merumaga 北京散歩  1.万寿山の菊 「この公園を見るには、一日かかります。僕のお勧めは万寿山です。向こうの出口で待って います。」  案内してくれた中国の青年に言われ、一日かかる公園なんてあるのだろうかと、半信半疑 で門をくぐったもののすぐに納得しました。  中国で最大規模の皇室庭園。その四分の3を占めるのが、昆明湖。万寿山は高さ約60m ほどの山です。清代の乾隆帝が母の還暦を祝うために大報恩延寿寺を建立して以来、工事は 続けられました。  長い石段を登って行くと八角形の仏香閣があります。屋根には走獣が飾られています。瓦 と緑の木々が調和して、昆明湖を見渡すことができます。  外側に仏像のレリーフをはめ込んだ智慧海無梁殿から山をくだろうとすると、一面に菊の 花が咲いていました。  万寿山のある「い和園」は、一日いても見尽くすことができない公園です。  2.万里の長城の木々  中国の悠久の歴史を物語る万里の長城は、中国の人にとって一度は訪れたい場所のようです。 北京郊外にある八達嶺長城は、朝早くから観光客で賑わっています。 「万里の長城を築くレンガを焼くために木を切ったので、長城の周りにはすっかり木がなくな ってしまった。」と聞いたことがあるので、砂漠化した場所を想像していましたが、長城の周 りには緑の木々が茂っています。どこまでも広がる緑の山々に、うねうねと長城が続きます。  八達嶺長城の頂上付近までロープウエイを利用できます。ロープウエイは往復60元、長城の 入場料は45元(2004年)。長城を歩き続けたらどこまで行くのだろうと考えると、とてつもな く果てしない気分になりました。 merumaga北京散歩 3 魯迅の木  中国近代文学の父として尊敬されている魯迅の博物館が、北京にあります。  博物館には、魯迅直筆の書やデスマスク、魯迅ゆかりの品々が展示されています。  魯迅の部屋に掲げられていたという「藤野先生」の写真もありました。  博物館の隣に魯迅の寓居が残されて、魯迅お手植えの木が育っていました。       明の十三陵の草木  明の十三陵とは、北京から約50km離れた天寿山麓にある陵墓群のことで かつては耕作や樹木の伐採を禁止されていたため、大変緑の多い地域です。 すがすがしく晴れ渡り、空気も澄んでいるように思えました。     盧溝橋の草  マルコ・ポーロが絶賛したという金代の橋は、1192年に完成しました。 欄干の柱頭にさまざまな獅子が彫られています。石橋の中央部はすり減った石が 往時のまま残されています。  橋というのに、水は流れていなくて草が生えています。  10月の北京は1年で最も天候が安定しすがすがしいはずなのに、どんより と厚い雲に覆われていました。料金は10元でした。