2017年学習情報研究誌目次一覧

  
05月号・・・アクティブ・ラーニング/情報活用能力
03月号・・・デジタル教科書・教材の「活用」にむけて/シンキングツールを使った授業に挑む
01月号・・・教具・学用品としてのタブレット、徹底解剖/情報セキュリティ/校務の情報化と課題
(隔月発刊)

2017年5月号
情報教育セミナー2017のご案内
平成29年度第33回「学習デジタル教材コンクール」作品募集
アクティブ・ラーニング  コーディネータ:井口磯夫
子どもと学ぶ、アクティブ・ラーニング さいたま市立七里小学校 山口 真弓
<抄 録>
本校では,1人1台タブレット端末を活用し,アクティブ・ラーニングを取り入れた授業を研究している。全校で様々な教科で取り組むことで,教員の授業スタイルとともに児童の姿に大きな変容が表れた。
<キーワード>
1人1台タブレット端末,アクティブ・ラーニング,思考・表現
家庭科における動画教材を活用した協働学習 下松市立久保小学校 浅村 芳枝
<抄 録>
子供が疑問や課題をもち,その解決方法を考えることを目指した家庭科の授業を,動画教材を活用した協働学習によって行った。本稿では2つの授業実践を紹介したい。
<キーワード>
放送番組 動画クリップ 協働学習 課題解決 
対話から学びを見とる 高知県立高知南中学校 上岡 涼太
<抄 録>
学校ではアクティブ・ラーニングの視点からの授業改善が求められており、実践が行われている。しかし、「どのように評価するのか」に関する実践研究は少ない。本稿では、アクティブ・ラーニングにおける評価とそれに基づく授業デザインの改善についての実践を行った。
<キーワード>
知識構成型ジグソー法、評価、授業デザイン アクティブ・ラーニング、多面的対話分析法
協調学習の指導計画と評価の検討 埼玉県立川口高等学校 安倍 孝司
<抄 録>
教科「情報」が始まって14年を迎える.取組みとしては困難さを伴うが,評価について検討をすることで生徒の評価が授業の改善をもたらす.埼玉県で取り組んでいる協調学習の指導計画を考えることで,これからの教科「情報」が進むべき方向を探る
<キーワード>
協調学習の指導計画,協調学習の評価,アセスメント,学習の評価,パフォーマンス課題,ルーブリック.
アクティブ・ラーニングによる学び 山口県防府市立華西中学校 竹本 賢之
<抄 録>
次期学習指導要領の目玉の1つである「アクティブ・ラーニング」による授業を行う場合,生徒の実態に合った課題をどのように設定するかなど授業前の問題のほかに,「この授業で生徒が何を学んだのか」をどのように判断し,適切に評価するのかという授業後の問題がある。そこで,授業での活動から生徒の学びを判断できる場面を抜き出し,評価した実践事例を紹介する。
<キーワード>
アクティブ・ラーニング,活動,学びをみとる
上位進学校における進路実現のための
確かな学力の形成にむけた協調学習
埼玉県立浦和第一女子高等学校 板谷 大介
<抄 録>
知識構成型ジグソー法の授業は,生徒の受け身の学習姿勢を改善する。「授業で勝負」も実現、授業内容が生徒の真の知識として定着。平成28年度の実践でも筆者は「城の崎にて」「現代日本の開化」などで成果を出した。「入試小論文」の授業実践でも明らかなように、難関国立大学等は学校の教科指導で十分対応可能。ジグソーによる話し合いの学習で特に論述力も向上。今年度は授業評価の研究も進んだわが国は課題先進国であり、ジグソーのような教育活動が一層重要に。
<キーワード>
「受け身」脱却 「授業で勝負」「城の崎にて」「現代日本の開化」 評価規準 観察の窓 受験対策
ジグソー法活用による生徒の変化
「3年間の生徒の成長を通して」
埼玉県立日高高等学校 田島 真里奈
<抄 録>
高校1年〜3年までクラス替えがない、商業・情報を中心に学ぶ情報コースの担任をすることになった。学級づくりを行う中で、授業内でも協調学習を取り入れていくことに。1年次でコミュニケーションが活発になるように課題を工夫し、2年次・3年次では生徒間でエキスパートを共有する中で思考力を深める課題設定にした。
生徒は様々な協調学習を行う中で思考力や表現力が増し、特にジグソー法を用いた授業では活動の様子や記述量が大きく成長した。
<キーワード>
協調学習 学級経営 ジグソー法 CoREF 思考力 判断力 想像力 学習指導要領改訂
授業デザインのサイクルを回すために 広島県安芸太田町教育委員会 萩原 英子
<抄 録>
次期学習指導要領改訂では「主体的・対話的で深い学び」の実現が求められている。そのためには教員の授業力の向上が欠かせない。協調学習の授業実践を核に,教育委員会としての人材育成の取組を述べる。
<キーワード>
授業デザイン,PDCAサイクル,授業研究,教育委員会,協調学習,知識構成型ジグソー法,人材育成
「学びたいいく」の取り組み 埼玉県立川越工業高等学校
埼玉県立浦和高等学校
高野大樹
齋藤優気
<抄 録>
埼玉県教育委員会と東京大学大学発教育支援コンソーシアム推進機構(以下,CoREF)では,平成27年度から5年間の事業である未来を拓く「学び」プロジェクトに取り組んでいる.本稿では,そのプロジェクトにおける保健体育科研究部会(学びたいいく)の研究成果について紹介する.
<キーワード>
アクティブ・ラーニング,協調学習,知識構成型ジグソー法,高等学校,保健体育,授業改善
アクティブ・ラーニング普及のために 埼玉県立南稜高等学校 村上 健
<抄 録>
A.L.型授業へ移行しようとするとき、教員の授業準備への負担の増加は避けられないが、普及のためにはその軽減が重要である。A.L.の意義を踏まえたうえで、目的を達成するための無理のない授業デザインや教材作成における工夫、教材の共有について考える。
<キーワード>
アクティブラーニング、教材、負担軽減、授業デザイン、ジグソー法
モバイル実物投影セットを活用した野外アクティブ・ラーニング 桐生市立西小学校
(公財)学習ソフトウェア情報研究センター
丹羽孝良
澤井 進
<抄 録>
本稿では、タブレット端末、実物投影機とモバイル実物投影セットの3機材を対象に、野外アクティブ・ラーニングの特性を評価した。
教育現場では、モバイル実物投影セットが実物投影機やタブレット端末よりも、理解しやすく、また児童生徒達がノートを見せやすいと判明した。 
<キーワード>
野外アクティブ・ラーニング、モバイル実物投影セット、TransferJetTM、AHP評価
情報活用能力  コーディネータ:稲垣 忠(東北学院大学)
情報活用能力の育成とカリキュラム・マネジメント 東北学院大学 稲垣 忠 
<抄 録>
教科を横断して育む資質・能力のひとつとして情報活用能力が注目されている。特に、探究的な学びを支えるスキルである情報活用の実践力は、さまざまな教科・単元で指導の機会をとらえ、体系的に育成していくことが求められる。本稿では、カリキュラム・マネジメントの視点から情報活用の実践力を育成する上での課題と今後の方向性を試論として述べることとする。
<キーワード>
情報教育、情報活用能力、カリキュラム・マネジメント、プロジェクト学習
小学校における情報活用の実践力に関する調査 仙台市教育委員会 大内 司朗
<抄 録>
次期学習指導要領において,教科を横断して育むべき資質・能力として情報活用能力が挙げられている。2013年に文部科学省が実施した「情報活用能力調査」では,複数の情報からの読み取り,受け手の状況に応じて情報を発信することに課題があるとされた。全国調査はコンピュータ上で実施されたが,学校現場で同様の調査を行うことは難しい。本研究では,紙面上で実施可能な情報活用の実践力に関する評価問題を開発し,調査を実施した。
<キーワード>
情報活用能力調査,資質・能力,情報活用能力,評価
情報活用能力の評価におけるメタ・ルーブックの活用可能性 新潟大学 後藤 康志
<抄 録>
情報活用能力は「いつまでに」「何ができるように」なればよいのだろうか。優れた実践は,厳格な系統性や順序性よりも子どもが活動に没頭する文脈依存性こそが重要であることを教えてくれる。個々の教師による豊かな実践を価値付ける共通の枠組みとして,情報活用の力の評価におけるメタ・ルーブリック「学びの質」ルーブリックの活用について提案する。
<キーワード>
情報活用能力,カリキュラム・マネジメント,メタ・ルーブリック,評価
「思考力・判断力」の育成を目指すICT活用の実践 静岡大学教育学部附属静岡小学校 平松 祐
<抄 録>
本校では、自ら問いをもち能動的に学び続けていく子どもを育んでいきたいと考え、日々の教育活動に取り組んでいる。これは、昨今注目されている「主体的・対話的で深い学び」と、近しいものであると考える。平成26年度から富士通「明日の学びプロジェクト」に参加し、タブレット型パソコンを中心としたICT機器の活用や対話を通して、子どもがより能動的に学びながら「思考力・判断力」を育んでいくことを目的として、実践を積み重ねてきた。本稿では、その実践を報告し、ICT活用の価値を見出していきたい。
<キーワード>
思考力・判断力,タブレット型パソコン,対話
目的意識を持続しながら課題解決に取り組む児童の育成 仙台市立錦ケ丘小学校 菅原 奈津美
<抄 録>
本実践は,小学校第3学年社会科において,課題を自分たちの身近な問題と捉えて解決に取り組むために情報活用型プロジェクト学習を試みたものである。目的意識を持続させ,必要感を持って主体的に課題解決に取り組むために検討した工夫点と授業実践の事例を紹介する。
<キーワード>
プロジェクト学習 情報活用 目的意識の持続 協働的な学び タブレット端末 
学校図書館と連携した実践 荒川区立第三峡田小学校 佐藤 隆政
<抄 録>
タブレットPC導入モデル校として一人一台タブレットPCの効果的活用を目指してきた本校では,学校図書館と連携して調べ学習の充実を図っている。本稿ではタブレットPCと学校図書館のそれぞれのよさを生かすための実践例を紹介する。
<キーワード>
一人一台タブレットPC,主体的で対話的な深い学び,日常的な学習ツールとしてのタブレットPC,学校司書との連携,学校図書館の活用

シリーズ:子どもが集う学校図書館
学校図書館と「アクティブ・ラーニング 国立教育政策研究所 福本 徹
<抄 録>
平成29年3月に告示された新学習指導要領における、学校図書館と資質・能力の育成、「アクティブ・ラーニング」特に「深い学び」との関係について解説し、学習プロセスの面から考察を加える。
<キーワード>
学校図書館 アクティブ・ラーニング 資質・能力 新学習指導要領
図書館を活用したNIE教育の実践  岡山県立岡山芳泉高等学校 磯山 隆史
<抄 録>
NIE実践校の指定を受け、図書館を中心にさまざまなNIEの取り組みを行ってきた。新聞のもつ教育効果について研究実践を進めつつ、「朝日けんさくくん」のデジタルデータとしての利便性を考慮した実践に取り組んだ。
<キーワード>
学校図書館、情報収集能力、新聞記事データベース、NIE
シリーズ:ICT CONNECT 21
著作権ワークショップを通して 我妻 潤子(ICT CONNECT21)
<抄 録>
著作権などの権利処理という仕事をきっかけに、著作権に関するワークショップを開催してきた。これまでシリーズ(3回)で行ってきた著作権ワークショップ「著作物とは何か」,「著作者とは誰か」,「交渉とは」の内容紹介,実務者の立場からこのワークショップを通して伝えたかったことや,これから行うワークショップで参加者にももってほしい視点や著作権の特徴などをまとめたものである。
<キーワード>
著作権,著作権教育,ワークショップ,権利処理,著作物,著作者
シリーズ:実践研究助成校の成果報告
ワンダースクール応援プロジェクト 成果報告 奈良市立佐保小学校
シリーズ:プログラミング教育実証事業の成果報告
総務省におけるプログラミング教育実証事業の成果 西澤 利治
連載:情報セキュリティ入門
第5章 著作権保護の必要性と課題(つづき) 芦葉 浪久


2017年3月号
平成29年度第33回「学習デジタル教材コンクール」作品募集
2016年「情報教育コンファレンス」報告
◎タブレット端末を利活用した授業実践と得られた知見・課題
 東北学芸大学 北澤 武
デジタル教科書・教材の「活用」に向けて  コーディネータ:中川一史(放送大学)
概説:デジタル教科書・教材の「活用」に向けて 放送大学 中川一史
<抄 録>
2016年12月に「『デジタル教科書』の位置付けに関する検討会議最終まとめ」が公表された。主に教師が提示用に使う指導者用デジタル教科書・教材については、多くの学校で活用されるようになってきた。しかしタブレット端末等で使う学習者用デジタル教科書・教材の活用は、始まったばかりである。現在の活用の可能性や課題について、整理をする。
<キーワード>
デジタル教科書・教材、活用、可能性、課題
我が国における各教科のデジタル教科書の活用
及び開発に関する総合的調査研究
(公財)教科書研究センター 伊勢呂裕史
<抄 録>
教科書研究センターにおいては、平成26年度から28年度の3年間、科研費(基盤研究(B))の交付を受けて各教科のデジタル教科書の活用の現状や教育効果、今後の方向性などについて、外国の状況、国内の先進的事例、教科書発行者の開発状況などの調査研究を行ってきた。最終報告書は今年6月頃にまとめることとしている。
<キーワード>
小・中学校の全教科の指導者用デジタル教科書・学習者用デジタル教科書、デジタル教科書活用の現状・教育効果・今後の方向性、紙媒体の教科書との関係
デジタル教科書の位置づけに関する検討会議をふまえて ベネッセ教育総合研究所 新井健一
<抄 録>
教科書制度を踏まえたデジタル教科書は、現在教科書会社から発行されているデジタル教科書とは異なり、紙の教科書と同一内容で、発達段階や学習単元の特性などに応じて紙の教科書と併用することとしている。また、豊富なデジタル教材と一体的に活用することで、効果的・効率的な授業運営が期待される。次期学習指導要領の実施に間に合うよう、さらに必要な検討を行うとともに、技術の進歩に応じて、継続的な検討が必要である。
<キーワード>
教科書制度、デジタル教科書、デジタル教材、著作権、環境整備、標準化、教育振興基本計画
デジタル教科書・教材などのメディアの授業利用について NHK放送文化研究所 宇治橋祐之
<抄 録>
NHK放送文化研究所では全国の小学校、中学校の教師を対象に教師のメディア利用と意識に関する調査を実施している。その結果から小学校でも中学校でも、教師はNHK for School(「NHKテレビ学校放送番組」とインターネットのコンテンツ「NHKデジタル教材」)や、指導者用のデジタル教科書などの多様なメディアを選択しながら利用していることがわかった。さまざまなメディアを教育現場で利用できるようになっている中、メディアの特性を理解した上で、効果的に活用していくことが教師にも児童・生徒にも求められる。
<キーワード>
学校放送番組、NHK for School、NHKデジタル教材
市内の学校にデジタル教科書・教材の活用を推進していくために活用促進するための研修 船橋市総合教育センター 秋元大輔
<抄 録>
船橋市では、本年度中学校2年生の全教室に77インチのスライドレール式電子黒板と5教科のデジタル教科書を導入した。初めて導入された電子黒板とデジタル教科書の活用促進を図るための研修とその方策について紹介したい。
<キーワード>
電子黒板、デジタル教科書、ICT活用研修
国語科におけるデジタル教科書・教材の活用 筑波大学附属小学校 青山由紀
<はじめに>
小学校国語デジタル教科書を私が使用してから、指導者用は13年あまり、学習者用は5年が経った(光村図書のデジタル教科書を使用)。これまでの実践から、だれもが効果を実感できるためにデジタル教科書はどのようにあるべきか、指導者に求められることについて授業づくりを中心に述べる。
算数科におけるデジタル教科書・教材の活用 筑波大学附属小学校 山本良和
<抄 録>
デジタルペンの機能を活かして、子どもの思考した結果だけではなく試行錯誤の過程を再生して顕在化させる。個々の子どもが何から書き始め、どのような順番で完成させたのかを電子黒板で提示し、共有化を促す。
また、授業中に試行錯誤した個々の子どもの活動内容及び思考過程を、教師が授業終了後にデジタルペンのリプレイ機能を用いて確認し、評価に生かす。
<キーワード>
デジタルペン、スクールプレゼンターEX(内田洋行
英語科におけるデジタル教科書・教材の活用 同志社中学校 反田 任
<抄 録>
電子黒板, プロジェクタの整備とともに, デジタル教科書(指導用)を導入する学校が増加している, デジタル教科書は教科書の内容を拡大して提示できるだけでなく音声, 動画などのコンテンツが装備されていて,それらを効果的に活用することにより, 児童生徒の理解をより深めることができる。本稿では中学校英語科での活用事例を紹介する。
<キーワード>
デジタル教材, 英語教育, 授業設計
総合的な学習におけるデジタル教科書・教材の活用 新潟大学教育学部附属新潟小学校 片山敏郎
<抄 録>
デジタル教材は,固定化されたコンテンツと同義ではない。子ども自身が学びを深めるために活用する資料である。特に,総合的な学習の時間においては,タブレット端末は,固定化された教材を与えるためのツールではなく,子ども自身が,調査活動で教材を見出したり,創り出していくことこそが重要である。
そこで,本小論では,探究のサイクルである「課題設定」「情報の収集」「整理・分析」「まとめ・表現」という一連の学習過程の中で,子どもが主体的・協働的に学習対象に働き掛けながら,教材となる資料を見出したり,創り出したりしながら問題解決に取り組む事例を取り上げた。そして,タブレット端末の活用をどのようにカリキュラムや働き掛けに位置付け,どのようなものを教材として子どもが見出し,創り出し,活用していくことで探究を深めていくのかを実践事例で示した。
<キーワード>
総合的な学習 タブレット端末 iPadデジタル教材 プレゼンテーション 思考の可視化 探究的な活動
デジタル教科書・教材活用のメリット:開発する立場から@ 光村図書出版株式会社 森下耕治
<抄 録>
学習者用光村国語デジタル教科書の役割として,学習者の思考する場面を支援する点があげられる。これまで実証研究してきた学校での授業の中から見えてきた,児童や生徒が学習者用デジタル教科書によって思考する活動を報告する。
<キーワード>
読解力,表現力,主体的,対話的,交流活動,マイ黒板,教科書以外の資料や道具,合理的配慮。
デジタル教科書・教材活用のメリット:開発する立場からA 東京書籍株式会社 川瀬 徹
<抄 録>
学習者用デジタル教科書を使うと、児童生徒は練習や調べ学習ができるだけではなく、試行錯誤ができ思考を深めることができるようになる。
教師は、児童生徒の思考の可視化ができるようになり、個別指導が的確にでき、授業の展開がしやすくなる。
<キーワード>
学習者用デジタル教科書、学習者用デジタル教材、EPUB3、HTML5、教育のPDCAサイクル
デジタル教科書・教材活用のメリット:開発する立場からB 大日本図書株式会社 百合本礼二
<抄 録>
今は,デジタルコンテンツを利用するのは,おもに先生である.タブレット端末等が整備されると,コンテンツを利用する主役は児童・生徒となり,主役が交代することになる.より良質なコンテンツや機能が求められる.
<キーワード>
デジタル教科書,指導者用,学習者用,一斉授業,個別学習,タブレット端末
デジタル教科書・教材活用のメリット:開発する立場からC 日本文教出版株式会社 山口 亮
<抄 録>
デジタル教科書の導入には,ビューア規格の検討を進めるべき。また,教科書づくりは,紙であろうと,デジタルであろうと,中身の質は変わらない。21世紀を生き抜く子供たちにとっての“未来の教科書”とは何か。
<キーワード>
デジタル教科書ビューア,標準化,「デジタル教科書」の位置付けに関する検討会,学びのイノベーション事業,学習データの集積・利活用,未来の教科書
デジタル教科書・教材活用のメリット:開発する立場からD 教育出版株式会社 金子純朗
<抄 録>
デジタル教科書を使うと,アクティブラーニングを行いやすくなる。多様な学習ニーズへの対応の幅が広がる。学習者用デジタル教材は,様々な場面で有効だ。開発上の課題もある。
<キーワード>
「デジタル教科書」の位置付けに関する検討会議,アクティブラーニング,ワークシート,多様な学習ニーズ,ユニバーサルデザイン,アダプティブラーニング,学習管理システム,利用者管理システム
シンキングツールを使った授業に挑む  コーディネータ:黒上晴夫(関西大学)
シンキングツールを活かすために 関西大学 黒上晴夫
<抄 録>
主体的・対話的で深い学びを実現するために,シンキングツールが役にたつ。シンキングツールを活用するためには,その使い方に慣れておく必要がある。はじめて使う時には,使い方を丁寧に教えるが,それが徐々に不要になり,効率的に考えをつくりだすことができるようになる。慣れてくると,シンキングツール同士を組み合わせて,自覚的に使えるようにもなる。
<キーワード>
シンキングツール,主体的・対話的で深い学び,思考スキル,スキルトレーニング
書く活動に向けたシンキングツールの活用 神戸市立多井畑小学校 齋藤麻貴
<抄 録>
小学校1年生国語科「どうぶつの赤ちゃん」でYチャートとマトリックスを活用した。Yチャートには,読み取り後の感想,気付き,疑問を誘発する視点を設定した。その結果,それぞれに対応した読み取りができていた。また,どうぶつを比べて読むために,視点を明示してマトリックスを作成した。これを,「どうぶつ図鑑」をつくる活動につなげたが,教科書を同様の視点からの記述にあふれる図鑑ができた。シンキングツールの活用が,書くことに苦手意識をもっている児童に対しても,良い手立てとなった。
<キーワード>
シンキングツール,Yチャート,マトリックス,小学校,国語,書く,比較する
学校改善案を考え、提案しよう 金沢市立大徳小学校 山口眞希
<抄 録>
小学校5年生国語科「明日をつくるわたしたち(光村図書)」の単元において、学校のさまざまな場所について、もっとみんなが使いやすく、魅力あるものにするための改善案を考え、担当の先生に提案するという活動を行った。
本実践では、シンキングツールを活用し、集めた情報や意見を整理しながら学習を進めた。筆者にとって、単元全体を通して数種のシンキングツールを使うのは初めての試みであり、どの思考過程でどのシンキングツールを使うと効果的なのか、試行錯誤している段階である。
本稿では、単元設計のどこに、どのような意図でシンキングツールを活用したか説明する。
<キーワード>
シンキングツール、国語科、提案書、タブレット端末、プレゼンテーション
考えを深めるシンキングツールの活用 仙台市立錦ケ丘小学校 石井里枝
<抄 録>
本実践は,小学校第5学年の学習において,考えを深めるためのシンキングツールの活用の在り方を探ったものである。学習の過程で効果的にシンキングツールを活用したいと考え,授業設計時に,視点を定めて具体的な活用場面を検討した。学習課題の解決に向けて,シンキングツールを活用する際の効果を高めるための,事前検討のポイントと,授業実践の事例を紹介する。
<キーワード>
シンキングツール 協働的な学び 

シリーズ:子どもが集う学校図書館
情報活用能力の育成を目指して 群馬県甘楽郡甘楽町立小幡小学校 青木いず美
<抄 録>
次の「学習指導要領」の改訂に向けて準備が進められ、現場にも少しずつ具体的な内容が届き始めている。キーワードの一つ「アクティブラーニング」は「主体的・対話的で深い学び」と示された。現行の「学習指導要領」により学校図書館の重要さが具体化されたが、今後その役割はさらに大きくなっていくと考えられる。
そこで、少しずつ定着してきている本校の学校図書館教育の学び方指導の一部を紹介する。
<キーワード>
学校図書館・情報活用能力・新聞記事データベース・朝日けんさくくん
シリーズ:ICT CONNECT 21
ICT CONNECT 21の法人化 赤堀侃司
<抄 録>
ICT CONNECT 21の法人化について、その概要を述べている。2017年2月から、ICT CONNECT 21は、任意団体から一般社団法人に移行した。この法人化によって、ICT CONNECT 21は、ようやく自立することになる。自立することに伴う、痛みや厳しさもあるが、それは同時に、皆様から一人前と認めていただけることでもある。この団体が、どのような性格を持つのか、これまでの活動を踏まえて、紹介する。
<キーワード>
ICT CONNECT 21、官民連携、教育の情報化、アライアンス団体、ネットワーク
シリーズ:実践研究助成校の成果報告
ワンダースクール応援プロジェクト 成果報告 柏市立大津ヶ丘第一小学校
シリーズ:プログラミング教育実証事業の成果報告
総務省におけるプログラミング教育実証事業の成果 御厩 祐司
連載:情報セキュリティ入門
第5章 著作権保護の必要性と課題(つづき) 芦葉 浪久


2017年1月号
◆新年のご挨拶 財団活動の一層の推進
◆野外アクティブ・ラーニングのすすめ
辻村 哲夫
澤井 進
教具・学用品としてのタブレット、徹底解剖   コーディネータ:小田和美(東京女子体育大学)
小学校におけるタブレットの活用と可能性 慶應義塾幼稚舎 鈴木二正
<抄 録>
初等教育の段階から、ICTを効果的に活用することにより、分かりやすく深まる授業の実現が求められている。さまざまなガイドライン作成や、モデルプロジェクトが行われ、ICTを活用した学習活動の事例が蓄積され始めている。一方で、低学年生から指導計画に組み込んでの継続的かつ長期に渡る実践や、その効果については検証の余地がある。
そこで、筆者が担任する小学校1年生のクラスで一人1台タブレット端末を導入し、継続的な授業実践を行った。実践は継続中であるが、本稿では、授業実践の過程を考察し、低学年生からのタブレット活用は十分可能であるとともに、児童のタブレット活用スキルの向上という知見を得た。
<キーワード>
小学校 ICTスキル タブレット端末 文房具 指導計画
中学・高校の現場から見たタブレットの現状と可能性 前東京女子体育大学 榎本竜二
<抄 録>
教育効果が高いということで,学校現場にはタブレットの導入が進んでいる。ただし,一口にタブレットと言っても,大きさや機能はまちまちである。隣の市区町村で成功しているからといって,そのまま同じ機種を導入しても同じ教育効果は上がらない。それはタブレットがまだ,どのような学校でも充分な活用ができる機能を備えていないからである。そういった足りない部分を理解して,充分な成果を上げている学校は数多くある。そうした,現場の活用事例を見ながら,望ましいタブレットの技術的方向性を考えた。
<キーワード>
タブレット,情報教育,授業改善,授業支援
企業から見たタブレット観と教育「AppleとGoogleを例えて」 株式会社エデュテクノロジー 阪上吉宏
<抄 録>
本稿では、数多くのタブレットメーカーの中から、AppleとGoogleに焦点を当て、これからのタブレットの方向性についてまとめた。多くの学校で導入が加速されている中、すでにハードウェアを導入すれば済むという観点は失われている。両社の取り組みからハードウェアと取組みの観点を探った。
<キーワード>
Apple, Google, タブレット、プログラミング、教員研修、コミュニティ
マイクロソフトが創る学校ICT環境
「教育リサーチ2016」から見えるICT環境の「将来」
日本マイクロソフト株式会社 太田 泉・高市 芽実
<抄 録>
日本市場で教育事業を展開してきた日本マイクロソフトが、毎年行う市場調査「教育リサーチ2016」を通じて、教育の情報化の実態を探る。主に学習者用端末でキーボード主体のために可搬型の2in1タブレットPCが選ばれている実態。全体の82%が共有端末ステージであり、管理方法として、端末の環境復元とAD連携による保管が重要なこと。1人1台端末が私立校を中心に学校の差別化に活用されている状況などを提示する。
<キーワード>
教育の情報化、学校における教育の情報化の実態等に関する調査、ICT教育、クラウド、Windows、Office365
国際社会から見たタブレットの情勢 株式会社エデュテクノロジー 阪上吉宏
<抄 録>
本稿では、海外のタブレット導入状況や社会的な背景、教育観の変化などから、国際的な視点でこれからのICT活用の方向性を探った。その結果、タブレットとインターネットサービスの融合が生み出す可能性や学習の在り方自体の変化が見えてきた。
<キーワード>
タブレット、プログラミング、ディーパーラーニング、国際社会
Personal から Private へ
教具・教材・学用品 …… 教育はどう変わるべきか
東京女子体育大学 小田和美
<抄 録>
一人一台モバイル端末時代では当然、児童が持ち歩くモバイル端末はカメラ付・軽量で操作性の高いものが望まれる。現代社会でいうタブレットになろう。これからの学習の先駆的実践研究の多くは「教具」としての利用が対象となっている。一方、将来構想として「児童・生徒が持つモバイル端末にはデジタル教科書」というものがある。「いずれ起こりうる未来図」である。この場合の端末は、想定される教科書の利用の仕方から見ても「学用品」としてのタブレットが望ましい。
一人一台モバイル端末がうたわれたからと言って、教具としてのコンピュータをタブレットに置き換えるのはおかしい。従来型のPC(キーボード、マウス、大型画面)は、仕事をする際の道具として社会の中でのニーズも高い。当然、教育現場としてはキーボード操作、ファイル操作・管理の学習の為、従来型のPCも必応になる。これらの要求を満たすハードとして、ハイブリッドPC(2in1)というアイデアが生まれる。これは、道具としての形を追求した結果である。
教育利用の立場から見ると、タブレットは別の2つの側面を持っている。学習用端末としてのタブレットという一面と同時に、プライベートコンピュータ(PrC)としての一面である。未来社会においてはますます、プライベートコンピュータ(PrC)の役割は大きくなっていく。社会全体にとって新しく未知のこの文化をどう指導していけばよいか。家庭教育にゆだねられる段階ではない今、学校教育の中での学習の側面に、プライベートコンピュータの利活用という学習を、技術・モラル・活用の面から行っていく必要がある。
<キーワード>
プライベートコンピュータ(PrC)、モバイル端末、デジタル教科書、教具、学用品
情報セキュリティ  コーディネータ:藤村裕一(鳴門教育大学大学院)
校務の情報化の推進と教育情報セキュリティ 大阪市教育委員会事務局 山本 圭作
<抄 録>
校務の情報化において、学校経営の中核に校務支援システムを活用することが、校長マネジメントや教員の仕事、学校と保護者の関係をどのように変えていくのか。 
また昨今学校においても深刻な情報流出事故が起きる中で、校務情報と教育・学習システム情報の連携において学校特有の環境下で情報セキュリティを確保しながら、いかに学校経営の充実と教育の質の向上をはかるのか。これまでの取組みの報告と今後の大阪市の「スマートスクール化」を整理する。
<キーワード>
校務支援システム、効果検証、テレワーク、情報セキュリティ、緊急提言、スマートスクール
校務の情報化と課題
覆面座談会

シリーズ:子どもが集う学校図書館
探求学習を支援する学校図書館 島根県立出雲高等学校 行武 望
<抄 録>
島根県立出雲高等学校はSSH・SGHに指定され、全生徒が課題研究などの探究学習を行っている。図書館ではその支援のために本・雑誌等の資料やパソコン・タブレットを多数配置し、多様な情報検索ができる環境を整えている。新聞記事データベース「朝日けんさくくん」なども活用して、信頼できる資料・情報を入手するよう指導している。
<キーワード>
SSH SGH 探究学習 学校図書館 情報検索 朝日けんさくくん 
シリーズ:ICT CONNECT 21
ICT CONNECT 21の法人化とさらなる活動の拡大 石坂 芳実
<抄 録>
2015年2月から活動を開始したICT CONNECT 21は、アライアンス団体や会員も増え、成長をしている。さらに活動を拡大して会員との連携を強め、中央省庁とも連携しながら日本における教育の情報化の推進に寄与するため、法人化を行うこととし、現在手続きを進めている。
<キーワード>
ICT CONNECT 21, ネットワーク・オブ・ネットワークス
シリーズ:実践研究助成校の成果報告
ワンダースクール応援プロジェクト 成果報告 水谷 年孝