2017年学習情報研究誌目次一覧

  
11月号・・・メディア・リテラシー/遠隔教育
09月号・・・情報モラル/プログラミング教育
07月号・・・特別支援教育/授業支援(ICT活用)
05月号・・・アクティブ・ラーニング/情報活用能力
03月号・・・デジタル教科書・教材の「活用」にむけて/シンキングツールを使った授業に挑む
01月号・・・教具・学用品としてのタブレット、徹底解剖/情報セキュリティ/校務の情報化と課題
(隔月発刊)


2017年11月号
「情報教育セミナー2017」報告
〇ICTを活用したアクティブラーニング 白水 始
メディア・リテラシー  コーディネータ:中橋 雄 武蔵大学
メディア・リテラシー教育の必要性と位置づけ 武蔵大学 中橋 雄
<抄 録>
現代社会においてメディア・リテラシー教育の必要性が高まっている。平成29年3月公示された新しい学習指導要領では、持続可能な社会の創り手となる人材を育成するために、主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善を行うことや、学習の基盤としての情報活用能力を育成することなどが求められている。本稿では、この学習指導要領におけるメディア・リテラシー教育の位置づけについて検討する。
<キーワード>
メディア・リテラシー、メディア教育、ソーシャルメディア、学習指導要領
ソーシャルメディア時代のメディア・リテラシー教育のルーブリックの開発 京都教育大学大学院 浅井和行
<抄 録>
本研究の目的は,ソーシャルメディア時代に生きる小学校の子どもたちにメディア・リテラシーを育成するためのルーブリックを開発することである。我が国の学習指導要領には,「メディア・リテラシー」に関する記述はない。多忙を極める小学校教員のために,小学校段階のメディア・リテラシー教育のルーブリックを開発し,次に実践事例を含んだガイドラインを開発していきたいと考えている。
<キーワード>
ソーシャルメディア,メディア・リテラシー,ルーブリック
IB「言語A」におけるメディア・リテラシー 東京学芸大学 中村純子
<抄 録>
グローバルな人材育成を目指す国際バカロレア教育では学習スキルの一つにメディア・リテラシーを位置づけている。「言語A」では、世界や文化の諸問題に関するメディア情報をクリティカルに分析するユニットが小中高と段階に応じて展開している。
<キーワード>
国際バカロレア メディア・リテラシー 言語
インターネット依存と向き合う教育 元早稲田大学・首都大学東京 鶴田利郎
<抄 録>
日常的にインターネットを利用している高校生にとって,インターネット依存は誰もが陥る可能性のある深刻な問題である。そこで本実践では,高校1年生の情報科の授業において,R-PDCAサイクルの活動や,日常生活や学習の利便性を高める有効なインターネット利用を促す活動を取り入れた,生徒のインターネット依存の予防・改善を目的とした授業を試みた。
<キーワード>
高等学校,情報科,インターネット依存
メディアを理解するための放送局の利用 NHK放送文化研究所 宇治橋祐之
<抄 録>
放送番組をはじめ、近年ではさまざまなデジタルコンテンツも制作している放送局では、青少年のメディアへの理解を進める試みも行っている。「放送番組やウェブサイト」「放送局主催のイベント」「博物館等の施設」の3点から、メディア・リテラシー育成のために、学校でどのように放送局を利用できるのかを整理する。
<キーワード>
NHK、民放連、放送博物館、NHK for School
メディア・リテラシーを育む学校放送番組 日本放送協会 古田尚麿
<抄 録>
NHK学校放送番組は2000年度から継続してメディアについて扱う番組を放送してきた。ソーシャルメディアの普及によって,メディア環境も変化し,学校現場からは新しいメディアに対応した番組が求められている。メディア・リテラシーを育むことをねらいとした新番組「メディアタイムズ」の開発意図や,番組の特徴を紹介し,時代に合わせたメディア・リテラシー教育を考える
<キーワード>
学校放送番組,NHKデジタル教材,放送教育
SNSを知の交流に活かすメディア・リテラシー教育 常葉大学 佐藤和紀
<抄 録>
本稿では、ソーシャルネットワーキングサービスを活用したメディア・リテラシー教育、反転学習、教科教育での取り組みを紹介する。
<キーワード>
SNS メディア・リテラシー教育 タブレット端末 反転学習 学校放送番組 国語科 家庭科
グループで災害時に役立つメディアについて考えよう 浜松市立雄踏小学校 菊地 寛
<抄 録>
社会科の学習において、学習課題を「災害時に役立つメディアについて考えよう」とし、グループごとに課題解決学習を行った。学校放送番組、映像クリップ、教科書、図書資料を活用しながら、メディアの特性を捉えた上で、災害時に役立つメディアは何か考えさせた。災害時という特異な状況時であるからこそ、児童のこれまでに経験してきたことは違った視点で、メディアを比較することが考えることができた。
<キーワード>
メディア,課題解決学習、学校放送番組
学級内SNSを活用してメディア・リテラシーを育む 金沢市立大徳小学校 山口眞希
<抄 録>
ソーシャルメディア時代におけるメディア・リテラシーを育むために,SNSの特性を学習できるような単元を開発した。学級内に限定された教育用SNSを3ヶ月間体験させ,休憩時間にも児童が自由にアクセスできる環境を整えた.「体験して感じたことを授業で話し合う」「授業で学習したことを日常のSNSでのコミュニケーションに活かす」というように、体験と授業の往復によって実践力が身につくように単元を構成した.
<キーワード>
メディア・リテラシー,SNS,単元設計
ステレオタイプについて考える授業実践 京都市立藤城小学校 神山今日子
<抄 録>
小学5年生において,調べ学習を通じてメディア・リテラシーを育むことを目指した授業を設計・実践した。実践の内容や成果について報告する。
<キーワード>
メディア・リテラシー,ステレオタイプ 学校放送番組
震災報道の経年変化を考える授業実践 京都教育大学附属桃山中学校 神ア友子
<抄録>
阪神大震災に関する新聞報道について、全国紙(朝日新聞縮刷版(東京版))の一面(1996年1月17日(1年後)、2000年1月17日(5年後)、2007年1月17日(12年後)、2015年1月17日(20年後))を学習者に提示し、報道の重点がどのように推移していったか、報道の重点は何を基準に作られているかを考えさせた。メディアのしくみについて理解し、メディア・リテラシーをつけることをねらいとした。
<キーワード>
メディア・リテラシー、国語科、新聞、防災教育、NIE
メディア・リテラシー教育で培うシティズンシップの意識 立教新座中学校・高等学校 高橋敦志
<抄 録>
本稿では,高等学校情報科の選択科目「メディア・リテラシー」で行った教育実践の内容と,学期末に学習者が作成した振り返りシートの内容と分析結果を報告する。これらから,メディア・リテラシーの様々な能力の獲得や,意識の変容が見られた。
<キーワード>
メディア・リテラシー教育,エンパワーメント,メディアの分析と制作,新聞制作,協働学習,質的分析
伝える内容や相手を意識して,表現方法を選択する社会科の授業づくり 川崎市立新城小学校 片岡義順
<抄 録>
小学校5年生社会科「これからの食料生産」(教育出版)の単元で,我が国のこれからの食料自給率について考える授業を行った。考えを発表する方法として,伝えたい内容や思いが効果的に相手に伝わるための表現方法(映像制作,ポスター,プレゼンテーション)を選択し,発信する活動に取り組んだ。
<キーワード>
映像制作 メディア選択 学校放送番組 未来広告ジャパン!
学級内の連絡掲示板としてのSNSの利用 古河市立上大野小学校 薄井直之
<抄 録>
小学生のスマートフォンの所有率及びLINEなどのSNSの利用が増加している。SNSの利用は文字を中心とした情報交流が主であり,これからの児童生徒には,文面から正しく情報を読み取る力,同時にメディアの特性を生かして正しく情報を発信する力であるの育成が必要となる。本学級では,学級内の連絡手段として教育機関向けのSNSであるednityを日常的に利用することで,児童のメディア・リテラシーの育成を試みた。
<キーワード>
メディア・リテラシー,SNS,ednity,NHK for School,タブレット端末
遠隔教室  コーディネータ:寺嶋浩介 大阪教育大学
再び動き出した遠隔教育の取り組み 大阪教育大学 寺嶋浩介
<抄 録>
近年,遠隔教育の実践が再評価され,進展を見せつつある。本稿では,その背景と基本的な視点,本特集号の編成の意図を説明した。
<キーワード>
遠隔教育,遠隔共同学習,テクノロジ,人口減少
小中学校における遠隔合同授業の取り組みについて 株式会社内田洋行 井上信介
<抄 録>
小規模校の教育上の課題を解消するために、遠隔会議システム等のICTを活用して、他校と遠隔合同授業を行う取り組みが行われている。これまでに行われた取り組みの概要と成果、課題等について報告する。
<キーワード>
遠隔合同授業,遠隔会議システム,小規模校,ICT活用,共同的な学び
教室が『つながる』,子どもが『つながる』遠隔合同授業 萩市立大島小学校 中野裕之
<抄 録>
萩市立佐々並小学校は,学校教育におけるICTを活用した実証事業の委託を受け,タブレットPC(TPC)・テレビ会議システム・授業支援アプリケーションソフト「つながる授業アプリ」(以降,「つながる授業アプリ」)を導入し,遠隔合同授業を行っている。「つながる授業アプリ」を活用し,学級と学級,グループとグループ,個と個をつなぐことを取り入れ,児童が自分の考えを表現するとともに,相手の意見を聞き,自分の考えを深めることをテーマに研修を進めている。
<キーワード>
小学校,ICT,遠隔合同授業,授業支援アプリケーション「つながる授業アプリ」,『学級』としてのつながり,『個』としてのつながり
タブレット端末で「国際交流」 備前市立三国小学校 生田恵美
<抄 録>
タブレット端末の「テレビ電話」機能を活用し,中国広東省佛山市の海寿小学校とテレビ電話交流を実施した。言葉の壁が存在する中で,いかにお互いの児童が画面を通して情報を伝え合うことができるのかを考え取り組んできたことについて述べる。
<キーワード>
タブレット端末,テレビ電話交流,遠隔地交流,国際交流
ICTを活用した海外との交流学習 明星大学 今野貴之
<抄 録>
ICTを活用することにより海外との交流学習のような遠隔学習環境がどの教室にも可能になる。しかし、教師は様々な障壁にあうことが考えられる。それらに対し、どのように取り組むことができるのか、初めての先生が海外との交流学習に挑戦するための4つのポイントを説明する。
<キーワード>
連携者、活動の意味、葛藤、年間計画

シリーズ:子どもが集う学校図書館
デジタル教材と学校図書館 土庄町立土庄小学校 岡  亨
新聞記事を活用し、情報を質的に向上させるための取り組み 神戸星城高等学校 延原 宏
シリーズ:ICT CONNECT 21
第四次産業革命を見据えた人材育成 経済産業省
シリーズ:実践研究助成校の成果報告
お菓子で学ぶ、おいしいプログラミング体験と普及活動  江崎グリコ 玉井 博久
情報コラム 情報の新しい捉え方
情報はものか 芦葉 浪久


2017年9月号
平成29年度第33回「学習デジタル教材コンクール」入賞作品
情報モラル  コーディネータ:小田和美 東京女子体育大学
プライベートコンピュータ(PrC)時代の情報モラル教育 東京女子体育大学 小田和美
<抄 録>
PC時代の端末やネットワークは、社会活動(仕事や人々の生活等)をささえることが主務であった。社会・経済活動の面から、法律やルールが理解され周知されていた。PrC時代の端末やネットワーク上には、その人の殆どすべてが置かれる。PrCはPCと相反するものでも入れ替わるものでもない、新しい文化(時代)である。見直すと、情報モラル指導モデルカリキュラムの5つの柱も大目標も、殆どの中目標も有効である。『法』『セキュリティ』『公共的な社会の構築』については、これからますます重要度が増してくる。c、g、h に対応する学習例が必要になるだろう。また、中目標(i)ではPrC社会に即し追加が望ましい中項目の枝があると思われる。
<キーワード>
プライベートコンピュータ、P、Pc、PrC、情報教育、情報活用能力、情報モラル指導モデルカリキュラム
2020年代に求められる情報リテラシー 情報通信総合研究所 平井聡一郎
<抄 録>
児童生徒も含め、我々を取り巻く情報通信機器環境は大きく変化し、インターネット利用と、スマートフォンなどの情報機器利用の低年齢化が顕著になっている。それに伴い、インターネットに起因するトラブルも変化してきたことから、これらに適切に対応できる情報リテラシーが求められる。特に学校教育では、トラブルの科学的な理解により、変化し多様化するトラブルに適切に対応できる能力の育成と保護者との連携が求められる。また地方自治体には、広報活動などにより学校を支援することが求められる。
<キーワード>
情報モラル、情報リテラシー
グローバル社会の視点から再考する情報モラル教育 アラヤ株式会社 星 真武
<抄 録>
高度情報化社会におけるインターネットの普及は海外とのコミュニケーションを含むグローバル化を必然的に伴う。グローバル社会を背景とする技術革新が進む現在,多様性を受け入れることの必要性を理解すること,技術革新の背景を直視することは重要である。これらについて情報モラル教育のカリキュラム内で取り上げることを提案したい。
<キーワード>
グローバル社会,ダイバーシティ,ビッグデータ,AI,IoT, スパムメール,マルウェア,個人情報,
SNSのメディア特性を理解する情報モラル教育 常葉大学 佐藤和紀
<抄 録>
児童のSNSからの情報を読み解く力を育成するための情報モラル教育の学習プログラムを開発した。総合的な学習の時間において、Twitterのメディア特性や東日本大震災におけるTwitterの役割を理解した上で、デマツイートを題材に実践した。学習前後に行った調査では、プレテストよりもポストテストの正答率のほうが高く、自由記述では災害時のメディアのあり方を意識した記述も見られた
<キーワード>
ソーシャル・メディア 防災教育 Twitter
情報モラル教育 メディア・リテラシー教育
生活の仕方を自分で考え、行動につなげる力を育てる 柏崎市立北鯖石小学校 和田 泉
<抄 録>
小学校教員としての立場で昨今痛感していることは、「正しい生活習慣を身に付けることが、子ども達の将来幸せに生きていく力になる。」ということである。情報モラル教育において、知識・理解を深めていくことはもちろん必要だが、自分の生活の仕方を考え、行動を変えて行こうという意識を育てていかない限り、その場限りの学習になってしまうのではないだろうか。情報モラル教育に対する私のスタンスは、子ども達の自制・自律心を育成すること、子とのかかわりによって親にも意識を高めてもらうこと、の2つである。
<キーワード>
生活習慣指導、情報モラル、小学校、メディア宣言
保護者の意識調査から見る情報モラル 慶應義塾幼稚舎 鈴木二正
<抄 録>
筆者が担任するクラスでは、小学校1年生(2013年〜)のときから1人1台のタブレット端末を導入し、指導計画に組み込んでの継続的な授業実践を行ってきた。タブレット端末という新しい文房具を授業に導入し、活用する上で、児童の意識調査や学習効果に関する評価分析だけではなく、保護者の意識についても検証の余地が残されている。
そこで、実際の教育現場において、保護者を対象としたアンケート調査を実施し、タブレット端末活用に関して重要な役割を担う保護者の意識調査の結果を考察した。本稿では、保護者の意識調査の結果から、タブレット端末を活用した学習に保護者の理解を得ることは、ICT利活用を学習行動の一部として定着させることに効果的であるとともに、情報モラル面についても学校での指導計画に組み込んでいく要望が多くあったという知見を得た。
<キーワード>
小学校 ICTスキル タブレット端末 保護者 情報モラル
プログラミング教育  コーディネータ:赤堀侃司 東京工業大学名誉教授
総務省プログラミング教育実証報告 株式会社TENTO 竹林 暁
<抄 録>
徳島県の伝統芸能である人形浄瑠璃を子どもたちがプログラミングで制御するワークショップを行った。神山町のサテライトオフィスのITワーカーの方々をメンターとして育成することができた。
<キーワード>
プログラミング教育、情報教育、スクラッチ
ファブラボを活用した人材育成モデル 一般社団法人国際STEM学習協会 渡辺 ゆうか
<抄 録>
現在、世界80ヶ国、1,000ヶ所以上に「ファブラボ」と呼ばれる施設が急速に拡がっている。特徴は、3Dプリンタや、レーザーカッターなどのデジタル工作機械を多数備え、市民が集い、知識やノウハウをWEB上で共有していることだ。日本国内でも20カ所近くのファブラボが草の根的に立ち上がっている。 本事業では、日本各地域に拡がるファブラボと連携し、継続的かつ発展的な人材育成のモデルや地域連携型の学習エコシステムの構築を目指し行った。
<キーワード>
プログラミング教育、ファブラボ、地域連携、メンター育成、継続性、総務省、IoT社会
ものづくりDNAの継承をめざした地域完結型プログラミング教育モデル 西日本電信電話株式会社 松浦克太
<抄 録>
近畿ブロックでは「大阪の“ものづくりDNA”を継承する人材育成のきっかけづくり」をテーマに掲げ,自分で組んだプログラムによって実際の“もの”が動く体験を通じてプログラミング的思考を醸成する講座を企画設計し,実践した。また,実証フィールドである大阪府寝屋川市内を中心とした近隣エリア在学の学生等をメンターとして育成することで,学校教育現場だけで完結するのが難しいプログラミング教育の課題を,地域連携によって解決していくモデルの実証を行った。
<キーワード>
プログラミング教育,プログラミング的思考,情報教育
コース選択制による創造的プログラミング教育の普及推進 株式会社D2C 成田寛之
<抄 録>
株式会社D2Cでは、中学生を対象としたプログラミング教育の機会創出のため、愛知県豊田市内の中学校、教育に関わる関係者等の意見を聴取し調整を図り、豊田市内の4中学校を対象とした約40名の中学生を一同に集めた合同プログラミング講座を行なった。
<キーワード>
プログラミング教育、総務省、若年層に対するプログラミング教育の普及推進事業、メンター育成
総務省プログラミング教育実証報告 STAR Programming SCHOOL 斎藤幸輔
<抄 録>
総務省「若年層に対するプログラミング教育の普及推進事業」にて信越ブロックの新潟県でスタープログラミングスクールが実証事業を行った.地域PRを目的としてScratchのゲーム等をグループワークで開発することにより,プログラミング教育の普及と,地方創生の手段としての情報教育及び主体的・対話的で深い学びの一例として成果を挙げることができた.
<キーワード>
プログラミング教育,スタープログラミングスクール,総務省,若年層に対するプログラミング教育の普及推進事業,地方創生,地域活性化,新潟市, Scratch,小学生.
取り組みやすさが普及の決め手に 一般社団法人みんなのコード 利根川裕太
<抄 録>
プログラミング教育指導者育成の効果的な実現のため,総合的な学習の時間で実施可能な学習モデルを作成し加賀市で研修を行った。従来授業に馴染む内容は教員にも子ども達にも無理なく受け入れられ,早速普及段階に入る効果を見せている。
<キーワード>
プログラミング教育,指導者養成,総合的な学習の時間,アンプラグド,プログラミング

シリーズ:子どもが集う学校図書館
情報活用の実践力(深い学び)を図書館で 品川女子学院 岩ア加奈
シリーズ:ICT CONNECT 21
ICTで拓く「未来の学び」、官民で普及を 総務省 御厩祐司
シリーズ:実践研究助成校の成果報告
知的障がい者の卒業後の生活・就労に向けたコミュニケーション力の育成 岐阜県立郡上特別支援学校
情報コラム 情報の新しい捉え方
知識は情報か 芦葉 浪久


2017年7月号
情報教育セミナー2017のご案内
平成29年度第33回「学習デジタル教材コンクール」作品募集
特別支援教育  コーディネータ:丹羽 登 関西学院大学教育学部
障害特性を踏まえたICT活用 関西学院大学教育学部 丹羽 登
<抄 録>
平成29(2017)年3月に公示された小・中学校の新学習指導要領では,各教科等の指導で,障害の状態等に応じた指導内容や指導方法の工夫を求めている。子どもの障害の実態は個々に異なるが,指導方法等の工夫に当たっては,ICTを活用することが効果的な場合があるので,障害のある子どもへの合理的配慮の提供という観点からも積極的に活用していくことが求められる。
コミュニケーション支援機器としての活用 日本福祉大学 金森克浩
<抄 録>
ICT機器の活用は、障がいのある人のコミュニケーションにはより効果的だと考える。特にAAC(拡大代替コミュニケーション)の考えはその中でもとても重要である。また、遠隔でのコミュニケーションを活用することも障がいのある人の世界を広げるためには有効である。
<キーワード>
コミュニケーション、マジカルトイボックス、AAC
学習指導時におけるICTの活用 松江市立意東小学校 井上賞子
<抄 録>
学び方に特性を持つ子ども達には、「その子にあった学び方」が必要になってくる。丁寧なアセスメントの上に立って、「この子にとっと」「何を支えて」「どう学ぶか」を考える時、多様な方法が手軽に選択できるICTは、学びの可能性を広げてくれる重要な手立てだ。本稿では、読み書き困難を抱えた2人のケースを取り上げ、その有効性について述べたい。
<キーワード>
読み書き困難・ICT活用
品川区小中学校におけるICT機器の活用 品川区立上神明小学校 宮原真佐代
<抄 録>
品川区は平成26年度から「ICT機器を活用した教育活動の推進」を施策として打ち出してきた。その中で品川区教育会特別支援教育部会は推進研究団体として、特別支援学級(固定制・通級制)全学級にタブレット端末の配備とその研究に2年間取り組んできた。その経過と小学校・中学校での実践研究を報告する。
<キーワード>
音声付教科書,デジタル教科書,教員研修,アプリ
タブレット端末やアプリの効果的な活用 沖縄県立大平特別支援学校 山口 飛
<抄 録>
障害のある子供にとって,タブレット端末は「できない」を「できる」に変える可能性を持った,効果的なツールである。ここでは,個々の障害の状態やニーズに応じた支援方策として,タブレット端末が持つ優位性と,アプリを選定する上での注意点,アクセシビリティなどを紹介する。
<キーワード>
タブレット端末,アプリ,アクセシビリティ
ICT機器の効果的な活用 愛知県立みあい特別支援学校 中西貴洋
<抄 録>
愛知県立みあい特別支援学校は愛知県のほぼ中央に位置する岡崎市にある知的障害特別支援学校である。岡崎市は人口約38万人の中核市である。平成29年度の児童生徒数は小中高合わせて288人である。開校は平成21年度であり,29年度で9年目となっている。本校はICTの教育的活用に力を入れており,23年度より情報端末(アップル社のiPad)と携帯情報端末(アップル社のiPod touch)を導入して研究を進めてきた。ここでは,知的障害特別支援学校における情報端末の効果的な活用について実践を交えて紹介する。
<キーワード>
知的障害特別支援学校,情報端末,携帯情報端末,タブレット端末,就学奨励費,一人一台,ICT
ICTでつなぐ心と学び 京都市立桃陽総合支援学校 岡本敦子
<抄 録>
テレビ会議システム等ICTの活用による交流や学習保障は,入院する児童生徒の治療や学びへの意欲を高めた。また,安心して原籍校に復学するための大きな支援となった。病弱特別支援学校におけるテレビ会議システムを活用した取組を中心に紹介する。
<キーワード>
テレビ会議システム,遠隔授業,学習保障,学習意欲,連携
石川県内でのICT活用の総合的な推進 石川県立明和特別支援学校 川井久也
<抄 録>
県内すべての特別支援学校が,ICT活用を推進することで,授業実践力と教科指導力の向上,主体的な学びの育成をめざした取組である。校内OJTを中心としながら,各校が連携し,実践事例の検討と活用方法の情報共有を進めた取組を紹介する。
<キーワード>
ICT活用,教科指導,主体的な学び,校内OJT
支援機器等の製作や活用の普及 東京都立町田の丘学園 外山世志之
<抄 録>
肢体不自由特別支援学校の教員や元教員が中心となって組織されたボランティア団体マジカルトイボックスは「障がいの重い人でもコミュニケーションをしているはず。なんとかそれを豊かにできないだろうか?」というテーマを掲げ,支援機器等の製作や活用の普及に取り組んできた。20年以上にわたる活動を振り返り,支援機器活用における専門性の向上の在り方を整理する。
<キーワード>
特別支援教育,支援機器,研究会,研修会.
専門性の向上(研究会研修会の充実) 大阪府立箕面支援学校 根本貴明
<抄 録>
大阪支援教育コンピュータ研究会の取り組みの一つである、大阪府支援教育研究会が主催する「ICT 活用プロジェクト夏期講座」での取り組みを報告する。特別支援教育でのICT活用が、研修参加者を通して少しでも広がれば、という思いがある。
<キーワード>
研究会、教材研究、支援機器、ICT活用、特別支援学校小中学校特別支援学級
特別支援学校と大学との連携によるICT教材開発 東京都立調布特別支援学校 井上真千子
<抄 録>
本校では,電気通信大学との連携により,ICT教材を共同で作成している。教材作成の流れと授業での活用事例,共同での教材作成の成果と課題を紹介する。
<キーワード>
ICT教材,視覚的な支援,主体的な学び.
大学と附属特別支援学校等との連携による教材開発 大阪教育大学 仲矢史雄
<抄 録>
実用性の高い教材の開発を目指して、教育研究機関である大学と、実践の場である附属特別支援学校等との連携がおこなわれている。大学の研究シーズと教育現場のニーズのマッチング、そして教材開発の現状を紹介する。
<キーワード>
教材開発、附属特別支援学校、ICT、評価
学びをテクノロジーで支える 株式会社エデュアス 佐藤里美
<抄 録>
特性や障害があり学ぶことに個別の支援が必要な児童、生徒の学習をテクノロジーで支える実践研究プロジェクトである魔法のプロジェクト。研究から始まり子ども達に必要なテクノロジー活用のスキルを教える教室であるハイブリッド・キッズ・アカデミーを紹介します。
<キーワード>
産学官、ICT、テクノロジー、タブレット、ロボット、LD 、読み書き障害、魔法のプロジェクト、ハイブリッド・キッズ、実践研究.
授業支援(ICT活用)  コーディネータ:岩井雄一 前十文字学園女子大学
特別支援教育におけるICT活用と合理的配慮 前十文字学園女子大学 岩井雄一
<抄 録>
特別支援教育における障害に応じたICTの活用は進んでいる。また,平成28年4月より施行された「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」により,障害による差別を解消するため合理的配慮が義務付けられた。本論においては,特別支援教育はすべての学校で行うこと,そして,すべての学校に合理的配慮が求められることを踏まえ,ICT活用の面から各障害に応じた配慮の例や活用の在り方,ICTを活用した合理的配慮について解説し,各障害に応じた特別支援学校の実践につなげていくことを目的とする。
<キーワード>
特別支援教育,合理的配慮,ICTの活用
視覚障害教育におけるICT機器の活用 東京都立葛飾盲学校 松島賢知
<抄 録>
人間は、外界からの情報の多くを眼から取り入れている。そのため、見ることに困難さを有する視覚障害は、一般的に情報障害とも言われる。しかしながら、近年の情報技術の発達によりICT機器を適切に活用することで、情報障害を補えるようになってきた。
そのため、教育現場においても児童・生徒のニーズにおけるねらいを適切に定め、積極的にICT機器を活用する必要がある。ここでは、視覚障害教育におけるICT機器活用の有効性と、適切な教育環境について述べる。
<キーワード>
視覚障害教育、全盲、弱視、ICT、有効性、教育環境
聴覚特別支援学校におけるICTを活用した情報保障の取組 東京都立中央ろう学校 斉藤政行
<抄 録>
東京都では、聴覚特別支援学校に「見える校内放送」として、ICT機器が導入されている。これは、災害時に生徒の安全を守るためのものである。平常時は、電子黒板として授業の情報保障機器として活用している。聴覚特別支援学校として、視覚情報の提示は重要であるだけでなく、さらに生徒が理解しやすいパワーポイントの作り方について、工夫していく必要がある。そこで、生徒に理解させやすく効果的な使い方について紹介する。
<キーワード>
見える校内放送、ICTの活用、電子黒板、情報保障、分かりやすい工夫
視覚支援の効果的な活用 東京都立石神井特別支援学校 中田智寛
<抄 録>
知的障害特別支援学校の児童・生徒において、ICT機器を活用し視覚支援を行うことは、理解の促進、注目喚起、興味関心の向上など、様々な側面で効果的である。日常的にiPadを活用し、学校生活、授業内に取り込んでいくことで、より充実した支援を行うことができるため、日々様々な観点からアプローチを行い、実践、検証を行っている。
<キーワード>
視覚支援、授業支援、iPad、iOSプリ、情報教育
肢体不自由特別支援学校におけるICT活用による授業の取り組み 長野県稲荷山養護学校 青木高光
<抄 録>
特別支援教育の現場におけるICT、特にタブレットPCの活用が進んでいるが、肢体不自由のある児童生徒の支援には、個々の困難に対して、機器がもつ利点をどう具体的に生かすのかが重要になる。タブレットPCには様々な長所があるが、どの特徴を生かして、どの困難点にアプローチするのか、支援者側が整理して導入する必要がある。本校におけるタブレットPCの活用の具体を通して、ICT活用の意義と課題について考える。
<キーワード>
肢体不自由教育  ICT  タブレットPC
オンデマンド型の高校生の学習支援 埼玉県立けやき特別支援学校 細谷忠司
<抄 録>
小児がんなどの慢性疾患の治療により、長期に入院する児童生徒は日本で6300人くらいいると予想される。小・中学生の間は義務教育であるので、治療後も元の学校(以下前籍校)に復学することは可能だが、高校生の場合は欠席日数が増えると留年や中途退学をするケースも多い。日本では高校生支援の制度化が進んでいないが、特別支援学校のセンター的機能を活用して、学習支援や相談を行った。学習に際しては、高校から授業のDVDを送付してもらい、ベッドサイドでビデオを視聴し学習するオンデマンド型の学習を行った。
<キーワード>
高校生支援、オンデマンド、センター的機能

シリーズ:子どもが集う学校図書館
情報活用の実践力(深い学び)を図書館で 国立大学法人奈良女子大学附属中等教育学校 二田 貴広
シリーズ:ICT CONNECT 21
Computational Thinking 文部科学省 佐藤 安紀
シリーズ:実践研究助成校の成果報告
知的障がい者の卒業後の生活・就労に向けたコミュニケーション力の育成 岐阜県立郡上特別支援学校
シリーズ:プログラミング教育実証事業の成果報告
総務省プログラミング実証事業報告 三浦謙一/廣野清美
情報コラム 情報の新しい捉え方
七味唐辛子は情報か 芦葉 浪久


2017年5月号
情報教育セミナー2017のご案内
平成29年度第33回「学習デジタル教材コンクール」作品募集
アクティブ・ラーニング  コーディネータ:井口磯夫
子どもと学ぶ、アクティブ・ラーニング さいたま市立七里小学校 山口 真弓
<抄 録>
本校では,1人1台タブレット端末を活用し,アクティブ・ラーニングを取り入れた授業を研究している。全校で様々な教科で取り組むことで,教員の授業スタイルとともに児童の姿に大きな変容が表れた。
<キーワード>
1人1台タブレット端末,アクティブ・ラーニング,思考・表現
家庭科における動画教材を活用した協働学習 下松市立久保小学校 浅村 芳枝
<抄 録>
子供が疑問や課題をもち,その解決方法を考えることを目指した家庭科の授業を,動画教材を活用した協働学習によって行った。本稿では2つの授業実践を紹介したい。
<キーワード>
放送番組 動画クリップ 協働学習 課題解決 
対話から学びを見とる 高知県立高知南中学校 上岡 涼太
<抄 録>
学校ではアクティブ・ラーニングの視点からの授業改善が求められており、実践が行われている。しかし、「どのように評価するのか」に関する実践研究は少ない。本稿では、アクティブ・ラーニングにおける評価とそれに基づく授業デザインの改善についての実践を行った。
<キーワード>
知識構成型ジグソー法、評価、授業デザイン アクティブ・ラーニング、多面的対話分析法
協調学習の指導計画と評価の検討 埼玉県立川口高等学校 安倍 孝司
<抄 録>
教科「情報」が始まって14年を迎える.取組みとしては困難さを伴うが,評価について検討をすることで生徒の評価が授業の改善をもたらす.埼玉県で取り組んでいる協調学習の指導計画を考えることで,これからの教科「情報」が進むべき方向を探る
<キーワード>
協調学習の指導計画,協調学習の評価,アセスメント,学習の評価,パフォーマンス課題,ルーブリック.
アクティブ・ラーニングによる学び 山口県防府市立華西中学校 竹本 賢之
<抄 録>
次期学習指導要領の目玉の1つである「アクティブ・ラーニング」による授業を行う場合,生徒の実態に合った課題をどのように設定するかなど授業前の問題のほかに,「この授業で生徒が何を学んだのか」をどのように判断し,適切に評価するのかという授業後の問題がある。そこで,授業での活動から生徒の学びを判断できる場面を抜き出し,評価した実践事例を紹介する。
<キーワード>
アクティブ・ラーニング,活動,学びをみとる
上位進学校における進路実現のための
確かな学力の形成にむけた協調学習
埼玉県立浦和第一女子高等学校 板谷 大介
<抄 録>
知識構成型ジグソー法の授業は,生徒の受け身の学習姿勢を改善する。「授業で勝負」も実現、授業内容が生徒の真の知識として定着。平成28年度の実践でも筆者は「城の崎にて」「現代日本の開化」などで成果を出した。「入試小論文」の授業実践でも明らかなように、難関国立大学等は学校の教科指導で十分対応可能。ジグソーによる話し合いの学習で特に論述力も向上。今年度は授業評価の研究も進んだわが国は課題先進国であり、ジグソーのような教育活動が一層重要に。
<キーワード>
「受け身」脱却 「授業で勝負」「城の崎にて」「現代日本の開化」 評価規準 観察の窓 受験対策
ジグソー法活用による生徒の変化
「3年間の生徒の成長を通して」
埼玉県立日高高等学校 田島 真里奈
<抄 録>
高校1年〜3年までクラス替えがない、商業・情報を中心に学ぶ情報コースの担任をすることになった。学級づくりを行う中で、授業内でも協調学習を取り入れていくことに。1年次でコミュニケーションが活発になるように課題を工夫し、2年次・3年次では生徒間でエキスパートを共有する中で思考力を深める課題設定にした。
生徒は様々な協調学習を行う中で思考力や表現力が増し、特にジグソー法を用いた授業では活動の様子や記述量が大きく成長した。
<キーワード>
協調学習 学級経営 ジグソー法 CoREF 思考力 判断力 想像力 学習指導要領改訂
授業デザインのサイクルを回すために 広島県安芸太田町教育委員会 萩原 英子
<抄 録>
次期学習指導要領改訂では「主体的・対話的で深い学び」の実現が求められている。そのためには教員の授業力の向上が欠かせない。協調学習の授業実践を核に,教育委員会としての人材育成の取組を述べる。
<キーワード>
授業デザイン,PDCAサイクル,授業研究,教育委員会,協調学習,知識構成型ジグソー法,人材育成
「学びたいいく」の取り組み 埼玉県立川越工業高等学校
埼玉県立浦和高等学校
高野大樹
齋藤優気
<抄 録>
埼玉県教育委員会と東京大学大学発教育支援コンソーシアム推進機構(以下,CoREF)では,平成27年度から5年間の事業である未来を拓く「学び」プロジェクトに取り組んでいる.本稿では,そのプロジェクトにおける保健体育科研究部会(学びたいいく)の研究成果について紹介する.
<キーワード>
アクティブ・ラーニング,協調学習,知識構成型ジグソー法,高等学校,保健体育,授業改善
アクティブ・ラーニング普及のために 埼玉県立南稜高等学校 村上 健
<抄 録>
A.L.型授業へ移行しようとするとき、教員の授業準備への負担の増加は避けられないが、普及のためにはその軽減が重要である。A.L.の意義を踏まえたうえで、目的を達成するための無理のない授業デザインや教材作成における工夫、教材の共有について考える。
<キーワード>
アクティブラーニング、教材、負担軽減、授業デザイン、ジグソー法
モバイル実物投影セットを活用した野外アクティブ・ラーニング 桐生市立西小学校
(公財)学習ソフトウェア情報研究センター
丹羽孝良
澤井 進
<抄 録>
本稿では、タブレット端末、実物投影機とモバイル実物投影セットの3機材を対象に、野外アクティブ・ラーニングの特性を評価した。
教育現場では、モバイル実物投影セットが実物投影機やタブレット端末よりも、理解しやすく、また児童生徒達がノートを見せやすいと判明した。 
<キーワード>
野外アクティブ・ラーニング、モバイル実物投影セット、TransferJetTM、AHP評価
情報活用能力  コーディネータ:稲垣 忠(東北学院大学)
情報活用能力の育成とカリキュラム・マネジメント 東北学院大学 稲垣 忠 
<抄 録>
教科を横断して育む資質・能力のひとつとして情報活用能力が注目されている。特に、探究的な学びを支えるスキルである情報活用の実践力は、さまざまな教科・単元で指導の機会をとらえ、体系的に育成していくことが求められる。本稿では、カリキュラム・マネジメントの視点から情報活用の実践力を育成する上での課題と今後の方向性を試論として述べることとする。
<キーワード>
情報教育、情報活用能力、カリキュラム・マネジメント、プロジェクト学習
小学校における情報活用の実践力に関する調査 仙台市教育委員会 大内 司朗
<抄 録>
次期学習指導要領において,教科を横断して育むべき資質・能力として情報活用能力が挙げられている。2013年に文部科学省が実施した「情報活用能力調査」では,複数の情報からの読み取り,受け手の状況に応じて情報を発信することに課題があるとされた。全国調査はコンピュータ上で実施されたが,学校現場で同様の調査を行うことは難しい。本研究では,紙面上で実施可能な情報活用の実践力に関する評価問題を開発し,調査を実施した。
<キーワード>
情報活用能力調査,資質・能力,情報活用能力,評価
情報活用能力の評価におけるメタ・ルーブックの活用可能性 新潟大学 後藤 康志
<抄 録>
情報活用能力は「いつまでに」「何ができるように」なればよいのだろうか。優れた実践は,厳格な系統性や順序性よりも子どもが活動に没頭する文脈依存性こそが重要であることを教えてくれる。個々の教師による豊かな実践を価値付ける共通の枠組みとして,情報活用の力の評価におけるメタ・ルーブリック「学びの質」ルーブリックの活用について提案する。
<キーワード>
情報活用能力,カリキュラム・マネジメント,メタ・ルーブリック,評価
「思考力・判断力」の育成を目指すICT活用の実践 静岡大学教育学部附属静岡小学校 平松 祐
<抄 録>
本校では、自ら問いをもち能動的に学び続けていく子どもを育んでいきたいと考え、日々の教育活動に取り組んでいる。これは、昨今注目されている「主体的・対話的で深い学び」と、近しいものであると考える。平成26年度から富士通「明日の学びプロジェクト」に参加し、タブレット型パソコンを中心としたICT機器の活用や対話を通して、子どもがより能動的に学びながら「思考力・判断力」を育んでいくことを目的として、実践を積み重ねてきた。本稿では、その実践を報告し、ICT活用の価値を見出していきたい。
<キーワード>
思考力・判断力,タブレット型パソコン,対話
目的意識を持続しながら課題解決に取り組む児童の育成 仙台市立錦ケ丘小学校 菅原 奈津美
<抄 録>
本実践は,小学校第3学年社会科において,課題を自分たちの身近な問題と捉えて解決に取り組むために情報活用型プロジェクト学習を試みたものである。目的意識を持続させ,必要感を持って主体的に課題解決に取り組むために検討した工夫点と授業実践の事例を紹介する。
<キーワード>
プロジェクト学習 情報活用 目的意識の持続 協働的な学び タブレット端末 
学校図書館と連携した実践 荒川区立第三峡田小学校 佐藤 隆政
<抄 録>
タブレットPC導入モデル校として一人一台タブレットPCの効果的活用を目指してきた本校では,学校図書館と連携して調べ学習の充実を図っている。本稿ではタブレットPCと学校図書館のそれぞれのよさを生かすための実践例を紹介する。
<キーワード>
一人一台タブレットPC,主体的で対話的な深い学び,日常的な学習ツールとしてのタブレットPC,学校司書との連携,学校図書館の活用

シリーズ:子どもが集う学校図書館
学校図書館と「アクティブ・ラーニング 国立教育政策研究所 福本 徹
<抄 録>
平成29年3月に告示された新学習指導要領における、学校図書館と資質・能力の育成、「アクティブ・ラーニング」特に「深い学び」との関係について解説し、学習プロセスの面から考察を加える。
<キーワード>
学校図書館 アクティブ・ラーニング 資質・能力 新学習指導要領
図書館を活用したNIE教育の実践  岡山県立岡山芳泉高等学校 磯山 隆史
<抄 録>
NIE実践校の指定を受け、図書館を中心にさまざまなNIEの取り組みを行ってきた。新聞のもつ教育効果について研究実践を進めつつ、「朝日けんさくくん」のデジタルデータとしての利便性を考慮した実践に取り組んだ。
<キーワード>
学校図書館、情報収集能力、新聞記事データベース、NIE
シリーズ:ICT CONNECT 21
著作権ワークショップを通して 我妻 潤子(ICT CONNECT21)
<抄 録>
著作権などの権利処理という仕事をきっかけに、著作権に関するワークショップを開催してきた。これまでシリーズ(3回)で行ってきた著作権ワークショップ「著作物とは何か」,「著作者とは誰か」,「交渉とは」の内容紹介,実務者の立場からこのワークショップを通して伝えたかったことや,これから行うワークショップで参加者にももってほしい視点や著作権の特徴などをまとめたものである。
<キーワード>
著作権,著作権教育,ワークショップ,権利処理,著作物,著作者
シリーズ:実践研究助成校の成果報告
ワンダースクール応援プロジェクト 成果報告 奈良市立佐保小学校
シリーズ:プログラミング教育実証事業の成果報告
総務省におけるプログラミング教育実証事業の成果 西澤 利治
連載:情報セキュリティ入門
第5章 著作権保護の必要性と課題(つづき) 芦葉 浪久


2017年3月号
平成29年度第33回「学習デジタル教材コンクール」作品募集
2016年「情報教育コンファレンス」報告
◎タブレット端末を利活用した授業実践と得られた知見・課題
 東北学芸大学 北澤 武
デジタル教科書・教材の「活用」に向けて  コーディネータ:中川一史(放送大学)
概説:デジタル教科書・教材の「活用」に向けて 放送大学 中川一史
<抄 録>
2016年12月に「『デジタル教科書』の位置付けに関する検討会議最終まとめ」が公表された。主に教師が提示用に使う指導者用デジタル教科書・教材については、多くの学校で活用されるようになってきた。しかしタブレット端末等で使う学習者用デジタル教科書・教材の活用は、始まったばかりである。現在の活用の可能性や課題について、整理をする。
<キーワード>
デジタル教科書・教材、活用、可能性、課題
我が国における各教科のデジタル教科書の活用
及び開発に関する総合的調査研究
(公財)教科書研究センター 伊勢呂裕史
<抄 録>
教科書研究センターにおいては、平成26年度から28年度の3年間、科研費(基盤研究(B))の交付を受けて各教科のデジタル教科書の活用の現状や教育効果、今後の方向性などについて、外国の状況、国内の先進的事例、教科書発行者の開発状況などの調査研究を行ってきた。最終報告書は今年6月頃にまとめることとしている。
<キーワード>
小・中学校の全教科の指導者用デジタル教科書・学習者用デジタル教科書、デジタル教科書活用の現状・教育効果・今後の方向性、紙媒体の教科書との関係
デジタル教科書の位置づけに関する検討会議をふまえて ベネッセ教育総合研究所 新井健一
<抄 録>
教科書制度を踏まえたデジタル教科書は、現在教科書会社から発行されているデジタル教科書とは異なり、紙の教科書と同一内容で、発達段階や学習単元の特性などに応じて紙の教科書と併用することとしている。また、豊富なデジタル教材と一体的に活用することで、効果的・効率的な授業運営が期待される。次期学習指導要領の実施に間に合うよう、さらに必要な検討を行うとともに、技術の進歩に応じて、継続的な検討が必要である。
<キーワード>
教科書制度、デジタル教科書、デジタル教材、著作権、環境整備、標準化、教育振興基本計画
デジタル教科書・教材などのメディアの授業利用について NHK放送文化研究所 宇治橋祐之
<抄 録>
NHK放送文化研究所では全国の小学校、中学校の教師を対象に教師のメディア利用と意識に関する調査を実施している。その結果から小学校でも中学校でも、教師はNHK for School(「NHKテレビ学校放送番組」とインターネットのコンテンツ「NHKデジタル教材」)や、指導者用のデジタル教科書などの多様なメディアを選択しながら利用していることがわかった。さまざまなメディアを教育現場で利用できるようになっている中、メディアの特性を理解した上で、効果的に活用していくことが教師にも児童・生徒にも求められる。
<キーワード>
学校放送番組、NHK for School、NHKデジタル教材
市内の学校にデジタル教科書・教材の活用を推進していくために活用促進するための研修 船橋市総合教育センター 秋元大輔
<抄 録>
船橋市では、本年度中学校2年生の全教室に77インチのスライドレール式電子黒板と5教科のデジタル教科書を導入した。初めて導入された電子黒板とデジタル教科書の活用促進を図るための研修とその方策について紹介したい。
<キーワード>
電子黒板、デジタル教科書、ICT活用研修
国語科におけるデジタル教科書・教材の活用 筑波大学附属小学校 青山由紀
<はじめに>
小学校国語デジタル教科書を私が使用してから、指導者用は13年あまり、学習者用は5年が経った(光村図書のデジタル教科書を使用)。これまでの実践から、だれもが効果を実感できるためにデジタル教科書はどのようにあるべきか、指導者に求められることについて授業づくりを中心に述べる。
算数科におけるデジタル教科書・教材の活用 筑波大学附属小学校 山本良和
<抄 録>
デジタルペンの機能を活かして、子どもの思考した結果だけではなく試行錯誤の過程を再生して顕在化させる。個々の子どもが何から書き始め、どのような順番で完成させたのかを電子黒板で提示し、共有化を促す。
また、授業中に試行錯誤した個々の子どもの活動内容及び思考過程を、教師が授業終了後にデジタルペンのリプレイ機能を用いて確認し、評価に生かす。
<キーワード>
デジタルペン、スクールプレゼンターEX(内田洋行
英語科におけるデジタル教科書・教材の活用 同志社中学校 反田 任
<抄 録>
電子黒板, プロジェクタの整備とともに, デジタル教科書(指導用)を導入する学校が増加している, デジタル教科書は教科書の内容を拡大して提示できるだけでなく音声, 動画などのコンテンツが装備されていて,それらを効果的に活用することにより, 児童生徒の理解をより深めることができる。本稿では中学校英語科での活用事例を紹介する。
<キーワード>
デジタル教材, 英語教育, 授業設計
総合的な学習におけるデジタル教科書・教材の活用 新潟大学教育学部附属新潟小学校 片山敏郎
<抄 録>
デジタル教材は,固定化されたコンテンツと同義ではない。子ども自身が学びを深めるために活用する資料である。特に,総合的な学習の時間においては,タブレット端末は,固定化された教材を与えるためのツールではなく,子ども自身が,調査活動で教材を見出したり,創り出していくことこそが重要である。
そこで,本小論では,探究のサイクルである「課題設定」「情報の収集」「整理・分析」「まとめ・表現」という一連の学習過程の中で,子どもが主体的・協働的に学習対象に働き掛けながら,教材となる資料を見出したり,創り出したりしながら問題解決に取り組む事例を取り上げた。そして,タブレット端末の活用をどのようにカリキュラムや働き掛けに位置付け,どのようなものを教材として子どもが見出し,創り出し,活用していくことで探究を深めていくのかを実践事例で示した。
<キーワード>
総合的な学習 タブレット端末 iPadデジタル教材 プレゼンテーション 思考の可視化 探究的な活動
デジタル教科書・教材活用のメリット:開発する立場から@ 光村図書出版株式会社 森下耕治
<抄 録>
学習者用光村国語デジタル教科書の役割として,学習者の思考する場面を支援する点があげられる。これまで実証研究してきた学校での授業の中から見えてきた,児童や生徒が学習者用デジタル教科書によって思考する活動を報告する。
<キーワード>
読解力,表現力,主体的,対話的,交流活動,マイ黒板,教科書以外の資料や道具,合理的配慮。
デジタル教科書・教材活用のメリット:開発する立場からA 東京書籍株式会社 川瀬 徹
<抄 録>
学習者用デジタル教科書を使うと、児童生徒は練習や調べ学習ができるだけではなく、試行錯誤ができ思考を深めることができるようになる。
教師は、児童生徒の思考の可視化ができるようになり、個別指導が的確にでき、授業の展開がしやすくなる。
<キーワード>
学習者用デジタル教科書、学習者用デジタル教材、EPUB3、HTML5、教育のPDCAサイクル
デジタル教科書・教材活用のメリット:開発する立場からB 大日本図書株式会社 百合本礼二
<抄 録>
今は,デジタルコンテンツを利用するのは,おもに先生である.タブレット端末等が整備されると,コンテンツを利用する主役は児童・生徒となり,主役が交代することになる.より良質なコンテンツや機能が求められる.
<キーワード>
デジタル教科書,指導者用,学習者用,一斉授業,個別学習,タブレット端末
デジタル教科書・教材活用のメリット:開発する立場からC 日本文教出版株式会社 山口 亮
<抄 録>
デジタル教科書の導入には,ビューア規格の検討を進めるべき。また,教科書づくりは,紙であろうと,デジタルであろうと,中身の質は変わらない。21世紀を生き抜く子供たちにとっての“未来の教科書”とは何か。
<キーワード>
デジタル教科書ビューア,標準化,「デジタル教科書」の位置付けに関する検討会,学びのイノベーション事業,学習データの集積・利活用,未来の教科書
デジタル教科書・教材活用のメリット:開発する立場からD 教育出版株式会社 金子純朗
<抄 録>
デジタル教科書を使うと,アクティブラーニングを行いやすくなる。多様な学習ニーズへの対応の幅が広がる。学習者用デジタル教材は,様々な場面で有効だ。開発上の課題もある。
<キーワード>
「デジタル教科書」の位置付けに関する検討会議,アクティブラーニング,ワークシート,多様な学習ニーズ,ユニバーサルデザイン,アダプティブラーニング,学習管理システム,利用者管理システム
シンキングツールを使った授業に挑む  コーディネータ:黒上晴夫(関西大学)
シンキングツールを活かすために 関西大学 黒上晴夫
<抄 録>
主体的・対話的で深い学びを実現するために,シンキングツールが役にたつ。シンキングツールを活用するためには,その使い方に慣れておく必要がある。はじめて使う時には,使い方を丁寧に教えるが,それが徐々に不要になり,効率的に考えをつくりだすことができるようになる。慣れてくると,シンキングツール同士を組み合わせて,自覚的に使えるようにもなる。
<キーワード>
シンキングツール,主体的・対話的で深い学び,思考スキル,スキルトレーニング
書く活動に向けたシンキングツールの活用 神戸市立多井畑小学校 齋藤麻貴
<抄 録>
小学校1年生国語科「どうぶつの赤ちゃん」でYチャートとマトリックスを活用した。Yチャートには,読み取り後の感想,気付き,疑問を誘発する視点を設定した。その結果,それぞれに対応した読み取りができていた。また,どうぶつを比べて読むために,視点を明示してマトリックスを作成した。これを,「どうぶつ図鑑」をつくる活動につなげたが,教科書を同様の視点からの記述にあふれる図鑑ができた。シンキングツールの活用が,書くことに苦手意識をもっている児童に対しても,良い手立てとなった。
<キーワード>
シンキングツール,Yチャート,マトリックス,小学校,国語,書く,比較する
学校改善案を考え、提案しよう 金沢市立大徳小学校 山口眞希
<抄 録>
小学校5年生国語科「明日をつくるわたしたち(光村図書)」の単元において、学校のさまざまな場所について、もっとみんなが使いやすく、魅力あるものにするための改善案を考え、担当の先生に提案するという活動を行った。
本実践では、シンキングツールを活用し、集めた情報や意見を整理しながら学習を進めた。筆者にとって、単元全体を通して数種のシンキングツールを使うのは初めての試みであり、どの思考過程でどのシンキングツールを使うと効果的なのか、試行錯誤している段階である。
本稿では、単元設計のどこに、どのような意図でシンキングツールを活用したか説明する。
<キーワード>
シンキングツール、国語科、提案書、タブレット端末、プレゼンテーション
考えを深めるシンキングツールの活用 仙台市立錦ケ丘小学校 石井里枝
<抄 録>
本実践は,小学校第5学年の学習において,考えを深めるためのシンキングツールの活用の在り方を探ったものである。学習の過程で効果的にシンキングツールを活用したいと考え,授業設計時に,視点を定めて具体的な活用場面を検討した。学習課題の解決に向けて,シンキングツールを活用する際の効果を高めるための,事前検討のポイントと,授業実践の事例を紹介する。
<キーワード>
シンキングツール 協働的な学び 

シリーズ:子どもが集う学校図書館
情報活用能力の育成を目指して 群馬県甘楽郡甘楽町立小幡小学校 青木いず美
<抄 録>
次の「学習指導要領」の改訂に向けて準備が進められ、現場にも少しずつ具体的な内容が届き始めている。キーワードの一つ「アクティブラーニング」は「主体的・対話的で深い学び」と示された。現行の「学習指導要領」により学校図書館の重要さが具体化されたが、今後その役割はさらに大きくなっていくと考えられる。
そこで、少しずつ定着してきている本校の学校図書館教育の学び方指導の一部を紹介する。
<キーワード>
学校図書館・情報活用能力・新聞記事データベース・朝日けんさくくん
シリーズ:ICT CONNECT 21
ICT CONNECT 21の法人化 赤堀侃司
<抄 録>
ICT CONNECT 21の法人化について、その概要を述べている。2017年2月から、ICT CONNECT 21は、任意団体から一般社団法人に移行した。この法人化によって、ICT CONNECT 21は、ようやく自立することになる。自立することに伴う、痛みや厳しさもあるが、それは同時に、皆様から一人前と認めていただけることでもある。この団体が、どのような性格を持つのか、これまでの活動を踏まえて、紹介する。
<キーワード>
ICT CONNECT 21、官民連携、教育の情報化、アライアンス団体、ネットワーク
シリーズ:実践研究助成校の成果報告
ワンダースクール応援プロジェクト 成果報告 柏市立大津ヶ丘第一小学校
シリーズ:プログラミング教育実証事業の成果報告
総務省におけるプログラミング教育実証事業の成果 御厩 祐司
連載:情報セキュリティ入門
第5章 著作権保護の必要性と課題(つづき) 芦葉 浪久


2017年1月号
◆新年のご挨拶 財団活動の一層の推進
◆野外アクティブ・ラーニングのすすめ
辻村 哲夫
澤井 進
教具・学用品としてのタブレット、徹底解剖   コーディネータ:小田和美(東京女子体育大学)
小学校におけるタブレットの活用と可能性 慶應義塾幼稚舎 鈴木二正
<抄 録>
初等教育の段階から、ICTを効果的に活用することにより、分かりやすく深まる授業の実現が求められている。さまざまなガイドライン作成や、モデルプロジェクトが行われ、ICTを活用した学習活動の事例が蓄積され始めている。一方で、低学年生から指導計画に組み込んでの継続的かつ長期に渡る実践や、その効果については検証の余地がある。
そこで、筆者が担任する小学校1年生のクラスで一人1台タブレット端末を導入し、継続的な授業実践を行った。実践は継続中であるが、本稿では、授業実践の過程を考察し、低学年生からのタブレット活用は十分可能であるとともに、児童のタブレット活用スキルの向上という知見を得た。
<キーワード>
小学校 ICTスキル タブレット端末 文房具 指導計画
中学・高校の現場から見たタブレットの現状と可能性 前東京女子体育大学 榎本竜二
<抄 録>
教育効果が高いということで,学校現場にはタブレットの導入が進んでいる。ただし,一口にタブレットと言っても,大きさや機能はまちまちである。隣の市区町村で成功しているからといって,そのまま同じ機種を導入しても同じ教育効果は上がらない。それはタブレットがまだ,どのような学校でも充分な活用ができる機能を備えていないからである。そういった足りない部分を理解して,充分な成果を上げている学校は数多くある。そうした,現場の活用事例を見ながら,望ましいタブレットの技術的方向性を考えた。
<キーワード>
タブレット,情報教育,授業改善,授業支援
企業から見たタブレット観と教育「AppleとGoogleを例えて」 株式会社エデュテクノロジー 阪上吉宏
<抄 録>
本稿では、数多くのタブレットメーカーの中から、AppleとGoogleに焦点を当て、これからのタブレットの方向性についてまとめた。多くの学校で導入が加速されている中、すでにハードウェアを導入すれば済むという観点は失われている。両社の取り組みからハードウェアと取組みの観点を探った。
<キーワード>
Apple, Google, タブレット、プログラミング、教員研修、コミュニティ
マイクロソフトが創る学校ICT環境
「教育リサーチ2016」から見えるICT環境の「将来」
日本マイクロソフト株式会社 太田 泉・高市 芽実
<抄 録>
日本市場で教育事業を展開してきた日本マイクロソフトが、毎年行う市場調査「教育リサーチ2016」を通じて、教育の情報化の実態を探る。主に学習者用端末でキーボード主体のために可搬型の2in1タブレットPCが選ばれている実態。全体の82%が共有端末ステージであり、管理方法として、端末の環境復元とAD連携による保管が重要なこと。1人1台端末が私立校を中心に学校の差別化に活用されている状況などを提示する。
<キーワード>
教育の情報化、学校における教育の情報化の実態等に関する調査、ICT教育、クラウド、Windows、Office365
国際社会から見たタブレットの情勢 株式会社エデュテクノロジー 阪上吉宏
<抄 録>
本稿では、海外のタブレット導入状況や社会的な背景、教育観の変化などから、国際的な視点でこれからのICT活用の方向性を探った。その結果、タブレットとインターネットサービスの融合が生み出す可能性や学習の在り方自体の変化が見えてきた。
<キーワード>
タブレット、プログラミング、ディーパーラーニング、国際社会
Personal から Private へ
教具・教材・学用品 …… 教育はどう変わるべきか
東京女子体育大学 小田和美
<抄 録>
一人一台モバイル端末時代では当然、児童が持ち歩くモバイル端末はカメラ付・軽量で操作性の高いものが望まれる。現代社会でいうタブレットになろう。これからの学習の先駆的実践研究の多くは「教具」としての利用が対象となっている。一方、将来構想として「児童・生徒が持つモバイル端末にはデジタル教科書」というものがある。「いずれ起こりうる未来図」である。この場合の端末は、想定される教科書の利用の仕方から見ても「学用品」としてのタブレットが望ましい。
一人一台モバイル端末がうたわれたからと言って、教具としてのコンピュータをタブレットに置き換えるのはおかしい。従来型のPC(キーボード、マウス、大型画面)は、仕事をする際の道具として社会の中でのニーズも高い。当然、教育現場としてはキーボード操作、ファイル操作・管理の学習の為、従来型のPCも必応になる。これらの要求を満たすハードとして、ハイブリッドPC(2in1)というアイデアが生まれる。これは、道具としての形を追求した結果である。
教育利用の立場から見ると、タブレットは別の2つの側面を持っている。学習用端末としてのタブレットという一面と同時に、プライベートコンピュータ(PrC)としての一面である。未来社会においてはますます、プライベートコンピュータ(PrC)の役割は大きくなっていく。社会全体にとって新しく未知のこの文化をどう指導していけばよいか。家庭教育にゆだねられる段階ではない今、学校教育の中での学習の側面に、プライベートコンピュータの利活用という学習を、技術・モラル・活用の面から行っていく必要がある。
<キーワード>
プライベートコンピュータ(PrC)、モバイル端末、デジタル教科書、教具、学用品
情報セキュリティ  コーディネータ:藤村裕一(鳴門教育大学大学院)
校務の情報化の推進と教育情報セキュリティ 大阪市教育委員会事務局 山本 圭作
<抄 録>
校務の情報化において、学校経営の中核に校務支援システムを活用することが、校長マネジメントや教員の仕事、学校と保護者の関係をどのように変えていくのか。 
また昨今学校においても深刻な情報流出事故が起きる中で、校務情報と教育・学習システム情報の連携において学校特有の環境下で情報セキュリティを確保しながら、いかに学校経営の充実と教育の質の向上をはかるのか。これまでの取組みの報告と今後の大阪市の「スマートスクール化」を整理する。
<キーワード>
校務支援システム、効果検証、テレワーク、情報セキュリティ、緊急提言、スマートスクール
校務の情報化と課題
覆面座談会

シリーズ:子どもが集う学校図書館
探求学習を支援する学校図書館 島根県立出雲高等学校 行武 望
<抄 録>
島根県立出雲高等学校はSSH・SGHに指定され、全生徒が課題研究などの探究学習を行っている。図書館ではその支援のために本・雑誌等の資料やパソコン・タブレットを多数配置し、多様な情報検索ができる環境を整えている。新聞記事データベース「朝日けんさくくん」なども活用して、信頼できる資料・情報を入手するよう指導している。
<キーワード>
SSH SGH 探究学習 学校図書館 情報検索 朝日けんさくくん 
シリーズ:ICT CONNECT 21
ICT CONNECT 21の法人化とさらなる活動の拡大 石坂 芳実
<抄 録>
2015年2月から活動を開始したICT CONNECT 21は、アライアンス団体や会員も増え、成長をしている。さらに活動を拡大して会員との連携を強め、中央省庁とも連携しながら日本における教育の情報化の推進に寄与するため、法人化を行うこととし、現在手続きを進めている。
<キーワード>
ICT CONNECT 21, ネットワーク・オブ・ネットワークス
シリーズ:実践研究助成校の成果報告
ワンダースクール応援プロジェクト 成果報告 水谷 年孝