2016年学習情報研究誌目次一覧

  
11月号・・・メディア・リテラシー
09月号・・・情報モラル/学校と家庭を結ぶ教育クラウド
07月号・・・アクティブ・ラーニングとICT/ICT活用指導力を高める研修
05月号・・・日常的なICT活用の工夫/プログラミング教育
03月号・・・ブレット端末の現状/情報モラル
01月号・・・一人一台モバイル端末時代の授業実践の支援体制/幼児教育におけるメディア活用
(隔月発刊)


2016年11月号
メディア・リテラシー   コーディネータ:中橋 雄(武蔵大学)
メディア・リテラシー教育に関する研究の深まりと広がり 武蔵大学 中橋 雄
<抄 録>
わが国におけるメディア・リテラシーに関する教育と研究には、歴史的な積み重ねがある。そして、対象とする研究の範囲は広がりを見せてきた。本稿では、そうしたメディア・リテラシー教育の深まりと広がりについて整理する。その状況を踏まえた上で、この研究分野を発展させていくための活動として日本教育工学会のSIG(Special Interest Group)活動、とりわけSIG-08「メディア・リテラシー、メディア教育」の取り組みを紹介する。
<キーワード>
メディア・リテラシー、メディア教育、教育工学研究、SIG(Special Interest Group)
カナダ・オンタリオ州のメディア・リテラシー教育 弘前大学 森本洋介
<抄 録>
本稿では、カナダ・オンタリオ州のメディア・リテラシー教育の背景にある学問的な考え方、その考え方に基づいた授業の方向性について論じる。「5つの基本概念」を習得することがメディア・リテラシー教育であり、そのために「三角形モデル」を意識して子どもにとって身近なテクストを分析することが基本である。この分析能力は高度に専門的であり、教師にも研修を通じて相応の力量をつけることが求められる。
<キーワード>
オンタリオ州、メディア科、基本概念、三角形モデル
NHK for Schoolの活用でメディア・リテラシーを育む NHK放送文化研究所 宇治橋 祐之
<抄 録>
全国の小学校、中学校の授業で利用されているNHK for School(「NHKテレビ学校放送番組」とインターネットのコンテンツ「NHKデジタル教材」)は、教科の学習に利用するだけでなく、メディア・リテラシーを育むという視点で利用することもできる。NHK for Schoolというメディアを活用したメディア・リテラシー育成を考える。
<キーワード>
学校放送番組、NHKデジタル教材、放送教育
タブレット端末を活用したメディア表現
プレゼンテーションの改善で育むメディア・リテラシー
東京都杉並区立高井戸東小学校 佐藤 和紀
<抄 録>
タブレット端末を活用したプレゼンテーションによるメディア表現で、プレゼンテーションのスライドを改善していく中で育まれていくメディア・リテラシーについて報告する。
<キーワード>
メディア・リテラシー プレゼンテーション タブレット端末 アクティブ・ラーニング
ニュースを比べよう テレビの見方  東京都東久留米市立第十小学校 三浦 尚介
<抄 録>
テレビのニュース番組は児童・生徒にとって大変信頼性が高く、そこから発信された情報が全てであるかのように思い込んでしまう者も少なくない。しかしニュース番組は作り手の都合や意図によって実際の出来事を単純化したり演出したりして制作されている。本稿では総務省の作成した動画教材を活用し、児童・生徒が自らニュース番組の特性や注意事項に気がつくことができるように工夫された授業実践について紹介する。
<キーワード>
放送分野におけるメディア・リテラシー,総務省メディア・リテラシー教材,インタビュー,動画教材.
CM制作学習におけるメディア・リテラシー育成の試み 金沢市立大徳小学校 山口 眞希
<抄 録>
小学校4年生において,CM制作を通してメディア・リテラシーを育むことを目指した授業を設計・実践した。実践の内容や学習の成果について報告する。
<キーワード>
メディア・リテラシー CM制作 学校放送番組 協働学習
マンガを用いたメディア・リテラシーを育む学習 江津市立津宮小学校 大久保 紀一朗
<抄 録>
本論では小学校5年生においてマンガの記号を読み解く学習による,マンガを読解する力の育成について報告する。
<キーワード>
小学校教育,メディア・リテラシー,メディア教育,マンガ,読解,記号
児童の実態に応じた「スマホとのつきあい方」に関する指導の工夫 宮崎市立国富小学校 水野 宗市
<抄 録>
情報モラル指導の問題点である「児童の実態の違い」に対して,学校放送番組の活用を工夫した学習活動を行うことで,スマートフォン活用における問題点を理解するとともに様々な問題に対して児童が的確に判断する力を育む。
<キーワード>
情報モラル指導,学校放送番組,実態に応じた指導,2回視聴,理解と思考の場,メディア・リテラシー
SNSの活用とメディア・リテラシーの育成
「学校の良いところを広めよう!!」
流山市立八木南小学校 松瀬  穣
<抄 録>
SNSを使ったネットいじめをはじめ,多くの問題行動について,学校でも取り上げられるようになってきた。その多くがSNSのマイナスイメージを伝えるだけだが,学習の中でもっと建設的にSNSというメディアのあり方を考える学習を積み重ねることで,メディア・リテラシーを育成することはできないかと考えた。
<キーワード>
SNS,肯定的,メディア・リテラシー,
ソーシャルメディアの特性を学ぶ電子書籍教材を活用した授業実践 和歌山市立雑賀小学校 辰巳 奈穂
<抄 録>
SNSの特性を学び、より良いネットワークコミュニケーションを学ぶための小学生高学年・中学生向け電子書籍型教材を開発した。実際の教育現場において、iPadを用いてこの教材を活用した授業を実践したところ、授業者からは情報モラル指導に有効であるとの評価を得ることができた。また、児童らの記述にも当教材の目標が達成されたことがうかがえた。
<キーワード>
SNS、情報モラル、電子書籍型教材、iBooks 
中学校理科で育むメディアリテラシー 松阪市立三雲中学校 楠本 誠
<抄 録>
理科の観察・実験では,多くの情報を扱うことになる。特に,考察時はこれらの情報をどのように扱うのかによって,学びは変わってくる。そこで,本実践は中学校理科の視点から,情報を読み取ったり、活用したりする力を考え,メディアリテラシーを育むことを目指した授業実践を行った。
<キーワード>
中学校理科,メディアリテラシー,地震
編集者の視点を持って情報をデザインする力を高める学習 お茶の水女子大学附属中学校 渡辺 光輝
<抄 録>
中学二年生の国語科の授業において、情報発信のメディアリテラシー育成をねらいとして雑誌制作の学習に取り組んだ。雑誌制作を通して学習者がどのようにして多様な情報を編集しようとしたかを考察した。
<キーワード>
情報活用能力・編集・出版学習・雑誌
「私のメディア史」制作からメディア・リテラシーを育てる授業  聖母被昇天学院中学校高等学校 岡本 弘之
<抄 録>
情報社会で生きる生徒達にとって、情報の受け手・発信者としてのメディア・リテラシーを育てることは必要である。本実践では高校情報科の授業において、生徒自身の「私のメディア史」を制作させる授業を通し、メディア・リテラシーを育てる授業を実践した。
<キーワード>
高等学校 情報科 授業 メディア・リテラシー
メディア・リテラシーの伸長を意識した歴史学習の実践 神奈川県立大和東高等学校 生田 幸士
<抄 録>
高等学校地理歴史科「日本史A」のなかで,関東大震災時の誤報と流言による朝鮮人虐殺事件の学習をもとに、東日本大震災時にみられたSNSやチェーンメールなどの問題を考える学習を行った。本稿では,実際の授業実践と授業後に見受けられた生徒のメディアに対する意識の変化について報告する。
<キーワード>
メディア・リテラシー,高等学校,歴史学習,授業実践,ソーシャルメディア(SNS)
シリーズ:子どもが集う学校図書館
すべての教科・領域における新聞データベースの活用を目指して 土庄町立土庄小学校 岡  亨
<抄 録>
文部科学省は、2020年に向けた教育の情報化に関する総合的な推進方策として「教育の情報化ビジョン 21世紀にふさわしい学校教育」を実現しようとしている。そこでは、デジタル教科書・教材・機器の普及・促進が記されている。また、学校図書館においても「学習情報センター」の機能が重視された新しい時代の新しい学校図書館の創造が望まれている。そして、次期指導要領において全教科・領域において展開されるであろう、アクティブ・ラーニングの授業において、デジタル教材を活用することが増す。そこで、東京学芸大学「デジ読評価プロジェクト」の協力のもと、4年前から新聞のデータベースの活用も行ってきた、その活用の一部を紹介する。
<キーワード>
学校図書館、すべての教科・領域におけるアクティブ・ラーニング、教育の情報化ビジョン、デジタル教材 
シリーズ:ICT CONNECT 21
第4次産業革命を見据えた次期学習指導要領
「社会に開かれた教育課程」の実現に向けて」
 ICT CONNECT 21 寺西 隆行
<抄 録>
次期学習指導要領の答申が2016年末に控えている。中央教育審議会初等中等分科会教育課程部会は、先の8月26日に「次期学習指導要領等に向けたこれまでの審議のまとめ」(以下、審議まとめと表記)の中で、次期の学習指導要領の理念として「社会に開かれた教育課程」を掲げた。本理念に行き着いた背景から、次期学習指導要領におけるポイントを整理する。
<キーワード>
次期学習指導要領、日本再興戦略、第4次産業革命、社会に開かれた教育課程、学びの地図、資質・能力、アクティブ・ラーニング、官民コンソーシアム
シリーズ:実践研究助成校の成果報告
実践研究助成校の成果報告 田村 千佳子


2016年9月号
情報モラル   コーディネータ:長谷川 元洋(金城学院大学)
情報モラルの教育実践を広げる工夫と取組
<抄 録>
本特集は,情報モラル教育を広げるための工夫や取り組みを中心に実践事例を紹介する。成長過程にある児童生徒が情報機器を適切に使用できるように指導することは,情報教育として重要である。しかし,情報モラル教育は喫緊の課題と言われつつも,教育現場では対応に困っている実態がある。スマートフォンやタブレットPCの普及が進んでいる現在,情報モラル教育を広げる工夫,取り組みの重要性はますます増している。本稿では,筆者が全国各地で行っている教員研修会を紹介する。また,本特集の概要についても説明する。
<キーワード>
情報モラル,情報セキュリティ,組織対応,地域連携
情報モラル指導の中核となる指導者養成の取組 愛知県総合教育センター
<抄 録>
愛知県総合教育センターでは平成 26 年度から,学校及び地域の中核となる情報モラル指導者の養成を目的とした「情報モラル指導者養成講座」研修を実施している。研修受講後,受講者を講師としたワークショップ形式の校内研修を採り入れ,情報モラル指導者の養成とともに,学校全体で情報モラル指導に取り組む基礎を築くことをねらいとしている。本稿では,この研修の取組を紹介する。
<キーワード>
情報モラル ワークショップ 指導者養成 校内研修
情報モラル指導の裾野を広げる実践 愛知県立大府東高等学校 塩澤 光
<抄 録>
高等学校の新任教員に対する、生徒指導主事に割り当てられた研修時間を利用して、生徒に対する「情報モラル」の指導方法について、新任教員に研究と実践を担わせる。毎年の課題とすることで、実践の裾野を広げる。
<キーワード>
高等学校 新任教員 生徒指導 研修 情報モラル 研究と実践 毎年の課題 裾野を広げる
ワークショップ型(話し合い)を活用した情報モラル指導 愛知県東海市立加木屋南小学校 山岡史昌
<抄 録>
インターネットが急速に普及し,児童を取り巻く環境で,様々なトラブルが起きている。そのため,小学生の段階で,情報社会におけるトラブルを回避し,情報機器を安全に利用する力を身に付けることが大切である。体験的な活動やワークショップ型の話し合いを取り入れた情報モラル指導を行うことで,児童が主体となり,互いに学びあえる授業をめざした。
<キーワード>
情報モラル,SNS,ワークショップ型(話し合い)
公立の小・中が連携し連続した情報モラル教育を推進するための要件について 創造教育研究所 尾崎 廉
<抄 録>
近年、スマホ利用の低年齢化の問題が社会で話題になることが増えてきた。ところが情報モラル教育の推進が遅れている学校もあり、問題やトラブルが発生した場合、対処療法的な指導にとどまっていることが多い。本稿では、この問題を解決するために、小・中が連携し連続した情報モラル教育を推進するための要件について記す。
<キーワード>
情報モラル教育、小・中連携、小・中連続したカリキュラム、公立の小・中学校。
学校・家庭が連携した日常的な情報モラル教育の推進 岐阜県東濃教育事務所 酒井 統康
<抄 録>
子供たちが持つインターネット接続機器は多種多様となってきた.一方で,知識が不足していたり,家庭での教育が十分でなかったりすることが要因となり,加害者や被害者になる子供たちもいる.そこで,本稿では,より多くの家庭を巻き込んだ情報モラル教育実践について事例をもとにまとめていく.
<キーワード>
家庭教育・情報カード・日常的な情報モラル
低学年における協働的な情報モラル教育とワークシート記述による保護者連携の実践 鳥取県教育委員会情報教育サポーター 今度珠美
<抄 録>
本論では,小学校低学年のゲームとのつきあい方学習において,学習者が自ら課題を発見,解決方法を検討し,家庭でも学習内容を対話することによって家庭と学びを共有し,保護者の関心も高めることができるのかを考察した。学習ワークシートの保護者記入欄は88.4%の保護者から提出があり,学習内容に関する記述が多く見られた。保護者記述の分析では,低学年での実践が,保護者の主体的な関わりにより強く寄与できることも示唆された。
<キーワード>
情報モラル教育・低学年・保護者・家庭教育
高校生のスマホ依存に対する予防・改善の実践 東京都立江北高等学校 稲垣 俊介
<抄 録>
ネット依存尺度などを用いて,高校生が自身のネット依存傾向を分析することで,ネット依存の予防・改善を目指す教育カリキュラムの実践の報告である。生徒は自身のデータ分析を通じてメタ認知し,同学年の友人と話し合うことで,自身のネット利用状況や依存傾向を振り返る契機となり,ネット利用のあり方を検討する実践とした。
<キーワード>
インターネット依存 スマホ依存 データ分析 メタ認知 高校生 共通教科「情報」
学校と家庭を結ぶ教育クラウド   コーディネータ:稲垣 忠(東北学院大学教養学部)
クラウドは教育をどう支えるか 東北学院大学教養学部 稲垣 忠
<抄録>
授業や子どもたちが学習に使えるさまざまな教材、アプリケーションがクラウド化されることにはどんな可能性があるのだろうか。授業だけでなく学習活動全般を支援するプラットホームとしての役割に着目し、そのメリットと今後の課題点の整理を試みた。
<キーワード>
クラウド、学習環境、家庭との学習連携、反転授業.
個に応じた学習と学習履歴の活用 福生市立福生第三小学校 鹿子木寛
<抄 録>
タブレット端末というデジタル機器の良さは、多くの情報を瞬時に処理・分析することや、機器同士を通信させることで端末の情報を双方向でやり取りできることにある。この特性を最大限活用し、家庭学習にタブレット端末を取り入れることで、より個に応じた学習展開ができるのではないかと考えた。
<キーワード>
タブレット,やるKey,家庭学習
学校と家庭を結ぶ教育クラウド ベネッセ教育総合研究所 住谷 徹
<抄録>
平成26年より,東北学院大稲垣准教授の協力を得て,家庭学習や自主学習のノートをタブレットのカメラで撮影し,Cloudで共有。学習方法や内容を学び合うことで,自律的な学習者を育成しようとする取り組み「まなみっけ」を,実践研究している。翌27年度はタブレットを家庭に持ち帰り実践を行った。タブレットを持ち帰り学習に活用する事に多くの児童は肯定的で,学校と家庭の学びを連動させ,自律的に学習する姿も見られた。
<キーワード>
家庭学習,タブレット,1人1台環境,自主,自律
講義の映像配信と授業の役割 富谷町立明石台小学校 佐藤 靖泰
<抄 録>
筆者らの小学校算数科における反転授業の実践を振り返り,児童が講義映像を家庭で視聴することで起きた学校の学びの変化,クラウドによる講義の配信・履歴の収集が可能となった時の期待,それらによる教師への影響などについて,先導的な事例も参考に考察した
<キーワード>
算数,反転授業,映像,家庭学習,授業.両輪
地域単位での教育クラウドの可能性 新地町教育委員会 伊藤 寛
<抄 録>
新地町は総務省「先導的教育システム実証事業」並びに文部科学省「先導的な教育体制構築事業」の採択を受け,教育クラウドを用いたICT活用教育がもたらす新たな学びについて研究を重ねている。当町が教育クラウドを用いて何を目指し,学校が実現した学びとは何かについて紹介する。
<キーワード>
教育クラウド,家庭学習の充実,校外と結ぶ学習
シリーズ:子どもが集う学校図書館
「社会と結びついた学習」を実現する新聞記事データベース 相模女子大学中学部・高等部 水谷彩
藤井亜希子
<抄録>
手に入れられる情報量の増大と反比例するように、生徒個人の興味・関心の幅は狭くなってきている。世間で論じられている社会的なテーマを新聞記事で客観的に示し、「知る」「調べる」「理解を深める」といった情報活用の取り組みを通じて、社会と結びついた学習を実現させる。
<キーワード>
データベース,新聞,朝活,ワークシート,小論文,家庭科,情報活用能力,主権者教育
シリーズ:ICT CONNECT 21
ICT CONNECT 21 (みらいのまなび共創会議)「2015年度の活動について」 片岡 靖
<抄 録>
ICTCONNECT21は、2015年2月に誰もがいつでもどこでも多様な学習・教育サービスを享受できる環境の実現を目指し立ち上がった。約1年間の活動について報告する。
<キーワード>
技術の標準化、普及、学習・教育オープンプラットフォーム
シリーズ:実践研究助成校の成果報告
パナソニック教育財団の2つの取り組みについて  (公財)パナソニック教育財団 常務理事・事務局長 藤田 稔
<抄 録>
パナソニック教育財団は、設立以来40数年、一貫して初等中等教育における教育現場を支援しており、数多くの研究成果を蓄積している。併せて一昨年の4月から2年間、設立40周年の特別プロジェクトとして、タブレットPC1人1台の学習環境での効果分析を、自治体、学校、大学研究者とともに共同研究を行なった。その活動を紹介する。
<キーワード>
実践研究、成果報告、1人1台、共同研究


2016年7月号
アクティブ・ラーニングとICT   コーディネータ:白水 始(東京大学総合教育研究センター)
前向き授業とICT  東京大学総合教育研究センター 白水 始
<抄 録>
これからのICT活用を考えるためには、教育場面だけでなく、社会のあらゆる場面で、ICTを用いて活動の質を上げながらICTのより良い使い方を見出していく「前向きな」活用を考える必要がある。本特集では、こうした活用を教育場面で実現する「前向き授業」の考え方を紹介し、これからのICT活用の可能性について検討する。本論文では、そのエッセンスを簡単に紹介した上で、本特集の構成と各論文を解説する。
<キーワード>
前向き授業、21世紀型スキル、資質・能力、協調学習
21世紀型スキル育成研修会の紹介と実践例 埼玉県立川越工業高等学校 清水雅己
<抄 録>
児童・生徒のコミュニケーション能力、問題解決能力、情報活用能力など、21世紀を生き抜くのに不可欠な能力を育成するため、埼玉県教育委員会で実施した協調学習の手法及び効果的なICT活用による授業づくりが実践でき、その実践を所属校及び地域において推進する教員を育成することを目的とした「21世紀型スキル育成研修会」の主な内容と研修会受講者の授業実践例を紹介する。
<キーワード>
21世紀型スキル,協調学習,知識構成型ジグソー法,ATC21s,アクティブ・ラーニング,プロジェクト型学習,ラウンドテーブル
知識構成型ジグソー法とICT 北本市立東中学校
東京大学大学発教育支援コンソーシアム推進機構
堀内善礼 飯窪真也 
<抄 録>
子ども達が潜在的に持つ資質・能力を引き出しながら伸ばしていく主体的・協働的な学びの重要性が指摘されている.こうした学びを引き出す授業の型のひとつである「知識構成型ジグソー法」を活用した教育実践の事例から,子ども達が主体的・協働的に学ぶ中で必然性をもってICTを活用していくことで「ICTで学びの質が向上する」ことと「学びの中でICT活用能力を磨く」ことを同時に実現するような授業デザインの可能性を示す.
<キーワード>
知識構成型ジグソー法,反転授業,1人1台タブレット,Google Apps for Education.
多様性を生む「問い」とICT活用 静岡大学大学院教育学研究科附属 学習科学研究教育センター
 津田塾大学学芸学部国際関係学科
 実践女子学園中学校
遠山紗矢香高垣マユミ
岡村知英
<抄 録>
学習者自身の主体的な学びを引き出す「前向き授業」は,多様な事例や考えを学習者自身がまとめると答えが出る問いの設定が重要である。ICTのもつ「記録した内容を仲間とすぐに共有できる」という特長を活かすことで,多様な考えの共有・吟味を通じた学習者の考えの深まりが起こることを中学校理科の授業例で示す。
<キーワード>
前向き授業,問いの設定,考えの多様性,共有
学校を超えたICT活用の前向き授業づくり  静岡大学
 松阪市立三雲中学校
  掛川市立東中学校
益川弘如
楠本 誠
沢田佳史
<抄 録>
本稿では、ICTを活用した前向きアプローチの授業づくりを学校全体で一体的に取り組む体制を支援するために2つの学校を繋げ交流を通して高め合った事例を紹介する。具体的には、ICT機器の効果的活用・管理の視点からスタートして前向き授業づくりに取り組みはじめた松阪市立三雲中学校と、逆に、前向き授業づくりの視点からスタートしてICT機器の効果的活用・管理に取り組みはじめた掛川市立大須賀中学校の2校の教員間の交流である。最初に益川が、双方の学校に指導助言として関わり交流を仕掛けた目的と内容を紹介する。次に楠本が松阪市立三雲中学校の立場から、そして沢田が掛川市立大須賀中学校の立場から(現在、掛川市立東中学校)報告する。学校という枠を超え、双方が前向き授業づくりの視点を共有した上で実際の授業参観や事後研修に参加しあう相互作用を通じて、互いの視点を取り入れる形でICTを効果的した前向きアプローチの授業の姿が具体化されていった。
<キーワード>
ICT活用授業、校内研修、前向き授業づくり、学校間交流、資質・能力、協調学習.
アクティブ・ラーニングの評価とICT 東京大学大学発教育支援コンソーシアム推進機構 中山隆弘
<抄 録>
アクティブ・ラーニングの視点に立った授業改善が重要だと言われているが,どのように評価すればよいのか,十分には明らかにされていない。本稿では,児童生徒が記述したワークシートと対話の逐語録をテキスト化したものを対象にICTを用いて,アクティブ・ラーニングの一つの型である,「知識構成型ジグソー法」を活用した高等学校日本史の授業を例に評価を試みる。
<キーワード>
知識構成型ジグソー法,アクティブ・ラーニング,学習遷移評価
学習科学ポータル 東京大学総合教育研究センター 白水 始
<抄 録>
アクティブ・ラーニングを真に実現するためには,教育に携わる者全員が良質な教育手法をその背景理論と共に理解でき,教育手法を教科等の単元に適用した豊富な実践例を共有できることが必須である.本稿では,これを実現するために,学習科学を学ぶことができるウェブ上のポータルを提案する.
<キーワード>
学習科学,ポータル,学習指導要領のウェブ化
ICT活用指導力を高める研修   コーディネータ:寺嶋浩介(大阪教育大学大学院連合教職実践研究科)
ICT活用指導力を高める研修のデザイン 大阪教育大学大学院連合教職実践研究科 寺嶋浩介
<抄 録>
教師のICT活用指導力を高めるために,学校内外での研修が求められている。本稿では,その研修デザインの基本と留意点について述べたうえで,本特集号の編成の意図を説明した。
<キーワード>
ICT活用指導力,教員研修,研修デザイン,教育の情報化,カリキュラム
ICT機器の導入時に行う教員研修とICT活用指導力 長崎大学教育学部 倉田 伸
<抄 録>
これからのICT活用を考えるためには、教育場面だけでなく、社会のあらゆる場面で、ICTを用いて活動の質を上げながらICTのより良い使い方を見出していく「前向きな」活用を考える必要がある。本特集では、こうした活用を教育場面で実現する「前向き授業」の考え方を紹介し、これからのICT活用の可能性について検討する。本論文では、そのエッセンスを簡単に紹介した上で、本特集の構成と各論文を解説する。
<キーワード>
前向き授業、21世紀型スキル、資質・能力、協調学習
ICT活用指導力を高める研修はここからはじめる 船橋市総合教育センター 大澤幸展
<抄 録>
ICT環境が急速に整備されていく中で,校内研修は重要な意味をもってくる。その中で,校内研修を進めていく上でのポイントまとめ,校内研修における一つのモデルを提示した。
<キーワード>
校内研修,NHK for school,ICT活用指導力,ワークショップ
ICT活用指導力を高めるための教育センターでの研修 富山県総合教育センター 盛本 茂
<抄 録>
富山県総合教育センターでは,H27年度より,ICT活用能力を高めるための研修体系を新しく組み直すと同時に,初任者に対する研修,学校支援訪問研修についても見直した。それらの研修内容を紹介する。
<キーワード>
ICT活用能力を高める研修 ICTを活用した授業設計 初任者研修 学校支援訪問研修
「ICT研修ファシリテーター養成講座」の取り組み 横浜国立大学 脇本健弘
<抄 録>
本稿では,「ICT研修ファシリテーター養成講座」の取り組みについて紹介する.「ICT研修ファシリテーター養成講座」とは,主として若手・中堅教師が,デジタル教材を用いたICT活用に関する教員研修を実施できるようになることを目指した講座である.
<キーワード>
ICT活用,研修,ファシリテーター,番組活用,メディア・リテラシー,アクティブラーニング
シリーズ:子どもが集う学校図書館
本もデータベースも新聞も 国立大学法人東京学芸大学 村山正子
<抄 録>
学校図書館は,学習情報センターとして、情報活用能力を育成する役割を担っている。多様な情報ツールを活用して情報の収集・選択を図り、その中で思考を深めていく学習が必要である。本稿では、昨年まで勤めていた公立中学校での、司書教諭・国語科教諭としての,新聞記事データベースを活用した実践例から、生徒が積極的に情報ツールを活用し身に着けていく姿を紹介したい。
<キーワード>
学校図書館,探究型の学習,多様な情報ツール,データベース活用、情報活用能力の育成,司書教諭,学校司書
シリーズ:ICT CONNECT 21
学習・教育分野におけるパーソナルデータ利活用の検討 慶應義塾大学大学院経営管理研究科 岩本 隆
 株式会社電通 中西康浩
<抄 録>
2015年9月に個人情報保護法が改正され,パーソナルデータ利活用ニーズが高まることが予想される。学習・教育分野においてもパーソナルデータ利活用のためのガイドラインを策定する必要があり,ICT CONNECT 21の普及推進ワーキンググループ(WG)の中に,「パーソナルデータ利活用研究サブワーキンググループ(SWG)」を設置し,2016年1月より活動を開始した。
本稿では,パーソナルデータ利活用研究SWGの活動状況について報告する。
<キーワード>
パーソナルデータ利活用,改正個人情報保護法,アクセス制御基盤


2016年5月号
新連載 文部科学省便り
2020年代に向けた教育の情報化に関する懇談会
日常的なICT活用の工夫   コーディネータ:佐藤幸江(金沢星稜大学)
日常的なICT活用に向けて 金沢星稜大学 佐藤幸江
<抄 録>
日本の教育の課題として,学習意欲の低下,学習内容と実生活の乖離や論理的,批判的思考力を高める教育,そして,ICT活用の不足等があげられる。文部科学省においては,次期学習指導要領の改訂を検討する過程で,21世紀を生きる子どもたちに必要な資質・能力を育成するために,アクティブラーニングを学習活動として重要視していることを打ち出している。
本稿においては,そのような状況の中で,ICT環境整備状況や日常的なICT活用に関して概観する。.
<キーワード>
日常的なICT活用 ICT環境整備 教科指導
板書を補う電子黒板の活用 中能登町立鹿島小学校 布川かほる
<抄 録>
板書に加えて,電子黒板の機能を活かした授業設計を学校研究としてこれまで取り組んできた。児童を引きつける授業導入のために,展開時に,思考を深めたりゆさぶったりするため,タイムマネジメントを意識しながらも児童の学びの確認するためになど教師の意図に応じてポイントとして活用することで児童の学びに変容が見えてきた。
<キーワード>
授業設計,教師の意図、電子黒板の機能、
児童の「ハテナ」を引き出す電子黒板の活用 七尾市立小丸山小学校 田口 優
<抄 録>
本校には5台の電子黒板がある。3年生と4年生が合同で使い,それ以外の学年には1台ずつ整備されている。導入された当初と比べると,年々積極的に活用されるようになってきている。その活用状況を見てみると,全校的に「写真や資料の提示」の際に電子黒板を活用していることが多い。ここでは,「写真や資料の提示」について,電子黒板の基本的な機能を使い,写真や資料を「隠す」ことで児童の「ハテナ」を引き出すという活用の工夫について考察する。
<キーワード>
ICT,電子黒板,児童の興味・関心,日常的な活用,社会科
わかりやすさの追求 横浜市立高田小学校 今村俊輔
<抄 録>
第二学年「長方形と正方形」の実践である。この単元では,図形に関する用語や概念を,不定形の紙を折って直角や長方形を作ったり,長方形の紙を折って切って正方形を作ったり操作活動を通し,実感をもって理解させることが重要である。このような学習活動にICTが加わると格段に授業が分かりやすくなる。長方形という形を理解するために,1時間の授業の中でどのように具体物やICTを活用したか述べる。
<キーワード>
算数科 電子黒板 デジタル教科書 導入の工夫
デジタル教科書を活用した国語科の実践 横浜市立北山田小学校 園田 泉
<抄 録>
児童の持っている教科書を軸に,授業の中でデジタル教科書の機能(教材文の線引き・色分け,動画の視聴,挿絵の拡大・並び替え,ページの比較)を補助的に組み合わせた国語科の実践について述べる。
<キーワード>
デジタル教科書,共有化,視画的,色分け,動画,挿絵,ページ比較
デジタル教材と実物を活用した課題解決学習 浜松市立三ヶ日西小学校 菊地 寛
<抄 録>
理科学習において人体の学習の際、グループごとの課題解決学習を行った。解決の方法は、学校放送番組、映像クリップ、教科書、図書資料、実験である。学校放送番組を一斉視聴した上で、グループごとに課題をもち、計画を立て追究を行う。学校放送や番組を視聴することで、学習意欲の向上と科学的思考力の向上の2点において、有効であると考えられる。
<キーワード>
小学校理科、学校放送番組、タブレット端末、問題解決学習
話す・聞く力を育てるデジタル教材の活用 金沢市立小坂小学校 山口眞希
<抄 録>
プレゼンテーション・インタビュー・話し合い。子ども達は授業でも日常でも、常に誰かに思いを伝えたり、話を聞いて考えたりすることを繰り返しながら成長する。しかし、相手と上手にコミュニケーションをとりながら自分の学びを深めるには、その土台となる「話すこと・聞くこと」のスキルを身につけなければならない。そこで、スキルを身につけ、話す・聞く力を育てるために、国語科の学習において学校放送番組を活用した。
<キーワード>
学校放送番組 国語科 話す・聞く インタビュー 
タブレット端末とシンキングツールで情報発信 横浜市立西富岡小学校 藤原直樹
<抄 録>
情報活用能力の育成が学校現場で求められる中、情報を「収集」「分析・判断」「表現・処理」し、それを「発信・伝達」する力を、学習者である児童が目的意識相手意識をもち、学習に必然性をもって取り組める授業デザインを考え、国語科で実践をした。
情報活用能力と思考力には、密接に関わりあっている。情報を「収集」すること、「発信・伝達」することなどでは、情報を「比べる」「関係付ける」「順序付ける」など、様々な思考力が必要である。この思考力育成には、シンキングツールを用い、考えることを具体化した。
また、情報活用力の育成のために、「情報を他者に向けて分かりやすく発信する」という学習のゴールを設定し、この「分かりやすく」を映像を含めた情報を資料にして、それを示しながらプレゼンテーションすることを学習活動に設定した。
多くの情報を収集し、そこから必要な情報を選択して取り出し、それらを必要に応じて加工して発表する学習には、タブレット端末の活用が有効だと考えた。
<キーワード>
情報活用能力、シンキングツール、1人1台、タブレット端末活用、協働学習、授業設計
タブレット端末とワークシートの活用 千葉県船橋市立塚田小学校 金子直也
<抄 録>
6年生で毎年行われている修学旅行だが見学して満足するのではなく,何を学びに行くのかという自分の課題を持って修学旅行に臨んでもらいたいという思いから本単元を設定した。児童に修学旅行の前後でどのような課題を持たせるかを考えて展開した。最終的にタブレット端末でまとめ,他学年に発表することを目標とした。
<キーワード>
課題設定 ワークシート タブレット端末 総合的学習の時間
タブレット端末×ワークシートで映像と言葉で伝える力を育てる 石川県金沢市立緑小学校 海道朋美
<抄 録>
タブレット端末とワークシートの組み合わせは、映像と言葉で伝える力を育む。タブレット端末の操作性は、低学年にも映像の撮影・選択・提示を可能にした。また、紙と鉛筆の自由度は、言葉の吟味を充実させる。映像と言葉、それぞれの力を生かして伝える実践紹介とその考察である。
<キーワード>
伝える力 映像の選択 言葉の吟味 操作性 試行錯誤
タブレット端末と電子黒板を活用した算数科授業 金沢市立十一屋小学校 福田 晃
<抄 録>
小学校算数科「複雑な立体を求めよう」において、タブレット端末及び授業支援ソフトを用いた事例を紹介する。本稿では、板書、タブレット端末、電子黒板という3つのメディアを観点として事例について述べていくこととする。
<キーワード>
タブレット端末、授業支援システム、電子黒板、6年生、算数科、「複雑な立体の体積を求めよう」
日常的なICT活用の工夫 岩美町立岩美中学校 岩ア有朋
<抄録>
校内のICT環境の整備については、行政の積極的な支援無くては実現が難しい。また、一方で、整備されたものをいかに有効的に活用し、分かりやすい授業を生徒に提供することに関しては、教師それぞれに大きな責任がある。環境の整備が、教師のICT活用にどのように影響し、またその整備された環境を今後どのように発展的に活用していくのかを述べるとする。
学校全体での日常的なICT活用の取り組み 横浜市立北山田小学校 松井佳奈子
<抄 録>
本校に赴任した2013年4月の日記には「教室をまわる。子どもたちは静かに座っている。大型TVは埃よけカバーが掛けられ,掲示板のように明日の予定が貼られている。TVとパソコンがつながらず電源さえ入っていない。どこから始めたらいいのだろう。」とある。2013年教員のICT活用指導力66%からのスタート,そして,3年後 94.4%に成長したオール北山田の取り組みを伝える。
<キーワード>
実物投影機 デジタル教科書 キーマンは50代 授業の風景が変わる 子どもが変わる 
行政の立場からのICT活用の日常化 船橋市総合教育センター 秋元大輔
<抄 録>
国は、現在進めている高大接続改革で大学入試制度を大きく変え、今の中学2年生(平成28年度)から、プレゼンテーションや集団討論の力を問う内容に変える方針である。そこで子供たちの考えを提示したり、更に提示したもので討論したりするために電子黒板の活用が必要である。そのために、市内中学校2年生の全教室に77インチのスライド式電子黒板を導入する。1つの学年の全ての教室に、一斉に電子黒板を導入し、日常的に活用させるための取組を紹介する。
<キーワード>
電子黒板、全教室、スライド式、悉皆研修
プログラミング教育   コーディネータ:安藤明伸 (宮城教育大学)
政策からみたプログラミング学習の動向 国立教育政策研究所教育課程研究センター 上野耕史
<抄 録>
今後の社会の変化等を踏まえ,そこを生きる子供たちに必要な資質・能力を育むという視点から検討すると,プログラミング学習には,情報及びITを活用して,社会における課題を創造的に解決できる力を育成することが求められており,全ての国民がこの力を身に付けることができるよう,現在様々な取組が行われつつある。
<キーワード>
プログラミング学習 学習指導要領改訂 論点整理
プログラミングを柱とした教育課程 宮城教育大学附属中学校 浅水智也
<抄 録>
本校では平成26年度から,文部科学省の研究開発指定を受け,技術・情報科を新設し,高度情報化社会に必要なスキルを身に付け,新たな価値を創造できる実践力を育成するために,全教科での教育課程の開発究を行っている。本稿では,これまでの実践と成果をまとめた。
<キーワード>
情報教育,技術,プログラミング,ディジタル.
教養としてのプログラミング学習への期待 宮城教育大学 安藤明伸
<抄 録>
プログラミングを学ぶことに近年世界中が注目している。本稿では,国内の実践調査結果を基に,その動向を概観するとともに,プログラミングを学ぶ意義について,いくつかの観点から解説する。また,日本と英国の小学生および日本の女子大学生のプログラミングに対するイメージ調査の比較から,イメージ形成の違いを論じ,プログラミング学習への期待を述べる。
<キーワード>
プログラミング学習,ディジタル的な言語活動,ディジタル的な思考力,アクティブ・ラーニング,イメージ形成
シリーズ:子どもが集う学校図書館
ビブリオバトルと学校図書館 埼玉県立春日部女子高校 木下通子
<抄 録>
この4月から中学校の教科書にも採用される「ビブリオバトル」本校では2014年から図書館が中心となり、学校全体でビブリオバトルを通した読書推進に取り組んでいる。ここではその現状を報告したい。
<キーワード>
学校図書館 ビブリオバトル
学びと社会をつなぐ新聞データベース 雲南市立加茂中学校 難波順子
<抄 録>
教科書で学習した事柄をふまえ,図書資料,新聞データベース(「朝日けんさくくん」「スクールヨミダス」),インターネットを活用し,「原子力発電は必要か,不必要か」というテーマで,科学的な視点と人間社会の在り方について根拠をもち論理的に思考し,自分の考えを表現していく力の育成を目指した。
<キーワード>
学校図書館,司書教諭と学校司書,新聞データベース,紙上ディベート,情報収集,アクティブラーニング
シリーズ:ICT CONNECT 21
官民協働学習支援プラットフォーム 片岡 靖
<抄 録>
子供の貧困対策の一環として、学校外の学習支援の機会の提供について注目を浴びている。ICT CONNECT 21 は文部科学省と連携し、地域未来塾をはじめとする学校外の学習を支援するための官民協働学習支援プラットフォームの設立に向け活動を行っている。本活動の状況について紹介する。
<キーワード>
地域未来塾、学習支援、貧困対策、eラーニング


2016年3月号
2015年情報教育コンファレンス報告
◎教育の情報化について
◎先導的学習とは
新津 勝二
稲垣 忠
タブレット端末の現状   コーディネータ:中川一史(放送大学)
総説:タブレット端末を取り巻く環境の現状 放送大学 中川一史
学習者用タブレット端末を活かす教授方略 武蔵大学 中橋 雄
<抄 録>
本稿では、普通教室で1人1台の学習者用タブレット端末を活用できる環境における教授方略の可能性について検討する。実験的に1人1台の学習者用タブレット端末環境を整えた学校において観察された活用事例を検討材料とする。
<キーワード>
タブレット端末、教授方略、学習環境デザイン
自分の頑張っている姿をタブレットで撮影してみせる 松戸市立馬橋小学校 三橋由実
<抄 録>
小学1年生の道徳の授業において,子どもたちが頑張っている姿をタブレットで撮影しあい,それを見せながら自分の頑張っていることを友だちに紹介する活動を行った。本稿では,これまでの本学級でのICT機器の活用と,今回行った道徳の授業における実践及び考察を紹介する。
<キーワード>
タブレット端末,ICT活用,コミュニケーション力
討論場面で図表や写真をテンポ良く転送する 松戸市立馬橋小学校 林田万輝子
<抄 録>
意見が絡み合うことで考えや学習が深まるきっかけとなる。タブレット端末やICT機器を使い,テンポの良い話し合い活動を目指した授業実践について,また筆者の勤務校の研究から学んだ研修の重要性について,述べる。
<キーワード>
小学校高学年.討論会.話し合.学習スタイル.授業設計.タブレット端末の活用.ICT機器活用
堺スタイルによるタブレット活用 堺市教育センター 浦 嘉太郎
<抄 録>
堺市では,平成25,26年度にタブレット端末を2,000台整備し,教員がタブレット端末を活用した授業を行っている。教員がタブレット端末を大型デジタルテレビと組み合わせて指導用に活用する授業スタイルを「堺スタイル」としている。
<キーワード>
タブレット,堺スタイル
協働学習におけるタブレット型端末の活用 姫路市立総合教育センター 井上幸史
<抄 録>
姫路市では,国の動向をふまえつつ,段階的に教育の情報化を推進している.本稿では,市内104ある全ての小中学校一貫したICT環境である「普通教室の常設ICT」「協働学習のタブレット型端末」「コンピュータ教室」の3要素を連携して活用する取組について,方針及び取組状況を中心に述べていきたい.
<キーワード>
小中一貫教育 協働学習 タブレット型端末 情報活用能力の育成 活用事例の蓄積
一人1台環境の成果と課題 松阪市教育委員会 楠堂晶久
<抄 録>
中学校3校でタブレット端末一人1台の環境を整備し取り組んでいる松阪市では,実践を通して,シームレス,主体的,という観点から,子どもたちの新しい学習活動が見えてきている。一人1台環境の持つ意義と,進める上での課題について見えてきたものをまとめる。
<キーワード>
一人1台 新しい学習活動 シームレス 主体的 環境整備 松阪市
全市児童生徒一人1台のタブレット端末導入 金沢星稜大学 村井万寿夫
<抄 録>
岡山県備前市においては平成26年度の3学期に市内の全小中学校に一人1台のタブレット端末を導入した。
そして,平成27年度の4月から各学校一斉に本格的な活用が始まった。本稿においては備前ICT協議会(座長:中川一史教授)の委員の立場から,導入期の状況を小中学校の授業実践やICT環境の面から紹介する。
<キーワード>
タブレット端末,一人1台環境,活用状況,授業実践,ICT環境の課題,タブレット端末活用のポイント
5年間のタブレット端末活用で見えたこと 千葉県立袖ヶ浦高等学校 永野 直
<抄 録>
千葉県立袖ヶ浦高等学校情報コミュニケーション科では,生徒1人1台のタブレット端末を授業で活用しはじめてから5年が経過した。生徒の主体性,創造性,コミュニケーションを重視した授業実践の例と,その間に得られた成果等について報告する。
<キーワード>
タブレット端末,BYOD,アクティブラーニング,協働的な学び
タブレット端末活用を校内に広めるポイント 亀岡市立青野小学校 広瀬一弥
<抄 録>
視察や授業研究などを通して活用の効果や課題を共有していくことや事例集作成を通してICT活用を客観的に振り替えること。また、活用事例の分析から、傾向分析による無理のない提案を行うことなど、校内にタブレット端末活用を広める上で大切にした視点をまとめた。
<キーワード>
校内研修,先進校視察,授業公開,活用事例集
タブレット端末の活用イメージを広げる工夫 岩美町立岩美中学校 岩ア有朋
<抄録>
タブレット端末30台が学校備品として整備されて2年が経とうとしている。教師が活用し、生徒が活用することを指導する。そのような姿になるために、校内外の必要な条件を事例と合わせて述べるとする。
校内でのICT活用(タブレット端末活用を含む)研修のマネジメント 奈良教育大学大学院 小柳和喜雄
<抄 録>
ここでは,各自治体,各学校の取組状況を見た場合,タブレット端末環境を用いた取り組みが過渡期にある現状を鑑み,むしろより広く,それらも含めた校内でのICT活用研修に目を向けている.その際,文部科学省「平成26年度実証事業ICTを活用した教育の推進に資する実証事業」の1つであった「WG3 教員のICT活用指導力向上方法の開発」の成果を参照しながら,校内でのICT活用研修のマネジメントについて述べている.
<キーワード>
研修マネジメント,ICT活用,タブレット端末,ミドルリーダー研修
情報モラル   コーディネータ:豊田充崇 (和歌山大学教育学部
児童生徒のネット利用実態と「コミュニティ感覚」の育成に向けた情報モラル指導 和歌山大学教育学部 豊田充崇
<抄 録>
高校生のネット利用実態(特にオンラインゲーム利用や依存症について)の調査結果から、スマートフォン利用が日常生活に負の影響をもたらしている割合が明らかになってきた。また、これらの過剰な利用の裏にはネット特有の「コミュニティ感覚」があり、単純に「ゲームやSNSのやりすぎ」で済まされない現在の社会背景も垣間見えたといえる。
<キーワード>
スマートフォン SNS オンラインゲーム 情報モラル教育 ネットワークコミュニケーション
多様な教育ニーズに対応した中学校における情報モラル指導事例 海南市立下津第一中学校園 中筋千晶
<抄 録>
中学生の急速なスマートフォン所有・SNS利用者の増大によって、ネットに関係する多々のトラブルが生じており、教育現場はそれらの対応に苦慮している。そこで、情報モラルを啓発しやすい手法としてマンガ形式の指導用教材を開発した。スマートフォンやSNSに関する知識や経験を持たない教員でも指導可能とし、特別な情報機器も不要で、情報モラル指導のハードルを下げることにもつながった。
<キーワード>
情報モラル SNS マンガ・アニメ教材 
小中連携を考えた情報モラル教育のモデルプランの提案 亀岡市立青野小学校 広瀬一弥
<抄 録>
情報モラル教育が普及しにくい背景を3つに整理した。それを受け、小学校での情報モラル教育における系統的な指導計画一覧表の作成、情報モラルの指導をする上でのモデルとなる学習展開及びWebページ資料の提示を行い、全市的な普及に取り組んだ事例の報告である。
<キーワード>
情報モラル教育,小中連携,モデルプラン
小学生向け情報モラル指導用電子書籍の作成とその評価 和歌山市立浜宮小学校 辰巳奈穂
<抄 録>
マンガ作成ソフトと電子書籍作成ソフトを組み合わせることによって、小学生向けの情報モラル指導用教材を作成した。特に小学生にも普及してきたLINEの利用における注意喚起を目的として、頻出するトラブル事例を元に紙芝居形態での教材とした。電子書籍の各種機能を活かすことで、指導効果の高い教材であるとの評価を得ることできた。
<キーワード>
情報モラル マンガ教材 電子書籍 LINE SNS iPad iBooks iBooksAuthor 
ゲームに特化した情報モラル教材を用した授業実践 浜松市立三ヶ日西小学校 菊地 寛
<抄 録>
小学校におけるゲームに特化した情報モラル教材開発(遠鉄システム・サービス)に際して、教材の系統、コンテンツの内容、指導案、保護者向け教材等の提案をし、協同で開発に当たった。ここでは、開発されたモラル教材を活用した実践事例を紹介し、今後の課題について考察する。
<キーワード>
情報モラル、ゲーム、情報モラル指導モデルカリキュラム
シリーズ:子どもが集う学校図書館
新聞記事データベース「朝日けんさくくん」の活用 北海道札幌旭丘高等学校 高瀬敏樹
<抄 録>
本校では総合的な学習の時間に,共通教科情報科や学校図書館と連携しアカデミックリテラシーを養成するための学習活動を取り入れている。目的は仕事・社会への円滑なトランジション(移行)である。当初は,情報源の一つとして新聞の活用に取り組んだが,2005年度より新聞記事データベースを導入したことで,より多様な授業形態に組み込むことが可能となった。共通教科情報科と総合的な学習の時間での実践事例を紹介する。
<キーワード>
学校図書館,新聞記事データベース,NIE,共通教科情報科,総合的な学習の時間,アカデミックリテラシー,メディアリテラシー,アクティブラーニング型授業
シリーズ:ICT CONNECT 21
学習記録データの分析と利活用 田村恭久/藤村裕一
<抄 録>
教育の情報化において,生徒の活動を自動的に記録・分析・利活用する試みについて紹介する.まだ研究途上の技術であるが,これからの学びにおいて教員を助け,個々の生徒の達成度を向上させる可能性を持っている.
<キーワード>
学習記録データ,分析,ラーニング・アナリティクス.


2016年1月号
暗黙知を活かす紙・デジタルベースの教科書の提案 澤井 進
一人一台モバイル端末時代の授業実践の支援体制   コーディネータ:小田和美(東京女子体育大学)
一人一台タブレットの教室「これまで」と「いま」 東京女子体育大学 小田和美
<抄 録>
情報社会の進展伴い、教育業界もめまぐるしく動いている。1人1台情報端末が「教育の情報化ビジョン」で示され、先行実践が行われ、今は各教育現場にタブレット等のモバイル情報端末の導入が動き出している。筆者はこの流れにこれまでにない違和感を持っている。私有物に税金が使われていたのは教科書だけであった。学習指導要領を具現化した教材の集合体であることを考えれば、教科書の無償給与は国策として意味がある。しかし1人1台所有することになる情報端末に、それほどの意味があるとは思えない。情報端末はいわばランドセルである。中には教科書やドリルや連絡帳やノートや辞書や辞典や… を入れられる。そのランドセルに国策として税金を使うのは、解せない。
近未来の学校教育を検討するため、先行実践として「1人1台情報端末&地域社会全体のネットワーク化」という流れまでは理解できた。しかし、未来社会では、1人1台の情報端末は私物であり、学校には共有物としてのマルチメディア教室やモバイル端末があり、目的や使用状況に応じてどちらもが適切に活用できる環境 が、本来目指すところではないだろうか。
<キーワード>
1人1台情報端末、違和感、共有物と私物、教育行政、教具、器と教材教具
一人一台時代のictを活用した学びの今後 佐賀市立若楠小学校 内田 明
<抄録>
フューチャースクールや絆プロジェクト事業等で,一人一台タブレット端末による実践が蓄積されている。筆者も,絆プロジェクト校に勤務し実践を重ねてきた。そこから見えた,小学校での情報活用能力やictスキルを身に付ける普段の活用と授業設計が今後必要であるということを述べる。
<キーワード>
一人一台 ict活用 授業設計
小学校2年生のタブレット授業実践 慶應義塾幼稚舎 鈴木二正
<抄 録>
筆者が担任する小学校3年生(児童数36名)のクラスでは、2年前(2013年9月)から1人1台のタブレット端末を利用した授業実践を行っている。また慶應義塾大学大学院との共同研究プロジェクトチームを構築し、授業記録・授業解析を行っている。
これまで、1年生のときに合計18時間(2013年9月〜2014年3月)授業実践を行った。2年生でも継続して、タブレット端末を活用した授業実践を12時間(2014年4月〜2015年3月)行った。
本稿では、Edmodo(https://www.edmodo.com/ :SNSの一種)を使って、国語の「つづき落語話し」制作を行った2年時の実践について報告する。事前の授業として、タブレット端末での文字入力をスムースに行えるよう、フリック入力の練習と、Edmodoを使った自己紹介文の作成、秋をテーマにした作品作成およびアップロード等の活動を行った。児童全員が作品を完成させることができた。また、2つ以上のつづき落語を制作する児童もおり、作品の質的にも量的にもレベルの高い活動時間となった。Edmodoという教育用SNSプラットフォームの利用はクラス全員の作品を瞬時に共有することを可能にし、学習をより有効なものにすることが確認された。タブレット端末の利用で、さらに学習の可能性が広がることを期待する。
<キーワード>
小学校2年生 情報活用能力 タブレット端末 文房具 学習スタイル
21世紀型スキルの育つICT教育環境の整備 古河市教育委員会 平井聡一郎
<抄 録> 
古河市は,学習者主体の探究型学習の授業づくりを目指し,セルラーモデルのiPadとクラウドフォームで構成されるICT機器の整備,ICT機器活用を活用した授業構築に取り組んできた。古河市の取り組みは,その目的を授業改革に絞り込んだことに焦点化される。そのために必要な機器整備,そして,段階的・計画的な教育研修により,無理なく確実に継続できる授業改革が進行している。
<キーワード>
セルラーモデルタブレット クラウドプラットフォーム HTML5 アクティブラーニング エバンジェリスト 稼働率 機器調達 教員研修
1人1台環境におけるICT活用支援 株式会社ネル・アンド・エム 田中康平
<抄 録>
 文部科学省の「学校における教育の情報化の実態等に関する調査」からを詳しくみていくと、1人1台を実現した、またはそれに近づきつつある自治体が増えてきていることが読み取れる。
 そうした環境を維持管理するために検討すべき内容や、活用をサポートするICT支援員に求められる能力やそれを育成するための人材、サポート体制について自身の経験も踏まえて整理し、提案したい。
<キーワード>
 教育用コンピュータ、タブレット型コンピュータ、ICT支援員、教育情報化コーディネータ
一人一台タブレットの教室「導入経費に関する考察と提言」 株式会社教育システム 長尾幸彦
<抄 録>
多くの地方公共団体の財政は依然厳しく、一人一台の情報端末整備に公費支出が容易にできる状態にはない。
そこで、タブレットPC整備に充当できる財源として公費ではなく保護者負担である教材費に注目し、教材費集金の実態、紙の教材からデジタル教材への代替可能性、及び経費軽減の可能性を考察する。
児童・生徒が専有する情報端末の経費は、ドリルなどの教材と同様に持ち帰り、家庭での利用も想定されるため、その導入経費の保護者負担も理解を得やすいだろ。しかし、導入には通信環境や支援体制などインフラ整備を公費で実施することや教材メーカーなどの企業努力が欠かせない。
<キーワード>
一人一台タブレット、義務教育の経費負担、デジタル教科書、教材費、集金、教材メーカー、教材販売会社、直販
一人一台の導入背景とねらい「日本と世界を比べて」 株式会社エデュテクノロジー 阪上吉宏
<抄 録>
本稿では、諸外国の生徒一人一台整備の事例から得られる導入のポイントをまとめた。結果を洞察すると、国内での導入を成功に導くためのポイントは、基幹となるインターネット回線、教員研修、中長期的な導入展開計画であると言える。
<キーワード>
ICT導入、1to1、海外導入事例、導入方法
一人一台タブレットの教室「いま」から「これから」を考える 東京女子体育大学 小田和美
<抄 録>
1人1台タブレットを含み教育の情報化に際し、安定したネットワークの確保は大前提である。これは限られた予算の中で地域ごとにやりくりする話ではなく、通信専門キャリアとの連携も視野に入れ思い切った予算措置の元、国策として進めていかなければ成功しない。
 情報化推進の成功には、企画・実行・支援していくエキスパートの存在が鍵を握る。1998年に提言された教育情報化コーディネータ(ITCE)が担うとされた役割である。彼らの知恵を動員したNPO的位置づけで研修プログラム等の開発や全国展開の支援ネットワークを生み出せるかが、日本の底力にかかっている。
 快適とは言えない環境で、先行実践を行っている現場からは、少しずつ実践研究の積み重ねが行われている。きちんとした計画のもとに行われる実践では、児童の情報活用能力は確かに向上する。このような実践を全体に広げ、計画的に教育情報化を進めていくために、そろそろ日本もアメリカ的な文化(1人1人が動きNPOとして機能していく)を取り入れていくことも必要だろう。
<キーワード>
 1人1台情報端末、無線ラン環境、教育支援、教育スキル、教員研修、アウトソーシング
幼児教育におけるメディア活用   コーディネータ:堀田博史(園田学園女子大学)
豊かな感性を育む保育での放送番組活用の実践と教師の役割 (学)旭川宝田学園わかば幼稚園 佐藤公文
未来創造カリキュラム 認定こども園 つるみね保育園 杉本正和
<抄 録>
デジタル保育という、新しい領域の実践研究を始め、3年目。鹿児島県の大隅半島の過疎化高齢化少子化が著しく進む地域の小さな保育園に、デジタル機器を整備したことで、豊かな自然環境と融合し、未来を見据えた最高の保育環境が創造でき、地域創生にもつながっている実践を検証していただきたい。利便性の悪い地域だからこそ!好奇心探求心旺盛な幼児期だからこそ!激変が予想される未来が待ち受けているからこそ!よりよいデジタル活用は不可欠だという信念で実践している「デジタル保育」は、子どもたちの好奇心と想像力を高め、個々の創造力を競い合うほどの「競創力」を育てている。課題解決のためには実践あるのみ!という職員の共通理解のもと、継続的に計画的に事例を重ねている。
<キーワード>
デジタル保育 アナログ保育 未来創造 iPad カリキュラム 好奇心 表現力 競創力 バランス
食育指導に市独自アプリも活用中! 大垣市情報企画課 吉安正和
<抄 録>
幼児期の食育の重要性を鑑み,市独自の食育アプリを開発,子どもたちの食への関心を高めることに活用する。
<キーワード>
 食育指導,幼児期,アプリ
幼稚園にタブレットがやって来た 学校法人信学会 栗林聖樹
<抄 録>
学校法人信学会では、これまで約2,500名の園児に対して、タブレットを活用した活動を実践してきた。
今回は、幼児教育でのICT活用の最大の難所である幼稚園での導入時にフォーカスして、これまでの実践を紹介する。
<キーワード>
幼児教育、ICT教育、タブレット、導入、涙
タブレット端末を活用した、幼稚園・保育園でのICT活用教育 株式会社スマートエデュケーション 井上 篤
<抄 録>
全国的に行われている小中学校でのICT活用教育はもはや珍しくないが、当社が対象としたのは未就学の園児である。子どもたちの「いきる力を育てたい」というビジョンのもと、園児の“21世紀型スキル”を育むことを念頭に、「ICTを活用した教育カリキュラム」を開発。2014年度から幼稚園・保育園へ導入し、年間を通して運用している。またNPOと共同で効果検証も行い、結果を公表している。
<キーワード>
 幼児教育、ICT活用、タブレット端末
保育でのタブレット端末を活用する遊びのプランの提案 園田学園女子大学 堀田博史
<抄 録>
タブレット端末の基本機能及び家庭または家族向けに開発されたアプリを保育向けに活用する方法を探り,保育でタブレット端末を活用する遊びのプランを作成,実践した.
<キーワード>
保育,タブレット端末,遊びのプラン,カリキュラム.
シリーズ:子どもが集う学校図書館
学校図書館をデザインする 放送大学 塩谷京子
<抄 録>
子どもは学校図書館を,癒しの空間,読書の場,学びの場として使い分けている。筆者は,新設された関西大学初等部の図書館をデザインする機会に恵まれ,子どもの多様な目的に対応する学校図書館をオープンさせた。その後,子どもがとる不可解な行動を見ながら,原因を見出し,環境を改善し続けた。本稿では,子どもの動線を観察して初めて気がついたことを紹介する。そして,子どもが集う図書館をデザインするときには,どのような観点が必要なのかを提示したいと考える。
<キーワード>
学習環境デザイン,情報を活用するスキル,司書教諭,協働,年間計画
グローバルな課題の解決に向けて 岡山県立岡山城東高等学校 畝岡睦実
<抄 録>
「サーチャー技術を磨く」講座として,新聞記事データベースの1つ「朝日けんさくくん」の講習を行う。データベースの検索方法が周知され,探究学習において効率の良い情報収集を行えるようになった。こうしたICTを活用したNIEは,「21世紀型学力」の涵養を期待できる。
<キーワード>
 グローバル人材の育成, 21世紀型スキル,探究学習,
「サーチャー技術を磨く」講座
シリーズ:ICT CONNECT 21
ICT CONNECT21 21普及推進 ワーキンググループの活動紹介(2) 岩本 隆/中西 康浩
<抄 録>
本誌2015年7月号で紹介したICT CONNECT 21の普及推進ワーキンググループ(WG)の活動の進捗について報告する。2015年4月以降,普及推進WGの中にテーマ毎にさまざまなサブワーキンググループ(SWG)を設置して活発な活動を行っている。具体事例として,2015年10月に複数のSWG合同で企画し,ICT CONNECT 21が主催,日本放送協会,総務省,文部科学省が後援で実施した「先生発!ハッカソン」の成果について述べる。
<キーワード>
ICT,普及推進,先生発,ハッカソン