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*  学情研メールマガジン ============================= 2001/09/20
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*              (財)学習ソフトウエア情報研究センター  
*                  【http://www.gakujoken.or.jp  
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□ 目次
 
[メッセージ]
● 校内ネットワークについて[学習情報研究5月号から]
 
[ほんねとーく]
● 米国ゲッテイ・センター「 子供たちが好きなところから学べる学校」 
 
[特別寄稿]
● ちょっとこんな話もありますよ
 
[学情研の動き]
● 雑誌「学習情報研究」9月号発刊(01/09/14)
 
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[メッセージ]
 
● 校内ネットワークについて[学習情報研究5月号から]
  (国立教育政策研究所 堀口秀嗣)
 
 
 校内ネットワークの充実は誰もが必要だと感じている。
 
それは、個人情報保護の問題からも、著作権の問題からも、
問題が生じないで情報発信や情報共有が可能な電子空間になるのだから。
しかも、レスポンスは早いし、容量をあまり気にしないで必要なだけ
使える。さらに、公的な手続きを経ないでよいから、学習途中の情報を
アップしてその直後に学習で使ったり、アンケートをWeb形式で実施して
直後にその集計結果を見ながら学習を深められる。
 
わかってはいても、一般の学校ではなかなか具体的に進まない。
 
長野県の村松浩幸教諭の実践事例では、そこの利点と工夫がわかりやすく
紹介されている。
 
村松氏が前任校の原中学校にいたときには、授業利用という総本山を一度に
攻めるのではなく、
「職員室内で高速なレーザープリンタをネットワークで共有させることで、
 自分の机から早くて綺麗な印刷ができる・・・(中略) そしてファイル
 共有である。フォルダ構造は校務分掌に沿ってフォルダを作成し、
 ・・・サーバーに分類し、保存していった。」
このことが年度末の引き継ぎに絶大な効果をもたらし、
使いながら増殖し、活用が日常化していく。
中学校らしい一つの普及のスタート方法であろう。
 
文書名のルール ”年度+具体名”で中身をその学校の先生ならわかるようにする
\コンピュータ名\shoku$のようにうしろに$をつけて隠しフォルダにする
 
など、ちょっとした工夫やアイデアで校内情報が充実していく。
充実するとその便利さが実感として感じられるようになる。
活用が広がる。そういう雪だるまが坂を転がっていくような感じで
イントラネット内の情報と活用が発展していく。
 
学習での利用でも、Webサーバーを利用して、校内でお互いに見られる
電子空間を作っていくことである。
 
それが増えていくと、子どもたちが見たくなるページ、出したくなるページが
増えていく。これと併行して、村松氏のところでは、伝言板や掲示板の設置
で電子的な情報の授受や意見交換を抵抗感のないものにしていく。
そうすることで、あちこちで歓声があがるような状況が生まれていく。
AUTOASPを利用した校内アンケートのページなどをつくり、
教師や児童生徒が気軽にアンケートを作成して実施して結果を見ると言うことが
日常的に行われるようになっていく。
 
このように、少しずつできることが広がり、それを使う機運が生じ、
使い込むことで情報が蓄積されていって、最終的に日常化されていく。
 
どんな素晴らしい道具を持ってきても、それが一気に提供されたのでは、
そういうものかで終わってしまう。少しずつ導入し、それを使う人がそれを有効だと
感じ、
それを積極的に使おうとする姿勢が生じるように展開しない限り「日常化」は果たせ
ない。
 
そんな日常化のノウハウを村松氏の事例紹介に見た。
 
学習情報研究には特集ごとに面白い実践事例が紹介されている。
5月号、7月号、9月号で前半の3つの柱の特集が終了する。
とても紹介しきれないが、理論編+実践編の特集をしっかり読んでいただきたい。
 
 
 
次回はホームページ制作を予定しています。
 
 
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[ほんねとーく]
 
● 米国ゲッテイ・センター「 子供たちが好きなところから学べる学校」 
  (学習ソフトウエア情報研究センター 澤井 進)
                           
 青い空の下、白亜のセンターは、ロサンゼルスのダウンタウンを一望していた。
広場には、スペイン・ラマンチャ地方の風車を思わせる白いパラソルと金属オブジェ
が、カルフォルニアの光と風をとらえていた。
 
「気持ちの良いところだから、一日いても飽きないところですよ」と案内係がいう。
 
 優美な建物は、古風なトラバテイン(多層大理石)と金属の壁板とガラスで造られ
ている。赤いブ−ゲンビリア、黄色いヒマワリなどが咲き乱れる円形庭園とでかもし
だす雰囲気は、まさに芸術、現代の「アルハンブラ宮殿」であった。
 
 ガラス張りの玄関ホ−ルでは、明るい陽射しの中、子供たちの一団が車座になって
先生の話を興味深げに聞いていた。
「・・ 絵画、彫刻と学習コ−ナ−、北館の装飾写本、東館の素描、南館の装飾芸術
(家具)、西館の写真や、ゲッテイ人類・美術史研究所の特別展示など好きな所から
見てよい。時間がきたら、中庭の噴水の所に集合しなさい」
 
 すべての展示館は、出口を通ると、トレモロを奏でる長い噴水のある中庭に出るよ
うになっている。見学順路の指定は特に無い。各展示室には、来館者サ−ビス係が1
−2名はいて質問に答えていた。
 
 学習コ−ナ−には、マルチメデイアで収蔵品を案内する「ア−トアクセス」(Art 
Access)がある。子供達は、ワ−クステ−ションの画面に触って作品の画像や解説を
見たり、彫刻などの制作過程を学んだり、本物の羊皮紙や金箔に触れたりしていた。
 「ア−トアクセス」の為に、デジタルア−カイブの研究員は画像のデジタル化のほ
か収蔵作品の関連情報を添えた「コレクション情報システム」を長期にわたり構築し
続けているという。
                  
「ゲッテイ・センターは学びたいときに、学びたいことを学びたいだけ学べる学校」
といえる。         ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 
 ゲッテイ・センターを擁するゲッテイ財団は、石油王ポ−ル・ゲッテイの遺産運用
規則により、遺産12億ドルの4.25%を毎年を使うことを義務付けられていると
いう。
 入場者の料金、山上までのトラム(電動カ−)の運賃、建築案内ツア−や、各国語
の見学案内「建築と庭園」などは、すべて無料である。
 
 
「ゲッテイセンタ−、これこそ真の豊かさ。アメリカの底力を見た」
「日本にもこんなセンタ−があったら良い」
と思った。
   
 
 (ゲッテイ財団(URL:http://www.getty.edu/)から同センターの映像の公開許可が
   降り次第、収蔵品・建物・庭園
  の映像を「学情研ネットワーク研究会員」のページに掲載します。
                       URL:http://www.gakujoken.or.jp
 
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[特別寄稿]
 
● ちょっとこんな話もありますよ
 
  学情研事務局からですが、学情研メールマガジンに寄稿されたい方は原稿を
 毎週水曜日までに下記連絡先にEメールでお送りください。
 
  (連絡先)
    Eメールアドレス: gjk@gakujoken.or.jp
 
 
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[学情研の動き]
 
● 雑誌「学習情報研究」9月号発刊(01/09/14)
 
 「情報教育セミナー21」、教材のプレゼンテーション、ネットワークの構築、管理
・運用、ホームページの制作など盛沢山の内容があります。
 
● 「学情研ネットワーク研究会員」のページの新情報(01/09/20)
 
  新たに地域版に「高知県 −日曜日と高知市のようす−」と「鳥取県 −埋蔵
文化財センター(2)−」の情報を部分的に公開しました。
 また、新たに「国際理解」のページを新設し、ノルウェーの電子教科書「ebok」
を公開しました。
          
  
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