2017年学習情報研究誌目次一覧

  
01月号・・・教具・学用品としてのタブレット、徹底解剖/情報セキュリティ/校務の情報化と課題
(隔月発刊)


2017年1月号
◆新年のご挨拶 財団活動の一層の推進
◆野外アクティブ・ラーニングのすすめ
辻村 哲夫
澤井 進
教具・学用品としてのタブレット、徹底解剖   コーディネータ:小田和美(東京女子体育大学)
小学校におけるタブレットの活用と可能性 慶應義塾幼稚舎 鈴木二正
<抄 録>
初等教育の段階から、ICTを効果的に活用することにより、分かりやすく深まる授業の実現が求められている。さまざまなガイドライン作成や、モデルプロジェクトが行われ、ICTを活用した学習活動の事例が蓄積され始めている。一方で、低学年生から指導計画に組み込んでの継続的かつ長期に渡る実践や、その効果については検証の余地がある。
そこで、筆者が担任する小学校1年生のクラスで一人1台タブレット端末を導入し、継続的な授業実践を行った。実践は継続中であるが、本稿では、授業実践の過程を考察し、低学年生からのタブレット活用は十分可能であるとともに、児童のタブレット活用スキルの向上という知見を得た。
<キーワード>
小学校 ICTスキル タブレット端末 文房具 指導計画
中学・高校の現場から見たタブレットの現状と可能性 前東京女子体育大学 榎本竜二
<抄 録>
教育効果が高いということで,学校現場にはタブレットの導入が進んでいる。ただし,一口にタブレットと言っても,大きさや機能はまちまちである。隣の市区町村で成功しているからといって,そのまま同じ機種を導入しても同じ教育効果は上がらない。それはタブレットがまだ,どのような学校でも充分な活用ができる機能を備えていないからである。そういった足りない部分を理解して,充分な成果を上げている学校は数多くある。そうした,現場の活用事例を見ながら,望ましいタブレットの技術的方向性を考えた。
<キーワード>
タブレット,情報教育,授業改善,授業支援
企業から見たタブレット観と教育「AppleとGoogleを例えて」 株式会社エデュテクノロジー 阪上吉宏
<抄 録>
本稿では、数多くのタブレットメーカーの中から、AppleとGoogleに焦点を当て、これからのタブレットの方向性についてまとめた。多くの学校で導入が加速されている中、すでにハードウェアを導入すれば済むという観点は失われている。両社の取り組みからハードウェアと取組みの観点を探った。
<キーワード>
Apple, Google, タブレット、プログラミング、教員研修、コミュニティ
マイクロソフトが創る学校ICT環境
「教育リサーチ2016」から見えるICT環境の「将来」
日本マイクロソフト株式会社 太田 泉・高市 芽実
<抄 録>
日本市場で教育事業を展開してきた日本マイクロソフトが、毎年行う市場調査「教育リサーチ2016」を通じて、教育の情報化の実態を探る。主に学習者用端末でキーボード主体のために可搬型の2in1タブレットPCが選ばれている実態。全体の82%が共有端末ステージであり、管理方法として、端末の環境復元とAD連携による保管が重要なこと。1人1台端末が私立校を中心に学校の差別化に活用されている状況などを提示する。
<キーワード>
教育の情報化、学校における教育の情報化の実態等に関する調査、ICT教育、クラウド、Windows、Office365
国際社会から見たタブレットの情勢 株式会社エデュテクノロジー 阪上吉宏
<抄 録>
本稿では、海外のタブレット導入状況や社会的な背景、教育観の変化などから、国際的な視点でこれからのICT活用の方向性を探った。その結果、タブレットとインターネットサービスの融合が生み出す可能性や学習の在り方自体の変化が見えてきた。
<キーワード>
タブレット、プログラミング、ディーパーラーニング、国際社会
Personal から Private へ
教具・教材・学用品 …… 教育はどう変わるべきか
東京女子体育大学 小田和美
<抄 録>
一人一台モバイル端末時代では当然、児童が持ち歩くモバイル端末はカメラ付・軽量で操作性の高いものが望まれる。現代社会でいうタブレットになろう。これからの学習の先駆的実践研究の多くは「教具」としての利用が対象となっている。一方、将来構想として「児童・生徒が持つモバイル端末にはデジタル教科書」というものがある。「いずれ起こりうる未来図」である。この場合の端末は、想定される教科書の利用の仕方から見ても「学用品」としてのタブレットが望ましい。
一人一台モバイル端末がうたわれたからと言って、教具としてのコンピュータをタブレットに置き換えるのはおかしい。従来型のPC(キーボード、マウス、大型画面)は、仕事をする際の道具として社会の中でのニーズも高い。当然、教育現場としてはキーボード操作、ファイル操作・管理の学習の為、従来型のPCも必応になる。これらの要求を満たすハードとして、ハイブリッドPC(2in1)というアイデアが生まれる。これは、道具としての形を追求した結果である。
教育利用の立場から見ると、タブレットは別の2つの側面を持っている。学習用端末としてのタブレットという一面と同時に、プライベートコンピュータ(PrC)としての一面である。未来社会においてはますます、プライベートコンピュータ(PrC)の役割は大きくなっていく。社会全体にとって新しく未知のこの文化をどう指導していけばよいか。家庭教育にゆだねられる段階ではない今、学校教育の中での学習の側面に、プライベートコンピュータの利活用という学習を、技術・モラル・活用の面から行っていく必要がある。
<キーワード>
プライベートコンピュータ(PrC)、モバイル端末、デジタル教科書、教具、学用品
情報セキュリティ  コーディネータ:藤村裕一(鳴門教育大学大学院)
校務の情報化の推進と教育情報セキュリティ 大阪市教育委員会事務局 山本 圭作
<抄 録>
校務の情報化において、学校経営の中核に校務支援システムを活用することが、校長マネジメントや教員の仕事、学校と保護者の関係をどのように変えていくのか。 
また昨今学校においても深刻な情報流出事故が起きる中で、校務情報と教育・学習システム情報の連携において学校特有の環境下で情報セキュリティを確保しながら、いかに学校経営の充実と教育の質の向上をはかるのか。これまでの取組みの報告と今後の大阪市の「スマートスクール化」を整理する。
<キーワード>
校務支援システム、効果検証、テレワーク、情報セキュリティ、緊急提言、スマートスクール
校務の情報化と課題
覆面座談会

シリーズ:子どもが集う学校図書館
探求学習を支援する学校図書館 望 島根県立出雲高等学校 行武 望
<抄 録>
島根県立出雲高等学校はSSH・SGHに指定され、全生徒が課題研究などの探究学習を行っている。図書館ではその支援のために本・雑誌等の資料やパソコン・タブレットを多数配置し、多様な情報検索ができる環境を整えている。新聞記事データベース「朝日けんさくくん」なども活用して、信頼できる資料・情報を入手するよう指導している。
<キーワード>
SSH SGH 探究学習 学校図書館 情報検索 朝日けんさくくん 
シリーズ:ICT CONNECT 21
ICT CONNECT 21の法人化とさらなる活動の拡大 石坂 芳実
<抄 録>
2015年2月から活動を開始したICT CONNECT 21は、アライアンス団体や会員も増え、成長をしている。さらに活動を拡大して会員との連携を強め、中央省庁とも連携しながら日本における教育の情報化の推進に寄与するため、法人化を行うこととし、現在手続きを進めている。
<キーワード>
ICT CONNECT 21, ネットワーク・オブ・ネットワークス
シリーズ:実践研究助成校の成果報告
ワンダースクール応援プロジェクト 成果報告 水谷 年孝