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* 学情研メールマガジン ============================= 2002/02/22
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*              (財)学習ソフトウエア情報研究センター
*                 【http://www.gakujoken.or.jp
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事務局から:全国のマルチメディア研究会の活動を毎号でお知らせします。
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今回も学情研(文部科学省生涯学習政策局所管)と関係の深い方々に、学情研
の近況をご紹介する意味で、学情研メールマガジンを送らせて戴きました。
 配信登録やバックナンバーは下記URLからお願いいたします。
         (http://www.gakujoken.or.jp/news/merumaga.html)

 次回から「学情研メールマガジン」の配信を希望されない方は、下記E
メールアドレスにこのメールマガジンをご転送下さるか、その旨ご連絡くだ
さいませ。今後とも、ご指導・ご鞭撻の程よろしくお願いいたします。
         (連絡先)Eメール: gjk@gakujoken.or.jp
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                         (以下敬語敬称略)
□ 目次

[メッセージ]
● 『情報教育の創り出す「子ども像」』(ISTEの場合)

[ニュースコーナー]New!!
● 中教審が答申を提出 家庭のきまりづくりを
● 学童保有の6割が土曜開設予定 学校五日制に対応
● 埼玉県の「特例」基準 小学校9割、中学校6割が導入へ

[ほんねとーく]
● 「最近、秋葉原電気街が変った!?」

[全国のマルチメディア研究会からのお便り(1)]

[特別寄稿]
●「世界の旅 - バーチャル・グランドツアー(10) シンガポールの新年」
●「シンガポールの旧正月」('02/02/12)
●「横浜中華街の旧正月」('02/02/16)

[学情研の動き]
● 「学情研ネットワーク研究会員」募集のお知らせ
● 「学情研ネットワーク研究会員」のページの新情報('02/02/22)
● 学情研主催「平成14年度学習ソフトウェアコンクール」の公募について

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[メッセージ]

● 『情報教育の創り出す「子ども像」』(ISTEの場合)
  (国立教育政策研究所 堀口秀嗣)

 日本ではかつて「期待される人間像」という言葉が使われた。かなり昔の
ことである。新しい学習指導要領で小学校1年生から学ぶ子どもは、高校を
卒業する時にどのような人間になっているのだろうか。

答は決まっている。「生きる力」を身につけた子どもである。

しかし、それは漠然としている。実際にその「子ども像」を意識しながら教
育を行えるだろうか。子ども像は基本的な部分で共通なのだろうか。なんだ
か心許ない。

 情報教育に関して言えば、4月からは体系的な情報教育が行われる予定で
ある。情報教育の目標は情報活用能力の育成であり、それは3つの内容で定
義された新しい情報活用能力である。すっきりしているようであるが、子ど
も像としてとらえようとすると、何だか、心許ない。

 さて、アメリカはどうであろうか。教育は州の所轄事項であるから、州ご
とに違う。しかし、ICT(またはIT)に関しては、各州のモデルとなる
カリキュラムで一本化をはかる希望もあり、
「ISTE(International Society for Technology in Education)」
  http://www.iste.org/
という公益法人が作られて、日本で言えば、情報教育のモデルカリキュラム
に相当する
「The National Educational Technology Standards (NETS)」
を提案している。

この中で、Technology Capable Kids という言葉で子ども像が語られている。

「Our Educational System Must Produce Technology-Capable Kids」
Within a sound educational systems students can become:
  Capable information technology users
  Information seekers, analyzers, and evaluators
  Problem solvers and decision makers
  Creative and effective users of productivity tools
  Communicators, collaborators, publishers, and producers
  Informed, responsible, and contributing citizens

日本で12年間情報教育を受けたら、必ず「こういう情報に長けた子ども」
になります、と示せるだろうか。何とも心許ない。

詳しくはそのホームページから直接情報を得ていただきたいが、その長けて
欲しい資質を6つのカテゴリーで述べている。( )は拙訳
 Standards Categories
  1. Basic Operations and Concepts
      (基礎的操作技能と概念理解)
  2. Social, Ethical, and Human Issues
      (社会的、倫理的、人間的問題)
  3. Technology Productivity Tools
      (創造の道具としてのテクノロジー)
  4. Technology Communications Tools
      (コミュニケーションの道具としてのテクノロジー)
  5. Technology Research Tools
      (研究・探求の道具としてのテクノロジー)
  6. Technology Problem-Solving, and Decision-Making Tools
      (問題(課題)解決、意志決定の道具としてのテクノロジー)
という6つのカテゴリーである。これが幼稚園から高校3年生まで4段階で
定められていて、各段階の終わりに、どこまでできるかをそれぞれ10の行
動目標に整理して、それと6つのカテゴリーが関連づけられているのである。

分厚い本には、そのモデル学習活動やクロスカリキュラムで指導する方法が
具体的に述べられている。

教師用や生徒用のパワーポイントのスライドも用意されていて、何を目指し
ているか、非常にわかりやすい。
情報教育関係者はぜひじっくり見ていただきたいサイトであり、内容である。



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[ニュースコーナー]New!!
日本教育新聞社の協力により、最近2週間の教育界の重要な動き3点を
紹介します。なおコメントは下記Eメールアドレスにお願いいたします。


● 中教審が答申を提出 家庭のきまりづくりを
   新しい教養教育の在り方について審議していた中央教育審議会は
  21日、総会を開き、答申を遠山敦子文部科学相に提出。家庭教育
  の充実に向け、各家庭のきまりづくりなどを提唱した。

● 学童保有の6割が土曜開設予定 学校五日制に対応
   四月から始まる完全学校週五日制に対応して、土曜日も学童保育
  を開設する予定の市町村が61.8%、土曜開設はしない市町村が
  14.7%であることが、全国学童保育連絡協議会調査で分かった。

● 埼玉県の「特例」基準 小学校9割、中学校6割が導入へ
   新年度から「特例」として小学校1、2年と中学校1年で、学級数
  を増やせるよう学級編成基準を弾力化する埼玉県教委は、学級増を予
  定する市町村教委の状況をまとめた結果、分かった。



 URL=http://www.kyoiku-press.co.jp (毎週金曜日に更新)
 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(連絡先)Eメール: henshu@kyoiku-press.co.jp

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[ほんねとーく]

● 「最近、秋葉原電気街が変った!?」
  (学習ソフトウエア情報研究センター 澤井 進)

 「最近、東京都の秋葉原の電気街が大幅に変った」と言われているので調
べてみた。大きな変化は、次の3点と思えた。
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   1)中古パソコン市場が活況を呈している。          
   2)最近の売れ筋商品は「携帯電話」と「デジタル・カメラ」。 
   3)法人のパソコン利用者を狙った企業向けサービス開始。    
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1)中古パソコン市場が活況を呈している。

 50%以上の家庭にパソコンが行き渡るようになると、自動車と同じで、中古
でパソコンが売り買いできないかとか、周辺機器や部品が安く手に入れたいと
思う人が増える。中古パソコンの価格は実勢価格の8割程度(定価の半額程度)
なので、新鋭機に比較して余りお勧めではないと思う。
    −−−−−−−−−−−−−−−−−
 が、中古パソコン専門店が着実に増えている。

(新鋭機は、CD書き込み等の最新のソフト、ハードディスク容量やメモリ等の
周辺機器・部品が充分に揃っているので、後で増設が不要で、結果的に安つく
場合が多い。特に、数カ月前の1世代古い新鋭機種を狙うのが一番お徳という)
              −−−−−−−−−−−−−−−−−−

≪秋葉原写真@≫http://www.gakujoken.or.jp/dam/akihabara/akiha001.jpg
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2)最近の売れ筋商品は、「携帯電話」と「デジタル・カメラ」。

 10数年前は「電子レンジ」と「冷蔵庫」、5−6年前は「パソコン」が1階
に置かれていた。売れ筋商品は人目につき易い1階に置かれているのですぐに
分かる。50%以上の家庭にパソコンが行き渡ることにより、ひところの「パソ
コン」ブームは沈静化し、売れ筋商品は、より安価にインターネット・メール
ができる「非パソコン」に重点が変ってきているようである。
    −−−−−−−−−−−−−−

≪秋葉原写真A≫http://www.gakujoken.or.jp/dam/akihabara/akiha002.jpg
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 これは、世界的な動きで、米国ではインターネット利用者の60%以上が、
PDA(パームトップ・コンピュータ)や「携帯電話」など、より軽く安価な
「非パソコン」を使っているという。今後、益々その傾向が強くなるという。


3)法人のパソコン利用者を狙ったサービスが開始された。

 個人向けにパソコンが売れなくなったので、秋葉原だけのサービスとして、
法人や企業のパソコン利用者を狙ったサービスが開始されたという。

 法人・企業向けサービスの内容は、ネットワーク構築・導入相談サービスを
行う「法人ご相談カウンター」、「会計ソフトの販売」や、「情報化支援サー
ビス」等がある。

≪秋葉原写真B≫http://www.gakujoken.or.jp/dam/akihabara/akiha003.jpg
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 収益性の高い法人向け製品の販売を増やすことで、前年割れ必至の売上げの
回復を図るという。長引く不況が、秋葉原の電気街を変えつつある。
         −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


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[全国のマルチメディア研究会からのお便り(1)]
  (兵庫マルチメディア研究会 足立利郎)


 素材は予算の関係で、なかなか集められないのが現状です。
 現在は、素材を活用した教材開発を細々と行っております。

 今あるものをいかに活用し、教材として利用できるかということが、研究
の主題となっております。


【事務局から】
 新しい教材開発には、新しい素材収集予算が必要です。
 是非、国・自治体・教育委員会で素材収集予算を確保して戴き、各研究会
    −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
や学校の教材開発がスムーズに行えるようにして戴ければ幸いです。

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[特別寄稿]

●「世界の旅 - バーチャル・グランドツアー(10)  シンガポールの新年」
 (連載) [対象: 校種:全般、学年:全学年・生涯学習、教科:共通]

 今回は、赤道直下「シンガポール」の平成14年1月5日の動画像です:

 シンガポールにとって、1月1日新年は日本ほど重要な意味を持ちません。
中国系が77.7%を占めるシンガポールでは、旧正月やクリスマスの方が大切で
あるという。

 年末11月中旬〜1月初旬までは「クリスマス・ライトアップ」期間で、
シンガポールでは一番の繁華街の「オーチャード・ロード」を中心に全長4km
に及ぶライトアップが行われます。

    ≪動画≫http://www.gakujoken.or.jp/dam/singapore/newyear2.mpg
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●「シンガポールの旧正月」('02/02/11)
      [対象: 校種:全般、学年:全学年・生涯学習、教科:共通]


 学情研ネットワーク研究会員の橘さんから、シンガポールの最も盛大な行
事、旧正月(正式名:「華人正月」)の映像が提供されました。今回は次の4
種です。


 旧正月は中国系の人たちのお正月です。日本のお正月のように大掃除をし
たり、色々なものを新しく買い替えたりします。赤い爆竹を模した飾り付け
や、赤地に金色の字でおめでたい言葉を書いた紙をドアに貼り付けたりしま
す。赤は中国系にとってとてもおめでたい色なのです。

(中国系のお正月と言えば爆竹を鳴らすイメージがありますが、シンガポー
ルでは危険であるという理由で、30年くらい前から禁止されています。)

 ≪旧正月写真@≫http://www.gakujoken.or.jp/dam/singapore/shop1.jpg
         =========================

 中国系の人たちが全員おめでたい飾り付けをするわけではありません。こ
こにはキリスト教徒も多いので、こういった飾り付けを嫌う人もいます。
旧正月の買い物は飾り付けだけではなく、豚肉のあぶったものや、お菓子、
椎茸などの食べ物も買われます。

 ≪旧正月写真A≫http://www.gakujoken.or.jp/dam/singapore/shop2.jpg
         =========================

 本土中国では最近ではあまりやらない習慣らしいのですが、シンガポール
では新年に人の家に招かれる時には必ずミカンを2個もっていきます。
 ミカンは中国語で「桔子」と書きます。桔が2つで喜喜(双喜)というお
めでたい言葉にかけているのです。ミカンは入り口で招いてくれた人と交換
します。
 これで福は必ず自分のところにも戻ってくるのです。

 ≪旧正月写真B≫http://www.gakujoken.or.jp/dam/singapore/uob1.jpg
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 シンガポールはマレーシアの文化の影響を受けています。
 お正月のお祝いの菓子もニョニャと言われるマレー人と中国人の混血の人
が作ったお菓子が出されます。シンガポールは複合国家なのでこういったと
ころにも文化の混在が見られるのです。
 また、旧正月は中国系のお正月ですが、シンガポールには他にもイスラム
教徒のお正月、インド系の人達のお正月があります。日本のように1月1日
がどの人にとってもお正月というわけではないのです。

 ≪旧正月写真C≫http://www.gakujoken.or.jp/dam/singapore/cnset1.jpg
         =========================


●「横浜中華街の旧正月」('02/02/16)
      [対象: 校種:全般、学年:全学年・生涯学習、教科:共通]

 2月12日は、横浜中華街の旧正月「春節」、旧暦の元旦です。
関帝廟では、12日未明に奉納獅子舞がおこなわれ、以後1週間は詣でる人の
列が絶えません。

 2月16日には、民族衣装パレードが山下町公園からスタートします。
中国の明時代の民族衣装パレードで、八旗の衣裳を着た兵士や、各部族の代表
的な衣裳を着た娘たちが、関帝廟通りを通って、横浜中華街を練り歩きます。

 ≪横浜中華街の旧正月の動画≫
      http://www.gakujoken.or.jp/dam/yokohama1.mpg
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(特別寄稿の原寸大映像は「学情研ネットワーク研究会員」のページに掲載。
            URL:www.gakujoken.or.jp/Gate-EX/gatex.cgi

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[学情研の動き]

● 「学情研ネットワーク研究会員」の募集
 学情研では新規の「学情研ネットワーク研究会員」を募集しております。
特に、コンピュータメーカOBや元教員の方の登録を歓迎いたします。
 なお、法人会員は今年3月末迄は入会金免除、個人会員は今年3月末迄は
会費・入会金共に免除となっております。
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● 「学情研ネットワーク研究会員」のページの新情報('02/02/22)
会員のページ「東京地区版」に、「秋葉原の電気街」を追加いたしました。
 また、「海外(国際理解)版」のページに「シンガポール」の原寸大映像を追
加しました。
         
● 学情研主催「平成14年度学習ソフトウェアコンクール」の公募について
 学情研では、毎年、学習ソフトウェアコンクールを実施しています。

@応募の資格は、学校や、教育センター、教育委員会等の先生方や、先生方の
指導による児童生徒、個人の応募、団体として学校等組織単位の応募です。

A対象となる作品は、小学校、中学校、高等学校、盲・聾・養護学校等の各教
科の学習および 総合的な学習の時間における学習で使用するために作成した
ソフトウェア、または体系化された素材を対象です。

B応募作品の締切日は今年の5月10日(金)必着になっております。
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 文部科学大臣奨励賞(個人賞、団体賞)、優秀賞、協賛企業賞、奨励賞があ
りますので、皆様方からの応募を楽しみに待っております。

(URL=http://www.gakujoken.or.jp/sokuhou.html,
連絡先Eメール: gjk@gakujoken.or.jp)

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