4.著作権と肖像権の問題

アーカイブ制作に当たって留意しなければならない事項に著作権や肖像権の問題があります。今世界的に重視されてきたこれらの問題を踏まえ、アーカイブの制作に当たっても、他者の権利を侵害しないて造り方をしなければなりません。また逆に言えば子どもたちに著作権や肖像権の概念について、実践的に学習できる良い機会ですので、活動のなかで著作権について説明や討議する場を設けることも必要になってきます。
音楽、文章、絵やイラスト、そして写真などのいわゆる創作物(著作物〉には、創作者〈著作者)に著作権があり、著作者〈あるいは著作権者)の了解を取らないで無断で使用できません。 また肖像権は、自分の映った画像を第三者が無断で公表できないという権利です。

アーカイブ映像を作る場合守らなければならない、主要な留意点は以下です。

映像制作における留意点

人を撮影する場合は、この映像を何に使うか、使用目的を明確に説明し、許諾を得なければいけません。使用目的説明や許諾も文章で取り交わせば、後で問題が発生することが少なくなります。

既存の写真を使う場合の留意点

よくありがちなケースは、既存の音楽をCDから映像のBGMとして無断で利用してしまう場合がありますが、これは完全に違法行為になります。権利処理をすることも不可能ではありませんが、一般的には、権利的にフリーな楽曲を入手し、それを使います。 また漫画やアニメやテーマパークなどのキャラクターを無断でイラストとして使うことも違法です。いずれにしてもできる限り子どもたちの自作の絵や文章を使い、他者が創作したものを許諾なしに使うことは避けなければいけない行為です。

アーカイブ制作の場合、過去の写真を転写して使う場合が よくあります。この場合でも、肖像権と著作物の扱いに注意してください。原則的に言えば、写っている人の肖像権、また撮影者の著作権の処理〈許諾)を必要とします。 ただ古い写真の場合、写っている人、また撮影者が誰だかわからなかったり、なくなられていることもあります。なくなられている場合は遺族の了解が必要ですが、それが不可能な場合でも、例えば、年代的に著作権の保護期間が切れていれば〈撮影者の死後50年後)、現在の写真所有者の許諾があれば使えるケースもありますので、判断が難しい場合は弁護士さんなど周辺の著作物の詳しい人と相談してください。

参考資料

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