
メールアドレスにこのメールマガジンをご転送下さるか、その旨ご連絡くだ
さいませ。今後とも、ご指導・ご鞭撻の程よろしくお願いいたします。
         (連絡先)Eメール: gjk@gakujoken.or.jp
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                         (以下敬語敬称略)
□ 目次

[メッセージ]
● 「ポートフォリオとデジタルポートフォリオ『デジポケッツ』」

[ニュースコーナー]New!!
● 国研「評価規準」で最終報告
● チャイルドライン月間開始
● チャータースクールの実践研究応募多数に

[ほんねとーく]
● 「教育におけるマルチメディアの利用」

[全国のマルチメディア研究会からのお便り(2)北海道地区]

[特別寄稿]
●「世界の旅 - バーチャル・グランドツアー(11)豪州・ゴールドコースト」
●「春の七草たずね」('02/02/23)

[学情研の動き]
● 「学情研ネットワーク研究会員」募集のお知らせ
● 「学情研ネットワーク研究会員」のページの新情報('02/03/08)
● 学情研主催「平成14年度学習ソフトウェアコンクール」の公募について

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[メッセージ]

●  「ポートフォリオとデジタルポートフォリオ『デジポケッツ』」
  (国立教育政策研究所 堀口秀嗣)


 総合的な学習と対になって、ポートフォリオやデジタルポートフォリオと
いう日本では比較的新しい言葉が登場している。

 寺西和子先生(愛知教育大)、余田義彦先生(筑波女子大)、鈴木敏恵さ
ん(未来教育デザイナー?)たちがポートフォリオやデジタルポートフォリ
オやポートフォリオ評価について書物やホームページなどで主張や整理され
ている。

 余田義彦先生(筑波女子大)「デジタルポートフォリオ学習と評価」(高
陵社書店)、鈴木敏恵さん「ポートフォリオで評価革命!」(学事出版)な
どがわかりやすい。

 学研の雑誌「NEW 教育とコンピュータ」でも何回かポートフォリオ関
係のことが掲載されている。

 ポケットファイルのような何でも入れられるファイルに設定したテーマに
即して自分が得た情報を時系列的に入れていくのが基本で、それを振り返り
学習に利用したり、相互評価や教師による評価・支援に利用する。

 これをコンピュータ上で行ったものがデジタルポートフォリオである。専
用ソフトウェアもあるし、既存のワープロやグループウェアなどの組み合わ
せ利用でも実現されている。

 電子ポートフォリオ、デジタルポートフォリオ、e−ポートフォリオなどの
用語が使われている。

 堀口秀嗣も「デジポケッツ」を学校の先生方と開発ティームを構成して開
発して提供している。手前味噌になるが、簡単に概要を紹介する。
 詳しくは、http://www.nier.go.jp/horiguti/を参照のこと。ソフトウェア   
      ===============
もダウンロードできる。



 デジポケッツは総合くんという名称で開発されたソフトを改良し、総合的
な学習だけでなく、教科の学習活動でも調べ学習をしたり、プレゼンや発表
会をするような形で行われる学習活動に向いたソフトです。特徴は以下の通
りです。

(1)ポートフォリオのポケットに入れる感覚で画面上の文字や画像やウィ
   ンドウ画面や全画面をボタンを押す感覚で取り込める。
   その時になぜ取り込もうとしたかなどを一緒に保存できる。

(2)ある数のファイルが取り込まれたり、一定の時間になると、情報を整
   理したり教師が解除しない限り先に進めないように設定できる。
    この機能を利用して、取り込んだ情報を振り返り、予定通り情報が
   集まっているか、次に進んで大丈夫か、不足の情報をさらに収集する
   等の判断をうながし、振り返り学習のタイミングを作ることができる。

(3)取り込んだ情報をワープロなどの使い慣れたソフト等にクリップボー
   ド経由かドラグ&ドロップで送ることができるので、レポートやプレ
   ゼン資料などを作成するときに、ポートフォリオの情報が活用できる。

(4)情報は収集するだけでなく、不必要になった情報を捨てることも重要
   である。デジポケッツでは作業用、自分用、作品用、グループ用と4
   つのポートフォリオがある。それぞれに特性があり、それを使い分け
   ることで、重要な情報だけを残したり、グループで情報を共有したり、
   情報に情報を加えて、情報の質を高めたりすることができる。

(5)デジポケッツに登録された情報を使って、2つの発表ができる。
   1つはスライドショーで、その場で情報を選択し、提示順序を決めて
   スライドショーができる。もう一つはプレゼンで、同様に選んで順序
   をつけた情報をHTML形式に変換する機能があるので、イントラネ
   ット等で蓄積して、自由に参照する形の発表が可能になる。
    また、短時間でホームページを作成して発信することも可能になる。

  

 最近改訂された版では、スライドショー機能が充実してきて、スライドショ
ー実行中に拡大・縮小したり、一時保存して別なスライドと合わせて見せたり、
文字情報と組み合わせ表示ができるようになった。

 情報を取り込むところから、それをワープロにドラグ&ドロップしたり、H
TMLにしたり、スライドショーでプレゼンテーションを行ったり、活用する
ところに焦点が絞られてきた。

今後は、ポートフォリオ評価の支援機能や、教師支援機能、授業として運用す
る機能などを充実させる予定になっている。

開発ティームは教育関係者の手弁当の集団であり、教育関係者で開発を一緒に
やってくださっている方を求めています。

ぜひ、堀口秀嗣までメール(horiguti@nier.go.jp)をください。
            ==========


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[ニュースコーナー]New!!
日本教育新聞社の協力により、最近2週間の教育界の重要な動き3点を
紹介します。なおコメントは下記Eメールアドレスにお願いいたします。


● 国研「評価規準」で最終報告
国立教育政策研究所の教育課程研究センターは2月28日、評価規準
に関する最終報告をまとめた。総説や一部単元に対応した評価事例を盛
り込む。

● チャイルドライン月間開始
 特定非営利法人のチャイルドライン支援センターが1日から、「チャ
イルドライン月間キャンペーン」を展開している。期間中、23都府県
の35団体が子どもたちからの電話を受け付ける。

● チャータースクールの実践研究応募多数に
 コミュニティスクール、チャータースクールの可能性を探るため新年度
から始める実践研究事業について文部科学省は、モデル校を当初予定して
いた5校よりも多く設定することを検討し始めた。  



 URL=http://www.kyoiku-press.co.jp (毎週金曜日に更新)
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(連絡先)Eメール: henshu@kyoiku-press.co.jp

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[ほんねとーく]

● 「教育におけるマルチメディアの利用」
  (学習ソフトウエア情報研究センター 澤井 進)


 今年1月28日「高等教育改革とマルチメディア」に関する発表会があり、
教育におけるマルチメディアの利用について、次の3点が大切と分かりま
した。
=================================================================
 @マルチメディアでしか出来ないことをする(従来の書き換えはダメ)。
 Aどんな遠隔講義にも必ず1回対面授業を入れると良い。
          (バーチャルにリアルを付加することが成功の鍵)
 B授業内容をWeb上で議論できるように、Web教材のアーカイブ化をする。
=================================================================

 冒頭、坂元昂・領域代表者から「e−ラーニングの世紀が来ており、本日
も日米欧の3大陸を通信衛星で結んだサイバー(仮想)セミナーを行ってい
ます」という挨拶がありました。≪資料参照≫
        http://www.gakujoken.or.jp/dahtml/elearning.htm
        ========================

長尾真京都大学総長の基調講演「高等教育におけるマルチメディアの利用」
は、日本のマルチメディアの第一人者として、分かりやすく示唆に富んだも
のでした。          ≪動画参照≫
        http://www.gakujoken.or.jp/dam/nagao.mpg
        ====================


(長尾先生の専門は情報工学、画像処理と自然言語処理の研究で、機械翻訳
や電子図書館等を実用化に導いた)

京都大学では総合情報メディアセンターの支援を受けて、メディアを利用し
た語学教育、医学教育やメディア教材教育などが行われれているほか、米国
UCLAとの遠隔講義や電子図書館の活用なども積極的に行われているという。
           http://www.adm.kyoto-u.ac.jp/soucho/home.htm
           =======================

@マルチメディアでしか出来ないことをする(従来の書き換えはダメ)。
 ・マルチメディア利用教育では、従来のやり方を書き換えるのは良くない。

 ・マルチメディアでしか出来ないことをする:
 −国宝とか重要文化財といった普通ではみられないものをリアルに見せる。
 −顕微鏡映像とか、昼間の授業でインターネットを使い夜の星座を見る。

 ・いつでもどこでもできる教育が実現する:
 −海外の学校との間での遠隔講義を行う(空間の克服)
 −自分に適した授業を受ける(時間の克服) 


 Aどんな遠隔講義にも必ず1回対面授業を入れると良い。
          (バーチャルにリアルを付加することが成功の鍵)

 遠隔講義(TIDEプロジェクト)、遠隔グループウェア(KKJプロジェクト)
 やWebベース・トレーニング(WBT)等の対話型遠隔教育システムを評価し
 た結果、どんな遠隔講義にも必ず1回対面授業を入れると良いと分かった。
  評価は、システムの満足度、講義内容の満足度(講義内容、教材資料や
 文化の違い)と総合的満足度を、受講者アンケートで行った。

  分かった課題は、講師の目線が合わないと対話にならないので、目線を
 合わせる工夫が必要ということと、音声の明瞭さが大切ということという。


 B授業内容をWeb上で議論できるように、Web教材のアーカイブ化をする。
  ITを使った講義で大切なのは、授業の内容をWeb上の議論化すること。
 その為には、Web教材のアーカイブ化と英語学習支援システムが大切である。

  Web教材作りに時間とコストが掛かるので、作ったものを全ての人で共通
 に利用できるようにすべきである。特に、3次元モデルを用いた発生学教
 材はWeb教材作りに時間とコストが掛かる。

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[全国のマルチメディア研究会からのお便り(2)北海道地区]
  (北海道地区マルチメディア研究会  祐川 猛)

<活動内容>
○2002年度から完全実施される新学習指導要領に係わる学習会及び授業実践
○総合的な学習の時間にかかわる素材収集と授業実践

<活動状況>
○2002年度から完全実施される新学習指導要領に係わる学習会及び授業実践
 ※社会科3・4年生の内容「道(都・府・県)の地形や産業、道内の特色
  ある地域」にかかわる素材収集と授業実践

 【素材収集について】
   ・地場産業
     「函館のイカ:イカ漁・加工と流通・観光・街づくり」
     「帯広のお菓子:酪農・大豆とてんさい・加工と流通」

   ・気候や地形的に特色のある土地
     「礼文島のくらし:島のくらし・漁業や交通手段を中心に」
     「芽室のくらし:十勝平野のくらし・てんさい作りを中心に」
     「夕張のくらし:高地のくらし・メロン作りと観光を中心に」

   *これらの5地域については、地形や孤高に北海道らしい特色がある。
   その特色を生かして生きる人々の様子や産業の様子を工夫や苦労が見
   えるように素材を集める。
   *素材収集については、収集地域が道内各地に点在しているため、休
   日を利用して、社会科に携わる教員の協力のもと、3ヵ年程度で収集
   する予定である。

 【授業実践について】
  今年度は、年間計画への位置づけ及び素材を活用できる単元構成を作成
 した。
  年次度以降、素材収集と併せて、それを活用した授業実践を積み上げて
 生きたいと考えている。

○総合的な学習の時間にかかわる素材収集と授業実践
 総合的な学習の時間は、各校の創意と工夫のもと、特色ある学校づくりに
一役をかっている場合が多い。特に札幌市の場合は、都市型の学校が多く、
社会の今日的な課題に取り組むとしても、図書館や市役所、福祉会館など各
分野の専門施設の活用が目につく現状である。

 また、取材活動やボランティア、ゲストティーチャーの活用など人との
かかわりを大切にしている。

 そこで、北海道地区では、各分野(環境・福祉・国際理解・地域の文化や歴
史など)の授業実践を通して、学習に協力いただける地域や人材のリストを
作成した。

 次年度以降は、そのリストを分野・得られる情報や技能など内容ごとに整
理し、相手の承諾のもと、「施設・人材バンク地図」の作成に当たりたいと考
えている。

 (今までの授業実践): 環境教育3実践 地域の文化・歴史2実践 
             食にかかわる実践1  等

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[特別寄稿]

●「世界の旅 - バーチャル・グランドツアー(11)豪州・ゴールドコースト」
 (連載) [対象: 校種:全般、学年:全学年・生涯学習、教科:共通]

今回は、オーストラリアの東海岸「ゴールドコースト」の平成14年1月4日
の動画像です:

 ゴールドコーストの夏は、バンジージャンプ、サーフボードとクリスマス
飾りが良く似合う季節です。≪動画参照≫
        http://www.gakujoken.or.jp/dam/austraria1.mpg
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 今年はテロの危険が少ないと言うためか、特に日本人サーファーの姿が多
かったと報じられています(例年だったら、ハワイへ行っている日本人サーフ
ァーが大挙して押し寄せたとのこと)。

日中は、陽射しがまぶしく、1時間も日光浴をすると軽い火傷になります。
             ≪動画参照≫
        http://www.gakujoken.or.jp/dam/austraria2.mpg
        =======================


●「春の七草たずね」('02/02/23)
      [対象: 校種:全般、学年:全学年・生涯学習、教科:共通]

 学情研ネットワーク研究会員の安立さんから、冬の多摩丘陵の「春の七草」
の映像が提供されました。今回は7種です。

 1月も恒例の元旦の祝事から始まり、小寒、大寒、2月は節分、立春と季
節は進んで行きますが、松の内を締めくくる「七草」は、一年で一番寒さの
厳しい中、自然の生命力と滋養を身体の中に摂りいれる生活行事としてあり
ます。

 往時、家族は普通10人近くいて、その膳に供せられる七草粥に充てる7
つの種とその量は、色どり程度に入れるとしても、自然が豊かだったとは言
え、1月早々に凍てつく野や田畑の畦を歩き、探し摘んでくるのはそうそう
簡単なことではなかったのではと思います。

 私たちは、七草の名前を暗誦的に記憶していて、その名前を簡単に口で唱
えることはできますが、自分で実際に摘み草をするとなるとどうでしょうか。

 今冬の訪れは半月ほど早めだったようです。7つの草々がどんな姿で春待
ちをしているのか、多摩丘陵南ふところの野を覗いて見ようと思い立ちまし
た。

 寒の内ではまだ、7つの草の揃踏みは望めないのではと思い、雨水を待つ
ことにしました。

 お目当を5種としました。スズナ、スズシロは100l栽培種で、スーパ
ーなどで日常的にお目に掛かっているのでそれを除き、セリ、ナズナ(ぺん
ぺん草−あぶらな科)、おぎょう(母子草−キク科)、はこべら(ナデシコ
科)、ホトケノザ(こおにたびらこ−キク科)の5種です。

 野草探しは20余年ぶり、ロゼット状のキク科やあぶらな科の仲間の中か
ら目当ての草を分別するのはなかなか大変です。まるで挿絵の「間違い探し
クイズ」をやっているようでした。

 七草探しが目当てでしたが、田んぼの溝のところどころには薄氷がみられ
るものの、冬の野は意外と花が咲いているほか、赤色系のパステル調の冬葉
を装うた草の株があったりで結構楽しめます。

 冬の陽の中、泥んこになってもよいような支度で、童心にかえって枯野原
や地面に身体を寄せて自然とコミュニケーションしてみてはいかがですか。

自然からの楽しい「情報」にたくさん出会えますよ。 
             ≪「春の七草他」の写真参照≫
        http://www.gakujoken.or.jp/adachi/nanakusa.htm
        =======================


(特別寄稿の原寸大映像は「学情研ネットワーク研究会員」のページに掲載。
           URL:www.gakujoken.or.jp/Gate-EX/gatex.cgi

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[学情研の動き]

● 「学情研ネットワーク研究会員」の募集
 学情研では新規の「学情研ネットワーク研究会員」を募集しております。
特に、コンピュータメーカOBや元教員の方の登録を歓迎いたします。
 なお、法人会員は今年3月末迄は入会金免除、個人会員は今年3月末迄は
会費・入会金共に免除となっております。
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● 「学情研ネットワーク研究会員」のページの新情報('02/03/08)
 会員のページ「東京地区版」に、「春の七草たずね」を追加いたしました。
また、「海外(国際理解)版」のページに「ゴールドコースト」の原寸大映像
を追加しました。

         
● 学情研主催「平成14年度学習ソフトウェアコンクール」の公募について
 学情研では、毎年、学習ソフトウェアコンクールを実施しています。

@応募の資格は、先生、児童生徒や、学校等の応募です。
A対象作品は、各教科学習および 総合的な学習の時間における学習のために
作成したソフトウェア、または体系化された素材を対象です。
B応募作品の締切日は今年の5月10日(金)必着になっております。
      −−−−−−−−−−−−−−−−−

 文部科学大臣奨励賞(個人賞、団体賞)、優秀賞、協賛企業賞、奨励賞があ
りますので、皆様方からの応募を楽しみに待っております。

 詳細はhttp://www.gakujoken.or.jp/sokuhou.htmlをご覧下さい。
    ====================
(問合せ・連絡先Eメール: gjk@gakujoken.or.jp)


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